ユニティーテンプル
シカゴ郊外のオークパークに位置し、ライトも当時、この地に自邸を構えていた(©Eden, Janine and Jim/flickr/CC BY 2.0

ユニテリアン・ユニバーサリスト教会の本拠地

1905年に設計され、1906~1909年にかけて建設されたユニティーテンプルは、シカゴ郊外のオークパークにあるユニティー・テンプル・ユニテリアン・ユニバーサリスト教会の本拠地です。この建物の建設では、一体型の鉄筋コンクリートを用いることによって、ダイナミックな空間を創り出すことに成功しています。建物は2つの立方体状の構造物から成り立っており、入口ドアのあるホワイエ(広間)で繋がっています。北側の建造物は講堂兼礼拝堂としての役割を果たしています。

ユニティーテンプル
建物には、当時の宗教建築としては革新的な鉄筋コンクリートが採用されている(©hibino/flickr/CC BY 2.0

家具に至るまでライトが意匠を凝らした空間

一方、南側にある低く幅の広い2階建ての部分はユニティーハウスと呼ばれ、教室や会議室が設けられています。寺院部分の講堂・礼拝スペースは、複数の階層に分かれた座席によって400人を収容することが可能です。天井にある25個のステンドグラスの天窓や、高窓部分の壁に沿って連なる窓からは、心地よい自然光が差し込みます。ライトはユニティーテンプル全体の家具もデザインしており、それらは現在も当時のまま設置されています。建築デザインが家具のデザインにまで徹底して及んでいることで、完全かつ有機的に統一された美しい環境が生みだされているのです。

執筆協力者PROFILE

アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。

執筆協力者PROFILE

アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。