about
伝統的ペルシャ建築における砂漠への適応の代表的な事例
ここはイラン中央部の砂漠地帯にあるシルクロードの隊商都市です。ここには、乾燥して寒暖差が激しいという砂漠地帯の厳しい環境に適応した建築物が多くみられます。最大規模のカナート(地下水路)を始め、風を取り入れて室温調節をするバードギールや日差しを避けるための地下室などが残っています。また、日干しレンガで造られている建物が多いのも特徴です。日干しレンガは断熱性にすぐれているといわれ、夏涼しく冬は暖かいそうです。ここはその立地と厳しい気候により、他のイランの都市のような近代化から取り残された都市で、そのためこれらの伝統的な建物群が残されているのです。市内にある「ドウラトアバード庭園」は別の世界遺産「ペルシア庭園」に登録されており、日干しレンガ造りのバードギールが特徴です。これも砂漠に適応した建築の代表例です。
世界でも数少ないゾロアスター教徒の多い町
ゾロアスター教は世界最古の宗教のひとつで、紀元前からペルシャを中心に信仰されていました。善悪の二元論や火を神聖なものとして尊ぶのが特徴です。そのため「拝火教」とも呼ばれます。しかし、7世紀以降イスラム勢力に圧倒され、いまでは中央アジアと西アジアにわずかに信者が残るだけとなっています。その数少ない地がここヤズドで、全人口の1割程度がゾロアスター教徒です。ここには拝火神殿(アーテシュガーフ)もあります。ここにはイスラム教徒やユダヤ教徒も居住し、ターコイズ・ブルーのタイルが美しい大モスクやユダヤ教の会堂シナゴーグもあって、ここでは3つの宗教が平和に共存しています。

アクセス
イランの国内線航空便を利用してシャヒード・サードゥーギー空港へ。空港から市街までは車で約30分。最寄りの大都市、イスファハーンからは車で4~5時間ほど。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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イランの国内線航空便を利用してシャヒード・サードゥーギー空港へ。空港から市街までは車で約30分。最寄りの大都市、イスファハーンからは車で4~5時間ほど。
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早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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