景山
景山頂上から北側の光景。鼓楼から軸線に沿って左右対称に歴史的建造物が配置されている

人工的に積み上げられた山と華麗な宮殿建築

北京の中軸線上で最も高い地点にある景山公園は、故宮の北側に位置し、明・清代にわたって皇帝の庭園として利用されてきました。高くそびえる景山(旧称・万歳山)は、明の永楽帝の時代、故宮建設のために堀が掘られた際、その土が積み上げられて形成されたものです。園内には、皇帝が宴会を催したり花見をしたりする娯楽活動の場所として、数々の宮殿や東屋、楼閣なども建てられており、その建物は南北軸に沿って対称になるように配置されています。人工的に積み上げられた山と華麗な宮殿建築が一体となって、美しい園林を作り上げているのです。1928年に一般開放されてからは、民衆の憩いの場として機能しています。山頂に登ると、南には華麗な故宮の宮殿、東には現代の高層ビル群が広がり、北京の長い歴史を体感できる雄大な景色を見渡すことができます。景山公園は四季折々で違った表情を見せるのも魅力で、園内には牡丹や芍薬などの花々が咲き、木々の葉が色づく秋には青空とイチョウ、そして紅い城壁のコントラストが人々の目を楽しませています。

綺望楼と万春亭
綺望楼(写真手前)と、頂上に立つ万春亭(写真奥)(©aphotostory/Adobe Stock)

景山と万春亭
景山と万春亭。手間の建造物は故宮の角楼(©肖勇/Adobe Stock)

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。