about
自然と精神世界が融合する重要な巡礼路
ウィハリカ(Wixárika)ルートはメキシコ中北部の5州にまたがり、全長500㎞以上におよぶ20の構成資産から形成される連続的文化遺産です。この巡礼路は「我が祖先の火の道(Tatehuarí Huajuyé)」と称されウィハリカ族にとって深い精神的・文化的慣習の中心です。ウィハリカ族が毎年行う巡礼は、人間と自然、そして聖なる領域を結びつける独自の世界観を体現しています。この巡礼路を通る際、長老たちは若い世代に踊りや物語、音楽など彼らの伝統や文化を伝承します。
独自の精神世界をもつ民族:ウィハリカ族
ウィハリカ族は、メキシコ中部で生活している民族です。彼らは年間のトウモロコシの栽培・収穫サイクルに基づいた伝統的な森林システムやペヨーテといったウィリクタにのみ自生するサボテンを儀礼的に用いるなど、独自の信仰や文化、言語を有しています。一方でダムや高速道路建設による環境破壊や近年の気候変動は、自然との結びつきが重要なウィハリカ族にとっては大きな脅威となっています。また人種差別などの人権迫害も受けており、彼らの保護が課題となっています。
児童書の出版とウィハリカ族への理解
「聖地群を経てウィリクタへと至るウィハリカの道(タテウアリ・ウアフイエ)」が世界遺産に登録されたことをうけ、ウィハリカ族の精神世界からインスピレーションを得た新しい児童書が出版されました。これは文化的多様性を尊重しながらコミュニティの絆と相互理解を深めることを目的としています。制作背景にはウィハリカ族が直面している暴力や、差別、土地権の喪失といった問題への関心を高め、彼らへの理解と敬意を生み出し、文化的意識を高めるという思いがありました。
アクセス
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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