北京中軸線上で最も古い橋。明代に再建されたが、13世紀の元代から橋の位置は変わっていない
見どころDATA
洪水に苦しむ人々が祈りを託した水門
北京の中軸線上にある万寧橋は、世界遺産に登録されている『京杭大運河』を構成する玉河故道の一部でもあり、中軸線と大運河を結ぶ役割を果たしてきました。河川沿いには「運河埠頭遺跡」と刻まれた碑も立っています。北京の中軸線上で最も古い橋梁で、建設されたのは元代の13世紀です。明代に再建されましたが、その位置は元代の頃から変わっていません。万寧橋は単アーチ橋で、長さ約34.6m、幅約17m。元々は木造でしたが、後に石造に改築され、橋の路面には細長い石が敷き詰められています。橋の両側の欄干には、蓮の花と宝瓶の図案の彫刻もあり、行き交う人の眼を楽しませています。万寧橋は、水位調整する機能を持つ水門でもあります。今も橋の西側には4体、東側には2体、元・明時代の石彫刻の水獣像が残り、神獣に洪水を鎮める祈りを託した人々の思いを伝えています。
執筆協力者PROFILE
毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
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毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。