アムル・イブン・アル・アース・モスク
7世紀に起源を遡るオールド・カイロにあるフスタートに位置する

見どころDATA

はじまりは簡素なモスクから

アラビア半島から進攻してきたイスラム軍の総司令官アムル・イブン・アル・アースは、640年、現在のオールド・カイロ地区付近に、アフリカでの軍事拠点としてフスタートを建設しました。アムル・イブン・アル・アースは、預言者ムハンマドに直接会ったイスラム教徒(教友、サハーバとも)の一人とされる人物です。641年(642年とも)、彼はフスタートに自らの名を冠したモスクを建立しました。これはアフリカ大陸で最初のモスクとされます。当初のモスクは、日干しレンガやヤシ材を用いた簡素で小規模な建築であったと考えられています。

たび重なる拡張・再建工事で、現在の華麗な姿へ

当初のモスクはミフラーブやミナレットも無く、壁に装飾も無いきわめて簡素なものでしたが、その後何回かの拡張工事を経てミナレット(当初は4本、後に5本へ)も建てられ徐々に規模が拡大されていきます。12世紀には十字軍の占領を避けるために破壊されましたが、その後サラディンにより再建されました。現在見られる姿は18世紀の再建によるものです。創建時の姿は見られないものの、古い様式のドーム屋根や中庭の木製のドームなど特別な雰囲気があり、アフリカ最古のモスクとしての歴史を感じられる場所です。

中庭
モスクの中庭。中央は礼拝前に清めを行う泉亭(©tynrud/AdobeStock)

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。

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執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。