勝連城跡
勝連は積極的な海外交易によって栄え、その繁栄ぶりは古い歌謡集『おもろさうし』にも伝えられる

構成資産DATA

自然の断崖を巧みに利用して築かれた難攻不落の名城

かつれんじょうは、琉球王国が安定していく過程において、国王に最後まで抵抗した有力な按司であるが暮らしていた城です。自然の断崖を利用して築城された、まさに難攻不落の城と言えます。阿麻和利は1458年、国王の重臣であったまるを滅ぼしました。その後、王権の奪取を目指して首里城を攻め立てましたが、大敗を喫して滅びることとなりました。現在の勝連城からは、中国製や日本製の陶磁器類が大量に出土しています。このことからも、阿麻和利をはじめとする歴代の城主たちが、海外と活発に交易を行っていた様子がうかがえます。

優雅な曲線を描く城壁が女性的な美しさを感じさせるたたずまい

この城は、沖縄本島の中部に位置する勝連半島の根元、その丘陵上に築かれています。周辺は沖縄でも有数の景勝地として知られており、城壁が描く優雅な曲線は、どこか女性的な美しさを感じさせてくれます。勝連城の標高は約60~98m、総面積は1万1,897㎡に及びます。城壁は自然の地形を巧みに活かしながら、石灰岩の石垣をめぐらせて造られました。北西の最も高い場所にある一の廓から始まり、二の廓、三の廓、四の廓へと、各平場が階段状に低くなっていきます。そして、南東側にある東の廓で再び高くなるという構造を持っています。城が立地しているこの場所の一帯は、古くから長い年月にわたり、人々が大切に活用してきた土地でした。

三の廓
三の廓は儀式も行われた広場。肝高(きむたか)の御嶽(通称:チムタキの御嶽)がある(©Takezo/Adobe Stock)

執筆協力者PROFILE

アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。

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アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。