シェイフ・ロトフォッラー・モスク
ミナレットがないのが特徴。現在は一般の来訪者も見学できる

アッバース1世の義父の名にちなむモスク

広場の東側、アリー・カプー宮殿の対面にあるのがシェイフ・ロトフォッラー・モスクです。完成は1619年(1618年とも)で、広場を囲む他の建物より一足早く建てられました。シェイフ・ロトフォッラーとは、アッバース1世の妃の父である、レバノン出身の説教師(シェイフ)の名に因みます。モスクの規模は小さく、一般的なモスクと異なり、中庭もミナレットもありません。しかし、その精緻な内部装飾により「イランで最も美しいモスク」や「イラン芸術の白眉」と称されています。

王族専用のモスク

青と淡い黄色のタイルで装飾されたドーム内部は、わずかな光を受けて輝く幻想的な空間が広がり、その美しさに魅了されます。もともとここは王族専用の礼拝堂として建てられたもので、広場の南辺にあるイマームのモスクを「男性のモスク」とするなら、ここは「女性のモスク」とされ、特に王族の女性専用のプライベート空間だったとも言われています。広場の対面にあるアリー・カプー宮殿とは地下道でつながっているそうで、王族の女性は外へ出ることなく宮殿とモスクを往復できたようです。

通路
入り口から礼拝室へと続く通路(©Hamdan Yoshida/Adobe Stock)

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。

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大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。