イマーム広場の南側に立つ。正面の門のような「イーワーン」の高さは約27m
構成資産DATA
「王の広場」の南辺に立つ「王のモスク」
サファヴィー朝第5代の王アッバース1世が整備した都・イスファハーンの中心である「王の広場」の南辺に立つモスクです。建造は17世紀初頭で、イーワーン(アーチ型天井の窪み)型の門は高さ33m、4本あるミナレットは高さ42m、そして中央のドームは高さ53mという大きさです。その規模もさることながら、外壁やドームの青いタイルがとても印象的で、壁や天井の複雑で美しいアラベスク模様にも圧倒されます。それ故に「イスラム世界で最も美しいモスク」のひとつといわれています。ここはずっと「王のモスク(シャー・モスク)」と呼ばれてきましたが、1979年のイスラム革命で王政が倒されてからは、イスラムの宗教指導者を意味する「イマーム」という名を冠して「イマームのモスク」と改称されました。

モスクとイマーム広場の向きがずれている理由
イマーム広場からこのモスクを眺めると、広場の南辺にあるイーワーン門(モスクへの入り口)とモスクの向きが一致していないことに気が付きます。広場はおおよそ東西南北に向くようにつくられていますが、モスクが約45度ずれているのです。イスラム教では、モスクは必ず聖地メッカの方角(ここでは南西方向)を向くように建てられなければなりません。そこで、門とミナレット及びモスク本体の向きと角度を調整して建設した結果、現在のように広場から斜めに配置されました。
執筆協力者PROFILE
大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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執筆協力者PROFILE
大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。