聖シュテファン大聖堂
12世紀にロマネスク様式で建設され、13~14世紀に主要部分はゴシック様式に改修された

見どころDATA

オーストリアを代表するゴシック建築

聖シュテファン大聖堂の歴史は、1137年に最初のロマネスク様式の教会建設が始まったことにさかのぼります。その後、火災や増改築を繰り返しながら、13〜15世紀にかけて現在の壮大なゴシック様式へ発展しました。特にハプスブルク家のルドルフ4世は大聖堂の拡張を進め、ウィーンを象徴する存在へと成長させました。高さ136mの南塔は中世ヨーロッパでも有数の高さを誇り、街のランドマークとして親しまれています。長い歴史の中ではオスマン帝国による侵攻や戦争も経験しましたが、それでも人々に守られ続けてきた、ウィーンの歴史そのものを映す建築です。

歴史と文化を伝える空間

聖シュテファン大聖堂は、作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが結婚式を挙げた場所としても知られています。大聖堂内には、拡張を推進したルドルフ4世や神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世の墓が残されています。さらに地下室(カタコンベ)にはペスト犠牲者の遺骨、一部のハプスブルク家の人々の内臓が納められています。第二次世界大戦末期の1945年には、大火災で大きな被害を受けましたが、市民たちの支援によって再建され、1952年に再開されました。現在のカラフルなモザイク屋根には、ハプスブルク家の双頭の鷲やウィーン市の紋章が描かれており、宗教施設でありながらオーストリアの歴史・文化・芸術を今に伝える存在となっています。

 

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。

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執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。