W-アルリ-ペンジャーリ国立公園群
多様な環境をもつ、西アフリカのサバンナ生態系を守る最後の砦

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : ニジェール共和国, ブルキナファソ, ベナン共和国 分類 : 自然遺産 登録年 : 1996年 範囲変更年 : 2024年 範囲拡大年 : 2017年 登録基準 : (ix) (x) 遺産の面積 : 17,148.31㎢ バッファ・ゾーン : 13,321.47㎢ 座標 : N12 19 1.2 E2 16 19.2(W国立公園)

about

多彩な環境を持つ国立公園群

元々は「W国立公園」としてニジェールの国立公園が1996年に世界遺産に登録されていましたが、ベナンとブルキナファソの国立公園群も含まれて2017年に拡大登録されました。保護地域は全部で9つあり、三か国で共有されるW国立公園をはじめ、ブルキナファソのアルリ国立公園、コアクラナとクルティアグーの狩猟保護区、ベナンのペンジャーリ国立公園、コンコンブリとメクロウの狩猟保護区に分かれます。なお、Wの由来はニジェール川がWに湾曲しているからであり、この一帯は世界で最も暑い土地の1つとなっています。また、地理的にもちょうどサバンナ草原地帯と森林地帯の境界域に位置し、サバンナと熱帯雨林、灌木地帯という多彩な環境を持ち合わせています。

W国立公園
W国立公園のニジェール川は、上空から見るとWの形をしている(©Júlio Reis/Wikimedia Commons/Public Domain)

多彩な動植物がたくましく生きる

雨季にニジェール川が増水氾濫するため湿地が現れ、その影響もあってここには多彩な動植物が生息しています。植物450種以上、動物は鳥類350種以上、哺乳類70種以上が確認されており、セーブルアンテロープやアフリカマナティーなどが生息し、特に西アフリカで最大のゾウの生息域でもあります。また、ライオンやチーターにとっても、おそらく西アフリカで唯一生存可能な地域とされていて、このことからも西アフリカにおける様々な生態系を観察、研究するのに非常に重要な国立公園群ということがわかります。ただし、現在危機遺産には登録されていませんが、密猟や違法放牧などが横行しており、その対策が重大な課題となっています。

アクセス

W国立公園には、ニジェールの首都ニアメからサファリツアーで行くことができる。なお、2025年12月現在、当該地域を含むニジェールのほぼ全土に外務省より危険レベル4の退避勧告が出ており、渡航はできない。

執筆協力者PROFILE

藤井 翼
藤井 翼
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。

遺産DATA

地域 : アフリカ
分類 : 自然遺産
登録年 : 1996年
範囲変更年 : 2024年
範囲拡大年 : 2017年
登録基準 : (ix) (x)
遺産の面積 : 17,148.31㎢
バッファ・ゾーン : 13,321.47㎢
座標 :N12 19 1.2 E2 16 19.2(W国立公園)

アクセス

W国立公園には、ニジェールの首都ニアメからサファリツアーで行くことができる。なお、2025年12月現在、当該地域を含むニジェールのほぼ全土に外務省より危険レベル4の退避勧告が出ており、渡航はできない。

執筆協力者PROFILE

藤井 翼
藤井 翼
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。