当初は城壁と堡塁の外側を巡る防御用の堀として整備された。現在も一部は堡塁の突出した形状に沿って蛇行している
見どころDATA
港湾整備計画に基づき一番外側に建設された
オランダの首都アムステルダムの運河地区には、16世紀末から17世紀初めにかけて新しい「港湾都市」計画の一環として建設された同心円状の運河があり、「グラクテンゴルデル(Grachtengordel)」と呼ばれる同心円状の3つの運河(ヘーレングラハト、プリンセングラハト、ケイザーグラハト)のその外側に建設された運河です。世界遺産登録名の「ジンフェルグラハト(Singelgracht)」とは、この外縁部の運河を指しており、世界遺産はその内側に広がる17世紀の環状運河地区と歴史的街並みから構成されています。
「シンゲル」と「ジンフェルグラハト」
実はアムステルダムには、よく似た名前をもつ2つの運河があります。中世の旧市街を取り囲んでいたのが「シンゲル(Singel)」(ジンフェル)で、排水と防衛を兼ねた外堀として機能していました。その後、アムステルダムの発展とともに市街地はこの運河の外側へ拡大し、17世紀には新たな境界運河としてジンフェルグラハト(Singelgracht)が建設されました。現在世界遺産に登録されているのは、このジンフェルグラハトの内側に広がる17世紀の運河網と歴史的な街並みです。
執筆協力者PROFILE
大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
見どころDATA
執筆協力者PROFILE
大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。