World Heritage Sites

世界遺産一覧

(1994年登録)

イェリング墳墓、ルーン石碑と教会

Jelling Mounds, Runic Stones and Church
イェリング墳墓、ルーン石碑と教会
ユトランド半島中東部の街、イェリングはデンマーク王国発祥の地で、10世紀ごろのヴァイキング時代のゴーム王とその息子、ハーラル1世(青歯王)の王宮があった場所です。現在2つの墳墓と大小2つのルーン石碑(古代ゲルマン文字のルーン語が刻まれた石碑)、それに、白塗りの石造りの小さな教会(建築当初は木造の教会)が残っています。墳墓と石碑は、何世代にもわたってデンマーク国家の創設とデンマーク人のアイデンティティの象徴となってきました。デンマーク人が土着の宗教から、いつ、どのようにキリスト教徒になったか、その改宗の歴史を示す貴重な証です。 デンマークの最初の世界遺産として、1994年に登録されました。 
地域: ヨーロッパ / 国名: デンマーク王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (iii)
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ヴィチェンツァの市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の別荘群

City of Vicenza and the Palladian Villas of the Veneto
ヴィチェンツァの市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の別荘群
紀元前2世紀に設立された古い街「ヴィチェンツァ」は建築家アンドレア・パッラーディオによってルネサンス調の都市に生まれ変わりました。16世紀、ヴェネツィアの支配下にあったヴィチェンツァで「後期ルネサンス期を代表する建築家」と称されたパッラーディオは街の改修を手掛けることになります。彼は古代ローマ建築を徹底的に研究して、もともとあった建築物と新たなデザインを融合させることで、街並を刷新しました。ヴィッラ・カプラは古代ローマ建築をモデルに、柱廊やドームを世俗建築に採用した「パッラーディオ様式」を代表する建築物です。彼が築き上げた建築様式は、その後ヨーロッパやアメリカ大陸で多大な影響を与えました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (i)(ii)
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オーストラリアの哺乳類の化石保存地区

Australian Fossil Mammal Sites (Riversleigh / Naracoorte)
オーストラリアの哺乳類の化石保存地区
オーストリア大陸は、かつて存在したと考えられているゴンドワナ大陸から分裂してできた大陸で、数億年前は森と湖が広がる場所で、そこに生息する動物は巨大だったことが分かっています。太古に生息していた動植物は、大陸が他の地域から切り離されたために、独自の進化を遂げていきました。オーストラリア南部のナラコートと北部のリヴァーズレーでは、哺乳類の進化に関わる重要な化石が数多く発掘されており、最古のものは約1,000万~3,000万年前にまでさかのぼります。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (viii)(ix)
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カナイマ国立公園

Canaima National Park
カナイマ国立公園
カナイマ国立公園は、南米ベネズエラの南東部、ギアナ高地に位置し、面積は約300万ヘクタールに及びます。これは四国の約1.6倍に相当し、世界最大級の自然保護区の一つとされています。公園の65%はテーブルマウンテン(テプイ)と呼ばれる独特な地形で覆われており、これらの地形は生物学的・地質学的に非常に重要な存在です。
地域: 南米 / 国名: ベネズエラ・ボリバル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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曲阜の孔廟、孔林、孔府

Temple and Cemetery of Confucius and the Kong Family Mansion in Qufu
曲阜の孔廟、孔林、孔府
紀元前551年頃、孔子は山東半島の付け根近くに位置する小国、魯の曲阜にて武人の父のもとに生まれました。しかし、父が晩年の時の子であったため、幼い頃に両親とも死別しています。孔子は早くから学問を志して官職に就き、54歳で魯の大臣となって国政改革を図りましたが、受け入れられることはありませんでした。その後は職を辞し、諸国を遊説して自らの理想の実現を説いて回りました。10年以上の流浪生活を経て、69歳で故郷の曲阜に帰郷し、余生を門下生の教育に捧げました。その門下生は3,000人にものぼるといわれています。紀元前479年に74歳で没しましたが、弟子の手によって編纂された言行録『論語』や、孔子の著書とされる歴史書『春秋』が、今もその思想を伝えています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (i)(iv)(vi)
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クヴェートリンブルクの旧市街と聖堂参事会教会、城

Collegiate Church, Castle and Old Town of Quedlinburg
クヴェートリンブルクの旧市街と聖堂参事会教会、城
ドイツ中央部のザクセン=アンハルト州に位置するクヴェートリンブルクは、ザクセン朝時代の東フランク王国で首都として繁栄した街です。その後、中世以降も交易都市として栄え、旧市街にはハーフティンバー様式の木造家屋が1,200軒以上も残されています。その多くは17世紀から18世紀頃に建てられたものですが、旧市街ヴォルト通りに残る1350年頃に建造された最古のハーフティンバー様式の建物は、現在「木組みの家博物館」として保存されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (iv)
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ゲラティ修道院

