内廷(北京の故宮)
内廷の中心に位置する乾清宮。皇帝の寝宮・政務空間として使用された

見どころDATA

施設に残る女真族伝統文化の名残

北京の故宮を南北2つのエリアに分けた北側の部分は内廷と呼ばれます。主に皇帝のプライベートな生活空間として使われた場所で、多数の宮院が建ち並んでいます。建物を支える大理石の基礎、皇帝のみが使うことを許された黄色の瑠璃瓦、赤く塗られた壁や柱……。いたるところから当時の華やかな宮廷生活がしのばれます。神事を行った祭壇などからは、清のルーツである女真族の伝統文化をうかがい知ることもできます。

内廷の中心的建造物:後三宮

内廷の中心に位置する乾清宮・交泰殿・坤寧宮の3つの建物は、後三宮と呼ばれました。乾清宮は、15世紀初頭に皇帝の寝宮兼政務の場として築かれ、明の永楽帝の時代から清初期まで機能していました。後に寝宮は別の場所へと移り、ここは主に政務や祭祀を執り行う場となったとそうです。交泰殿は1748年、乾隆帝により皇帝の権威を象徴する25の印璽が納められたことで知られます。一方、皇后の住居として建てられたのが坤寧宮です。清の皇帝が重視した、女真族の伝統的な信仰であるシャーマニズムの祭祀も行われました。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。

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執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。