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現在確認できる中国で最も古い王朝「殷」
殷墟は、北京の南方に位置する河南省安陽市にあり、中国最古の古代都市遺跡のひとつです。中国で現在確認できるものとしては、最古の王朝とされる殷(商)(紀元前17世紀頃〜前1046年)の最後の首都で、紀元前1300年頃に築かれたと考えられています。殷は、紀元前17世紀に夏王朝を倒して建てた王朝とされ、多数の氏族集団(邑)が王に服属して成り立つ連合体でした。紀元前1046年、周の武王が殷の紂王を打ち破り、殷王朝は滅亡しました。
世界最古の文字のひとつ「甲骨文字」
20世紀初めに殷の遺跡が発掘されると、甲骨文字を刻んだ牛の肩甲骨や亀甲が大量に出土しました。甲骨文字は、神のお告げである神託などを刻んだもので、世界で最も古い文字のひとつとされています。甲骨文字による記録から、太陽暦と太陰暦を組み合わせた暦法が使用されていたことが判明するなど、中国の言語と書記の体系、古代の信仰などを知るうえで、重要な意味を持っています。また妃の墓が当時の王族の墳墓には珍しく完全な形で残っており、皇族の陵墓や宮殿の遺跡、副葬品の青銅器や玉石器など、多数の遺物が発掘されています。
アクセス
北京西駅から安陽西駅まで、高速鉄道で約2時間20分。安陽西駅から殷墟まで、タクシーで約30分。
執筆協力者PROFILE
大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。
アクセス
北京西駅から安陽西駅まで、高速鉄道で約2時間20分。安陽西駅から殷墟まで、タクシーで約30分。
執筆協力者PROFILE
大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。
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