about
地質学的に重要な国立公園
ヴィルンガ国立公園は、1925年にマウンテンゴリラの保護を目的として設立された、コンゴ民主共和国初の国立公園です。この国立公園は、アフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)にあるアルバーティーン地溝帯の中心に位置しています。アフリカでも屈指の活火山であるニアムラギラ火山と、富士山に近い標高3,470mのニイラゴンゴ火山があり、この二つの活火山でアフリカの歴史的な大噴火の5分の2が発生していることから、地質学的にも非常に重要な場所として世界遺産に登録されました。また、隣国ウガンダの世界遺産『ルウェンゾリ山地国立公園』にも隣接しており、山地林だけでなく、サバンナや氷河も広がっています。
マウンテンゴリラの聖地
同園はマウンテンゴリラの重要な生息地として世界的に有名です。絶滅危惧種に指定されているマウンテンゴリラが、全世界の半数近く生息していると言われています。しかし、隣国のルワンダで1990年に勃発した内戦や密猟などにより、マウンテンゴリラの個体は減少しました。また、ルワンダの難民が流入した結果、園内でごみの不法投棄や森林伐採が進んだため、1994年に危機遺産リストに記載されました。園中央部に位置するエドワード湖には、かつて多数のカバが生息していましたが、内戦により1万頭以上が殺されてしまいました。現在は職員の増員や観光収入の活用によって、管理体制の強化が進められています。
アクセス
隣国ルワンダのキガリ国際空港から車で8~9時間。コンゴ民主共和国内では、ゴマ国際空港から車で10~11時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
アクセス
隣国ルワンダのキガリ国際空港から車で8~9時間。コンゴ民主共和国内では、ゴマ国際空港から車で10~11時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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