about
火山と川と海に囲まれたイスラム王朝の都
インドネシアのジャワ島中部にあるジョグジャカルタは、1755年のマタラム王国分裂後、イスラム王朝のジョグジャカルタ王国の都として築かれました。古くはヒンドゥー教が信仰されていたジャワ島では、その影響で世界は海と陸の環に囲まれているという宇宙観(世界観)がありました。北にムラピ山、南にインド洋、東西に川が流れるこの地は、まさに宇宙観に則した土地と考えられ、都市が造られました。後にイスラム教が広まり、18世紀にイスラム王朝のマタラム王国の都として現在の町並みが建設された際にも、その宇宙観(世界観)を反映した都市計画がもとになりました。
現在もスルタンが住む宮殿を中心とした都市の軸線
イスラム教の世俗の王スルタンが住む宮殿(クラトン)を中心にした南北6kmの軸線上に重要な歴史的建造物が配置されています。宮殿の南約1kmには「受胎」を象徴する「パングン・クラップヤック」という建造物があり、北約2kmには創造主を示す「トゥグ・パル・プティ」という石柱があります。これらの建造物や記念碑は人間が生まれてから成長し、そして死を迎えるという人生のライフサイクルを表しているといわれています。
アクセス
首都ジャカルタから飛行機で最寄りの空港へ、そこから市内まで車で約90分。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
アクセス
首都ジャカルタから飛行機で最寄りの空港へ、そこから市内まで車で約90分。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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