about
戦後復興の象徴としての歴史地区
国土の大半が平地であるポーランドは幾度となく周辺国や他民族の侵害を受け、ポーランド分裂でポーランド王国は消滅しました。第一次世界大戦後には再度独立が認められたものの、第二次世界大戦中のワルシャワ蜂起でナチス・ドイツ軍によってワルシャワの歴史地区の85%以上が破壊されました。戦後、ベルナルド・ベロットの風景画を基に、市民が20年の歳月をかけて徹底的な復元作業を行い、13世紀から20世紀の街並の完全な復元がされました。
例外的に世界遺産登録が認められた都市全体の再建
ワルシャワの歴史地区の復元は、単なる建築の再建にとどまらず、ポーランド国民の文化的アイデンティティと誇りの表れでもあります。戦後、瓦礫の中から可能な限りの建材を再利用し、失われた都市の記憶を再生しました。この取り組みは、世界的な都市保存の手本とされています。世界遺産に登録されているのは、ワルシャワの旧市街及び新市街で、中世のゴシック様式から19世紀の新古典主義に至る多彩な様式の建造物が連なります。ただし、ワルシャワで行われた大事業は建築における修復技術の手本とされましたが、都市全体を再建したものの世界遺産登録は、ワルシャワ以外は認められないこととなりました。
アクセス
ワルシャワにあるワルシャワ・フレデリック・ショパン空港から市内へは、車で20~30分。中心部から歴史地区までは徒歩で10~20分程度。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
Details
旧市街広場
Old Town Square
王宮
Royal Castle
聖ヨハネ大聖堂
St. John’s Cathedral
ジグムント3世の柱
Sigismund's Column
アクセス
ワルシャワにあるワルシャワ・フレデリック・ショパン空港から市内へは、車で20~30分。中心部から歴史地区までは徒歩で10~20分程度。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
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