Gelati Monastery
ゲラティ修道院
『ゲラティ修道院』は、ジョージアが政治的にも経済的にも強大であった中世の「黄金時代」に建てられました。修道院は、統一ジョージア王国のダヴィド4世(通称「建設王」)が1106年に建設を開始し、1130年に息子のデメトレ王によって完成しています。さらに13世紀から14世紀初頭には多くの教会が増築されました。修道院は美しい山と川に囲まれた丘の上にあり、まるで風景の一部のように調和しています。また、壁画やモザイク画などが今も美しく保存されており、ジョージア黄金時代の代表といえる作品となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ジョージア / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (iv)
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古都京都の文化財

Historic Monuments of Ancient Kyoto (Kyoto, Uji and Otsu Cities)
古都京都の文化財
東、北、西を豊かな緑の山で囲まれた盆地にある京都は794年に平安京として建設され、19世紀半ばまで日本の首都として栄えました。千年以上にわたり日本の政治・経済の中心地であるとともに、各時代の文化を牽引してきました。12世紀までの神社や寺院に多く見られる和様や、16世紀末から17世紀初頭に用いられた装飾の多い桃山様式などの日本を代表する建築様式の多くは、京都で洗練され日本各地に伝えられました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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コローメンスコエ:昇天教会(ヴォズネセーニエ教会)

Church of the Ascension, Kolomenskoye
コローメンスコエ:昇天教会(ヴォズネセーニエ教会)
ヴォズネセーニエ教会(昇天教会)は1532年、のちに「雷帝」と呼ばれたイワン4世の誕生を祝うため、モスクワ市近郊のコローメンスコエの皇帝領地に建てられました。ここはモスクワ川の氾濫原へと続く急斜面の上、モスクワ中心部近くに位置し、現在、一帯は自然保護公園になっていて、16~17世紀の聖堂や礼拝堂、木造建築物がロシア各地から移築されています。この教会は、ギリシャ十字形プランを持つ白い石造りの教会です。ロシア建築における新たな段階を示すものとして、石造としては初めて天幕の形に似た多角錐の屋根を採用しました。特徴的な多角錐の屋根は、小さなココシュニクに縁取られた八角形の基壇から立ち上がり、その基壇自体も段状の大きなココシュニクの基部からせり上がっています。教会の周囲には階段でアクセスできる回廊が巡り、東側の祭壇部には白い石のキボリウムに覆われた「王の席」があります。壁の厚さは2.5〜3メートルと非常に厚く、内部は小さいものの、高さ41メートルの天井が開放感を生み出しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)
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サフランボルの旧市街

City of Safranbolu
サフランボルの旧市街
トルコ北部、黒海沿岸に位置する『サフランボルの旧市街』は、紀元前3000年頃に起源をもつと言われています。町の名の由来は、かつてこの地に「サフラン」が群生していたためと言われています。険しい山間の谷間に広がる町は、隊商都市として発展し、13世紀から鉄道が開通する20世紀初頭まで、黒海と地中海を結ぶ交易路上の要衝として栄えました。特にオスマン帝国時代の17世紀に最も栄え、今でも山の斜面にはトルコ風の伝統的な木造建築が立ち並んでいます。世界遺産にはチュクルと呼ばれる旧市街、クランキョイと呼ばれる新市街、丘の上にあるバーラルと呼ばれる住宅地が登録されています。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)(v)
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承徳の避暑山荘と外八廟

Mountain Resort and its Outlying Temples, Chengde
承徳の避暑山荘と外八廟
北京の北東約250km、河北省の承徳にある避暑山荘は、歴代清朝皇帝の避暑地でした。江南地方の水郷や北方地方の草原といった自然美と、様々な宮殿様式を組み合わせ、中国全土の縮図ともいえる景観をつくりだしました。外八廟は、避暑山荘の東と北を取り囲むよう丘陵地帯につくられた寺廟群の総称で、1713 年創建の溥仁寺に始まり、約66年の歳月をかけて完成しました。初期の寺院は漢族の伝統建築様式に則っていますが、その後はチベットの建築様式に従っていて、 少数民族との融和を目指したことがうかがえます。 
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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スクーグスシルコゴーデンの森林墓地

