カレル4世が創設した由緒ある大学
カレル大学は、1348年にボヘミア王であり神聖ローマ皇帝でもあったカレル4世によって創設された大学です。ボローニャ大学やパリ大学を手本として設立され、アルプス以北・パリ以東で最初の「ストゥディウム・ゲネラーレ(国際的な大学)」となりました。創設当初は神学・法学・医学・教養学の4学部で構成され、ヨーロッパ各地から学生や学者が集まる学術拠点となりました。カレル大学は、黄金時代を築いたカレル4世の時代を象徴する存在のひとつとして知られています。
チェコ史との深いかかわり
カレル大学は、チェコの歴史と深いかかわりをもっています。15世紀には、宗教改革者のヤン・フスが学長を務め、大学は宗教改革を進めるフス派の思想的拠点ともなりました。19世紀にチェコ民族復興運動の機運が高まると、1882年に大学はチェコ系とドイツ系の2つに分割されます。第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによる占領下で国内のすべての高等教育機関が閉鎖を余儀なくされましたが、ナチス政権崩壊後はドイツ系大学が消滅し、チェコ側のカレル大学は活動を再開しました。また、戦後成立した全体主義政権に対し、1989年にカレル大学の学生らが行った反政権デモは、ビロード革命へとつながりました。
歴史的校舎カロリヌムが伝える伝統
旧市街に建つカロリヌムは、14世紀から使用されてきたカレル大学の歴史的施設です。現在も大学本部や学位授与式などの公式行事に使用されています。ゴシック様式を基調とした建物は、中世から続く大学の伝統を感じさせます。また、世界最古級の大学のひとつとして知られるカレル大学は、現在もチェコ最大規模の総合大学として高い評価を受けています。このように、歴史的な街並みの中で学問の伝統を受け継ぐ姿は、プラハが長年にわたりヨーロッパの文化と知の中心地であり続けたことを物語っています。
執筆協力者PROFILE
世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。
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世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。