見どころDATA
完成前に殺害されたスルタン・ハサンの名を冠する建造物
カイロの「イスラム地区」と呼ばれる旧市街で、サラディンの城塞(シダデル)の手前にある巨大な建造物です。14世紀にマムルーク朝のスルタンであったナースィル・ハサンが建設し、1363年に完成しました。その巨大さは、高さ55mのドームや、カイロで最大のミナレット(高さ80m)を見ればよくわかります。一説には、建材にギザのピラミッドの表面を覆っていた化粧石板が使われたと言われています。また、その規模だけでなく、繊細な内部装飾や黄金で飾られたミフラーブなど、イスラム芸術の粋を集めた美しさで見どころ満載です。しかし、この建物の完成の直前にスルタン・ハサンは暗殺されてしまい、彼はこの壮麗な建物の完成を見ることはできませんでした。彼の棺もここに納められています。
モスクと4つのマドラサ(神学校)、霊廟の複合施設
モスクに入ると、中央に噴水のある大きな中庭があり、四方を4つのイーワーン(天井がアーチ型になっている窪みの空間)が囲んでいます。中庭の四隅には、イスラム教スンナ派の4大法学派に捧げられていた4つのマドラサ(神学校)への入り口があります。各学校には学生の部屋とさまざまな付属施設が設けられており、マムルーク朝時代のイスラム教育機関がどのようなものであったかを知ることができる貴重な例となっています。そして南東側のイーワーンの先の最奥部には、スルタン・ハサンの霊廟が存在します。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。