Skogskyrkogården
スクーグスシルコゴーデンの森林墓地
ストックホルム中心部の南に位置するスクーグスシルコゴーデンの森林墓地は、20世紀初頭に建築された「自然との調和」をテーマとする共同墓地です。1912年、ストックホルム市議会は、松林に覆われた砂利採石場の跡地を取得し、新しい墓地を建設するための国際建築コンペを開催しました。優勝したのは、当時30歳だったスウェーデン人建築家、エリック・グンナル・アスプルンドとシーグルド・レーヴェレンツの設計でした。1917年に建設工事が始まり、1920年に森林墓地と「森の礼拝堂」が完成しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スウェーデン王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ゼレナー・ホラにあるネポムークの聖ヨハネ巡礼教会

Pilgrimage Church of St John of Nepomuk at Zelená Hora
ゼレナー・ホラにあるネポムークの聖ヨハネ巡礼教会
ゼレナー・ホラは、プラハ南東のボヘミアモラヴィア高地に位置する巡礼地です。1393年に殉教したプラハ大司教代理の聖ヤン・ネポムツキーに捧げるため、1719年から1727年にかけて建設されました。建設が始まって3年後の1722年、ネポムツキーは正式に「聖人」として認定されています。ゴシック様式とバロック様式の移行期における建築様式の優れた例とされるこの教会は、プラハ出身の建築家であるヤン・ブラジェイ・サンティーニにより、独自の様式でつくられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: チェコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (iv)
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タヌムの岩絵群

Rock Carvings in Tanum
タヌムの岩絵群
スウェーデン西部ブーヒュースレーン地方北部に位置するタヌムの岩絵群は、紀元前1500年~紀元前500年頃に描かれた青銅器時代の岩絵が残されています。この一帯は花こう岩の岩盤に覆われた土地で、氷河の浸食によって滑らかになった岩肌が岩絵のキャンバスとなりました。ブーヒュースレーン地方北部には1,500カ所以上の岩絵遺跡があり、その中でもタヌムには360以上に及ぶ岩絵が残っています。ノミや石鎚のような工具で岩肌を削り、そこに顔料で色を施された岩絵には人間、動物、船、武器、太陽などのモチーフが描かれており、スカンジナビアの先史時代の生活と文化を今に伝えています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スウェーデン王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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ドニャーナ国立公園

Doñana National Park
ドニャーナ国立公園
スペイン南西端、アンダルシア地方のグアダルキビル川河口に広がるドニャーナ国立公園は国内最大の国立公園として有名です。507㎢強の敷地には海沿いのサンゴ礁から湿原、内陸のやぶ地、砂丘林まで、多様な自然環境が存在しています。ここは中世以来、スペイン王室の狩場として人の定住が禁じられてきました。毎年50万羽を超える水鳥の越冬地であり、アオサギの営巣地としては地中海最大です。さらに絶滅危惧種のスペインオオヤマネコやインペリアルイーグルなどの固有種のほか、128種類の鳥類、28種類の哺乳類、11種類の両生類、18種類の爬虫類など多様な生物を見ることができます。また、高さ40mもの砂が年間6mも移動する動く砂丘「ドゥナス・モビレス」もドニャーナ国立公園の特徴的な奇観として有名です。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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ナスカとパルパの地上絵

Lines and Geoglyphs of Nasca and Palpa
ナスカとパルパの地上絵
ナスカとパルパの地上絵は、ペルー南部の乾燥したナスカ高原とパルパ平原に広がる約450㎢の地域に点在しており、紀元前500年から紀元後500年にかけて、数千点以上の地上絵が描かれました。この地は年間平均降水量が10mm以下の乾燥地帯で、台地の表面に広がる褐色の小石を取り除くと、白い砂が露出するため、この色の違いを利用して地上絵が制作されました。
地域: 南米 / 国名: ペルー共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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ハ・ロン湾とカット・バ諸島

Ha Long Bay - Cat Ba Archipelago
ハ・ロン湾とカット・バ諸島
『中国南部のカルスト地帯』に含まれる中国の桂林に似ていることから「海の桂林」とも称されるベトナム随一の景勝地です。最大1,000mにも達する厚い石灰岩層が、気候変動や海洋環境のサイクルの影響から隆起や沈降、海進や海退によって多種多様なカルスト地形を形成しました。塔状の峰林カルストや円錐状の峰叢カルストのほか、洞窟群でも一般的な溶食洞窟だけでなく海食洞窟が見られるなど、基本的なカルスト地形のほぼ全てを包含しているとも言われています。
地域: 東・東南アジア / 国名: ベトナム社会主義共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ビリニュスの歴史地区

