about
13世紀創業の欧州最古の王立塩採掘施設
ヴィエリチカとボフニャの岩塩坑は、13世紀から20世紀末まで稼働していた、ヨーロッパで最も古く、最も重要な王立塩採掘施設です。両坑は同一の岩塩層に位置し、これらの坑道は、塩採掘技術の歴史的発展を示す貴重な遺産として評価されています。 ヴィエリチカ岩塩坑は、11~12世紀に本格的な井戸の掘削が始まり、塩水を加熱して塩の採取が行われるようになりました。13世紀には岩塩の塊が発見され、採掘によって直接塩を得ることができるようになりました。塩による収益は王室の財源の3分の1を占め、この収入を基に、ポーランド王カジミエシュ3世はポーランド初の大学(現ヤギェウォ大学)を創設することができたと言われています。
地下礼拝堂や彫刻群が彩る芸術的空間
両坑内には、塩で彫刻された聖像や祭壇、シャンデリアなどが施された地下礼拝堂が点在しています。特に地下101mにある聖キンガの礼拝堂にある彫刻は有名で、すべて岩塩でつくられた芸術品は見る者の目を奪います。他にも塩の殺菌作用で空気が浄化されていることから、療養所なども設けられています。
アクセス
ヴィエリチカ岩塩坑はクラクフ中央駅から電車で約20分。駅から岩塩坑までは徒歩約5分。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
アクセス
ヴィエリチカ岩塩坑はクラクフ中央駅から電車で約20分。駅から岩塩坑までは徒歩約5分。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す