玉陵
墓庭には、清めのためのサンゴ片が敷かれている

構成資産DATA

沖縄県内で初めて国宝に指定された建造物

たまうどぅんは1501年、しょうしんおうが父であるしょうえんおうの遺骨を改葬するために築いたもので、その後、第二尚氏王統の陵墓となりました。墓室は自然の岩壁を利用した平瓦葺きの屋根を持つ切妻造りで、琉球特有の「ばか」と呼ばれる形式です。墓室や前面の墓庭を囲む石垣、そして墓庭を内庭と外庭に区分けする石垣は、それぞれ珊瑚質石灰岩の切石を積み上げて築かれています。墓室は中室、東室、西室の三つに分かれており、それぞれ異なる役割を持っています。中室はせんこつ前の遺骸を安置する部屋、東室は洗骨後の王と王妃を納骨する部屋、そして西室は墓前の庭にある玉陵碑に記された限られた王族を納骨する部屋です。墓域は2,442㎡に及び、沖縄戦で大きな被害を受けましたが、1974年から3年余りの歳月をかけて修復工事が行われました。その結果、往時の姿を取り戻して今日に至っています。玉陵は2018年12月25日に正式に国宝へ指定され、沖縄県内の建造物としては初の国宝指定となりました。

執筆協力者PROFILE

アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。

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アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。