Vilnius Historic Centre
ビリニュスの歴史地区
リトアニアの首都ビリニュスは、13世紀から18世紀後半まで「リトアニア大公国」の中心として発展してきた歴史ある都市です。15世紀建造のケジミナス城跡や、16世紀創立のビリニュス大学などの歴史ある建物が特徴です。さらに、ゴシック様式の聖ニコライ教会やバロック様式の聖ペテロ・パウロ教会など、異なる建築様式の建物が残っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: リトアニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ブウィンディ原生国立公園

Bwindi Impenetrable National Park
ブウィンディ原生国立公園
ウガンダ南西部に広がる『ブウィンディ原生国立公園』は、アフリカの中でも特に貴重な原生林が残る場所です。面積は約320㎢、急な斜面と深い谷が続くこの環境には、太古の森の姿が残っています。この森の主役は、世界でも希少なマウンテンゴリラです。かつては内戦や密猟によって個体数が100頭ほどにまで減少しましたが、1986年の保護区指定をきっかけに少しずつ回復してきています。観光による収益は地元の人々にも還元され、今では住民がゴリラを守るパートナーとなっています。さらに、ゴリラだけでなく驚くほど多様な生きものが共存する“生命の宝庫”でもあります。アフリカゾウやチンパンジーなど、絶滅の危機にある動物を含む約120種の哺乳類が暮らしているほか、200種を超える木々や100種あまりのシダ植物、300種以上の鳥たちなど、多様な生物がこの森を彩っています。
地域: アフリカ / 国名: ウガンダ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(x)
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フェルクリンゲンの製鉄所

Völklingen Ironworks
フェルクリンゲンの製鉄所
フェルクリンゲン製鉄所は、フランス国境に近いドイツ西部に位置し、6ヘクタールに及ぶ敷地を持つ、西ヨーロッパにおける銑鉄生産の独特な記念碑です。これほど完全な形で銑鉄生産の全工程を示し、かつ高い真正性と完全性を備え、さらに革新的な工学技術の数々を示す歴史的高炉施設は、他に例がありません。フェルクリンゲンは、19世紀の産業史全般、そして特にヨーロッパの中心に位置するザール地方からロレーヌ地方,そしてルクセンブルクまでの国境を越えた産業地域の歴史を象徴した製鉄所となっています。また、この製鉄所は、19世紀から20世紀初頭にかけての第一次・第二次産業革命における人類の技術的成果の象徴でもあります。当時の宰相ビスマルクが推進した富国強兵政策の後押しもあり、最盛期には1日に約1,000トンの銑鉄を生産しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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武当山の道教寺院群

Ancient Building Complex in the Wudang Mountains
武当山の道教寺院群
中国・湖北省にある武当山は、道教の聖地として知られ、風光明媚な峡谷や峰に道教の寺院群があります。7世紀の唐の時代に建築が進められ、元の時代の末期に戦火で焼失したものの、明の時代に永楽帝が道教と国との調和を目指した建築キャンペーンを展開し、最盛期を迎えました。中国の元、明、清の王朝の約1,000年にわたる中国の芸術や建築の技術を伝えており、この地における信仰と哲学の発展に大きく貢献しています。また、太極拳や八卦掌で有名な中国武術「武当拳」の発祥の地としても知られています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (i)(ii)(vi)
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ペタヤヴェシの古教会

Petäjävesi Old Church
ペタヤヴェシの古教会
1763年から1765年にかけて、フィンランドの伝統的な木造建築技術を用いて建造されたルター派の教会です。教会の建設は、地元の建築職人であったヤッコ・レッパネンの指揮の下に行われ、鐘楼と渡り廊下は彼の孫であるエルッキ・レッパネンによって1821年に増築されました。この教会は針葉樹林地帯に住む地元の農民が用いてきた伝統的な丸太造りの建築技術の独特な形状を有しており、教会部分はギリシャ十字型の身廊を持ち、丸太を横に組んだ日本の校倉造に似たような外壁と板をうろこ状に並べた寄棟造が特徴的です。教会のレイアウトや内装は、ヴォールトや中央のクーポラなど、ルネサンス、バロック、ゴシックといった各建築様式の影響を受けつつ、フィンランド特有の木造技術の伝統が融合しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フィンランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (iv)
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ポポカテペトル山麓の16世紀初期の修道院群

