ヤロスラーヴリの歴史地区
預言者エリヤ教会。歴史地区の中心にあるソビエト広場のランドマーク

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ロシア連邦 分類 : 文化遺産 登録年 : 2005年 登録基準 : (ii) (iv) 遺産の面積 : 1.1㎢ バッファ・ゾーン : 5.8㎢ 座標 : N57 39 10.008 E39 52 34

about

11世紀にヤロスラフ1世が築き、商業中心地として発展

モスクワの北東約250km、ヴォルガ川とコトロスリ川の合流点にあるヤロスラーヴリは、ヤロスラフ1世によって築かれ、商業中心地として11世紀以降発展した古都です。この街で有名な建物に、12世紀後半に異教徒の寺院跡に築かれたスパソ・プレオブラジェンスキー修道院があります。もとは要塞としての役割もありましたが、これはヴォルガ川流域で最古の修道院の一つです。この修道院は幾度もの火災を経てその後、長い時間をかけて再建されたので、13世紀から16世紀の様々な建築要素を確認できます。

女帝エカチェリーナ2世が命じた都市計画

この歴史地区は、16世紀から17世紀に建てられた多くの教会や修道院で知られます。ヴォルガ川水運の拠点としても栄えたヤロスラーヴリは、1763年にロマノフ朝8代皇帝エカチェリーナ2世が命じた都市計画の改革によって大きく変わりました。中心部から放射状に広がる都市設計で、重要な歴史的建造物は保護しつつ、新古典主義様式が取り入れられた街並みへと変貌しました。それは、ロシア帝国と西ヨーロッパの文化的な交流を物語っています。なお、スターリン時代、特に大都市では数千の教会が破壊されましたが、ヤロスラーヴリでは約80の教会や礼拝堂のうち、56がダメージを負うことなく、残されました。

主顕現教会
主顕現教会。赤レンガのファサードは多色タイルで装飾されている(©Andrey Nikitin/Adobe Stock)

アクセス

モスクワからヤロスラブリ・グラーブニー駅まで鉄道で3時間30分から4時間。市内中心部まではバスが運行している。なお、当該地域には2026年1月時点で外務省より渡航中止勧告が出ている。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。

遺産DATA

保有国 : ロシア連邦
分類 : 文化遺産
登録年 : 2005年
登録基準 : (ii) (iv)
遺産の面積 : 1.1㎢
バッファ・ゾーン : 5.8㎢
座標 :N57 39 10.008 E39 52 34

アクセス

モスクワからヤロスラブリ・グラーブニー駅まで鉄道で3時間30分から4時間。市内中心部まではバスが運行している。なお、当該地域には2026年1月時点で外務省より渡航中止勧告が出ている。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。