アラビア砂漠の典型的な風景の中には、かつて人類が暮らしていたことを示す岩絵も残る
about
雄大な砂漠の大景観
ヨルダン南部のアカバの北側58㎞に位置する「ワディ・ラム保護地域」は、720平方㎞に及ぶ広大な砂漠地域です。1978年に同国の自然保護地域に指定され、細い谷や自然に形成された岩のアーチ、岸壁、洞窟など、捌く独自の景観美で知られています。百万年にわたる地質的な変化が作り上げたワディ・ラムは、T・E・ロレンス(通称「アラビアのロレンス」)の著作によって、美しい砂漠景観美のイメージが定着したと言えます。その後多くの人気映画のロケが行われていることも、その圧倒的な景観に拠るものです。
約1万2千年前からの人類と自然との相互作用を示す証拠
ワディ・ラムからは、2万5千に達するペトログリフ、2万を数える碑文、154の考古遺跡などが発見されており、約1万2千年前の新石器時代から紀元前1世紀のナバテア王国時代に至る時代まで、牧畜、農業などが行われていたことが分かっています。また、その独自の地形は、水利システムを含めて、人間の生活にとっては乏しい資源を、最大限に活用して継続的な居住を維持し続けた人間の適応性や創意工夫を示しています。こうした自然と文化の両面が評価され、ワディ・ラムは複合資産として登録されています。
アクセス
アカバから車で1時間。
執筆協力者PROFILE
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター
東京都在住。中東地域や中南米カリブ地域での駐在経験がある。
アクセス
アカバから車で1時間。
執筆協力者PROFILE
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター
東京都在住。中東地域や中南米カリブ地域での駐在経験がある。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す