Earliest 16th-Century Monasteries on the Slopes of Popocatepetl
ポポカテペトル山麓の16世紀初期の修道院群
『ポポカテペトル山麓の16世紀初期の修道院群』は、メキシコ北部領土における福音伝道と植民地化の一環として建築されました。メキシコのモレロス州、プエブラ州、トラスカラ州に位置する15の構成資産で成り立っています。それらは16世紀前半にメキシコへ最初に辿り着いたフランシスコ会(1524年着)、ドミニコ会(1526年着)、アウグスチノ会(1533年着)の修道士たちが築いた修道院でした。いずれもスペイン本国やヨーロッパなどにおける従来の建築プランとは異なる、この地域で急速に広まった新たな建築様式が採用されました。またすでに先住民が密集して暮らしていた場所に修道院を設立し、都市集落の中心となることを目指していました。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ムツヘタの歴史的建造物群

Historical Monuments of Mtskheta
ムツヘタの歴史的建造物群
ジョージア中央東部、アラグヴィ川とムトゥクヴァリ川の合流点に位置するムツヘタは、紀元前4世紀から5世紀までイベリア王国(カルトリ)の首都として繁栄しました。4世紀にキリスト教が伝わり、国教となることが宣言されたこの場所には、聖堂や修道院が建てられています。首都がトビリシに移された5世紀以降も、ムツヘタはキリスト教の拠点として主導的な役割を維持し続けました。現在でもジョージア正教会と使徒教会の本部が置かれている重要地点です。自然条件に恵まれ、貿易ルートの交差点でもあるこの場所は、ペルシア、アラブ、ビザンツ帝国などの支配下に置かれたことで文化的な影響を受けます。主にビザンツ帝国の影響を受けて発展し、地元の文化的伝統の融合につながりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ジョージア / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ラサのポタラ宮歴史地区

Historic Ensemble of the Potala Palace, Lhasa
ラサのポタラ宮歴史地区
チベット高原の中央部、標高約3,650mに位置するラサは、ポタラ宮を中心とするチベット仏教の聖地で、チベットの政治・文化の中枢です。チベット語では「神の地」を意味するチベットの歴史は、豪族たちがチベットの各地を支配していた7世紀の初めに、吐蕃のソンツェン・ガンポ王が初めてチベットを統一し、この地に遷都しました。ソンツェン・ガンポ王は、権力を強化しつつ、インドに派遣した家臣にチベット語を作らせて、サンスクリット語の経典をチベット語に翻訳させるなど、インドと中国の仏教文化を積極的に取り入れました。またポタラ宮の原型となる城を築き、その妃はジョカン寺(トゥルナン寺)を創建しました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (i)(iv)(vi)
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ルウェンゾリ山地国立公園

Rwenzori Mountains National Park
ルウェンゾリ山地国立公園
ウガンダ共和国の西部、コンゴ共和国との国境地帯にあり、コンゴのヴィルンガ山地とつながっています。ルウェンゾリとは「雪をいただく山々」という意味で、アフリカ大陸第3の高峰マルゲリータ峰を擁し、赤道直下にありながら万年雪と氷河が見られる山岳地帯です。ここから流れ出る雪解け水は北へ流れ、大河ナイル川となります。氷河、滝、湖が点在し、数多くの絶滅危惧種が生息するほか、珍しい植物の自生地となっています。
地域: アフリカ / 国名: ウガンダ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(x)
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ルクセンブルク市の旧市街と要塞

City of Luxembourg: its Old Quarters and Fortifications
ルクセンブルク市の旧市街と要塞
この街の歴史は、ジーゲフロイド伯が「ボックフェルゼン」と呼ばれる岩山に小さな城を築いたところから始まりました。ルクセンブルクはヨーロッパの要衝にあたることから城塞都市として発展していき、近代ヨーロッパ最大の要塞の一つに数えられています。12世紀には城の近くの集落が石造りの城壁に守られるようになり、14世紀と15世紀には城壁が拡張されました。ブルゴーニュ軍に占領されたのちに、相続によりハプスブルク家に渡りスペイン領となるなど、発展の背景には様々な変遷の歴史があります。
地域: ヨーロッパ / 国名: ルクセンブルク大公国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (iv)
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ロス・カティオス国立公園

Los Katíos National Park
ロス・カティオス国立公園
コロンビア北西部を流れるアトラト川流域に広がるロス・カティオス国立公園は、パナマの世界遺産『ダリエン国立公園』に隣接し、コロンビアで最もよく保存されている国立公園のひとつと言われています。面積は約720㎢あり、シンガポールの国土とほぼ同じくらいの大きさです。公園の約95%は手つかずの自然となっており、西部エリアはダリエン山脈の山岳地帯、東部エリアにはアトラト川の氾濫原が広がっています。一帯は、中米と南米の生物相の交流を阻む、地理的な障壁となっていました。更新世(約258万年前~約1万1,700年前)には生物の避難所としての役割を果たしため、独特な生物相が形成されています。
地域: 南米 / 国名: コロンビア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ix)(x)
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