外朝(北京の故宮)
外朝に位置する太和殿。現存する中国最大の木造建造物

見どころDATA

変わらぬ威容を放つ中国最大の木造建造物:太和殿

北京の故宮の顔ともいえるのが、外朝と呼ばれるエリアです。敷地中央の乾清門を境とした南北2つのエリアの南側に当たります。ここは皇帝が公務を行った場所で、前三殿と称された3つの建物、太和殿・中和殿・保和殿が南北に並びます。最も南にある太和殿は現存する中では中国最大の木造建造物。東西約64m、南北約37m、高さ約35m以上にも及び、その威容は見る者を圧倒します。ここは皇帝の即位や結婚、祭礼など重要な行事や儀式が執り行われた場所で、龍をモチーフにした彫刻が随所に施されているのを見つけることができます。内部には金箔張りの柱や玉座などもあり、別名「金鑾殿」とも呼ばれました。1420年に創建されましたが、幾度かの火災に見舞われ、現存しているのは1695年に再建された建物です。

15世紀初頭に建設された中和殿と保和殿

太和殿の北にある中和殿は15世紀初頭に完成。四方に窓を持つ正方形の建物で、明代の建築様式を踏襲しています。清の時代には、皇帝が太和殿で式典を行う前の休憩所となり、儀式の前に祝辞や報告のチェックといった準備作業をする場所としても利用されていました。3つの建物で最も奥にある保和殿も15世紀初頭に完成しました。1789年以降、科挙の最終試験「殿試」の会場にもなったことで知られますが、明代には皇帝が儀礼用の装束に着替えるための場所とされていました。毎年大晦日には、少数民族の王侯や大臣を招いた宴会も華やかに催されていたそうです。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。

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執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。