ヴェルラの砕木パルプ・板紙工場
現在、主要棟などは博物館として公開され、見学することができる

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : フィンランド共和国 所在地 : Municipalities of Jaala and Valkeala, Region of Kymenlaakso, Province of Southern Finland 分類 : 文化遺産 登録年 : 1996年 登録基準 : (iv) 遺産の面積 : 0.22778㎢ バッファ・ゾーン : 0.8803㎢ 座標 : N61 3 42.984 E26 38 27

about

操業停止後も往時の姿を留める工場群

フィンランド南東部のヴェルラは、19~20世紀初頭にかけて北欧と北米で栄えた、パルプ、紙、板紙生産に関連した小規模な産業集落の典型例の一つです。この地に現存する砕木パルプ・板紙工場は、フィンランドの基幹産業であった製材・製紙産業を支えた工場の一つで、最初の砕木工場が建設されたのは1872年のことです。その後10年後に操業を開始した板紙工場と共に1964年に操業を停止しましたが、生産し使用された機械や備品は全て操業停止当時のままに工場内に残されました。1972年からは博物館として公開され建物や機械なども維持管理されています。

豊富な森林資源と自然環境を活かした産業遺産

この遺産は約23㏊の敷地に残る約50棟の建物で構成されており、現在博物館となっている赤レンガ4階建ての木材乾燥場は、2度の火災を経て1895年にゴシック・リバイバル様式で再建されたものです。敷地を生産エリアと居住エリアに隔てている急流沿いには3つの水力発電所が設けられています。周辺に広がる豊富な針葉樹林を主原料とした製材・製紙業がこの地に栄えたことは、原料である木材とエネルギー源となる水が容易に入手できたという、集落の立地と周辺環境を巧みに利用した証拠といえます。同様の集落は北欧や北米の他の地域にも築かれていましたが、ここまで良好な状態で保存されている例はほんの一握りの集落だけになっています。

アクセス

ヘルシンキからコウボラまで鉄道で1時間20分、コウボラからヴェルラへは車で約30分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。

遺産DATA

所在地 : Municipalities of Jaala and Valkeala, Region of Kymenlaakso, Province of Southern Finland
分類 : 文化遺産
登録年 : 1996年
登録基準 : (iv)
遺産の面積 : 0.22778㎢
バッファ・ゾーン : 0.8803㎢
座標 :N61 3 42.984 E26 38 27

アクセス

ヘルシンキからコウボラまで鉄道で1時間20分、コウボラからヴェルラへは車で約30分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。