World Heritage Sites

世界遺産一覧

(2009年登録)

五台山

Mount Wutai
五台山
中国北部の山西省に位置する五台山は、「5つの台地を擁する山」を意味する名をもち、中国四大仏教聖山のひとつに数えられています。ここは中国において最も早く仏教寺院が建立された場所のひとつであり、西暦1世紀から20世紀初頭にかけて次々と寺院が建てられてきました。文殊菩薩の聖地としても知られる自然豊かな山中には、現在68の寺院建築が点在しています。なかでも仏光寺の東大殿は、857年の唐代に建立された貴重な木造建築で、内部には等身大の粘土像が安置されています。また、明代に建てられた殊像寺には、五台山で最も高い約10mもの文殊菩薩像が鎮座しています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(vi)
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シダーデ・ヴェーリャ、リベイラ・グランデの歴史地区

Cidade Velha, Historic Centre of Ribeira Grande
シダーデ・ヴェーリャ、リベイラ・グランデの歴史地区
アフリカ西部セネガルの西方沖合の大西洋に浮かぶ島国カーボ・ヴェルデには、15世紀半ばにポルトガルが建設した植民都市リベイラ・グランデがあります。1494年のスペインとのトルデシリャス条約により、アフリカにおける交易の独占権を得ていたポルトガルはここに交易の拠点として、ヨーロッパ諸国としては初の熱帯地域における植民都市を建設しました。しかし、その交易による富を狙って、他のヨーロッパ諸国から度々攻撃を受けることになり、要塞(サン・フェリペ要塞)も造られました。一方で文化の面では、植民政策や奴隷貿易の拠点であったことから、各地の文化が混ざり合い「クレオール文化」といわれる文化が花開きました。18世紀以降、都市は荒廃し「古い町」という意味のシターデ・ヴェーリャと呼ばれることになります。
地域: アフリカ / 国名: カーボヴェルデ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (ii)(iii)(vi)
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シューシュタルの歴史的水利システム

Shushtar Historical Hydraulic System
シューシュタルの歴史的水利システム
イラン西部にあるシューシュタルは古代ペルシャ帝国(アケメネス朝)のダレイオス1世の時代にパサルガダエから遷都されたスーサを起源とする都市で、古代以来の要衝の地です。紀元前5世紀のアケメネス朝時代の基盤の上に、紀元3世紀のササン朝ペルシャの時代になって築かれたのがこの水利システムです。シューシュタルはカルン川の中州に位置し、ササン朝の夏の都でした。ここに造られた水利施設は、古代エラム文明やメソポタミアの技術を受け継ぎ、さらにはナバテア人やローマの土木建築など様々な専門知識と技術を受け継いだものです。
地域: 西・南アジア / 国名: イラン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (i)(ii)(v)
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ストックレ邸

Stoclet House
ストックレ邸
ブリュッセルの高級住宅地に立つストックレ邸は、ウィーン分離派(ゼツェッション)の中心メンバーのひとり、オーストリアの建築家ヨーゼフ・ホフマンによって1905年から1911年にかけて設計・建設されました。ウィーン分離派の理念に基づき、建築、内装、家具、装飾品、庭園に至るまで一貫した美学が追求されており、ホフマンの代表作として評価されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ベルギー王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (i)(ii)
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聖山スレイマン・トー

Sulaiman-Too Sacred Mountain
聖山スレイマン・トー
キルギスのフェルガナ渓谷のオシ市に位置するスレイマン・トーはイスラーム以前から信仰されていた聖なる山です。この山は中央アジアシルクロードの重要な街道の交差点に位置しており、旅人にとっては灯台の役割を果たしていました。スレイマン・トーはイスラーム以前からも信仰の対象とされていて、また、イスラーム以前とイスラームの文化がうまく融合した結果、さまざまな遺跡や建築物が残っているところが非常に特徴的だと言えるでしょう。
地域: 西・南アジア / 国名: キルギス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (iii)(vi)
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聖都カラル・スペ

Sacred City of Caral-Supe
聖都カラル・スペ
ペルーのスペ川渓谷を見下ろす乾燥した砂漠の台地に位置する聖都カラル・スペは、およそ5,000年前の中央アンデス後期アルカイック期に遡る、アメリカ大陸で最も古い文明のひとつです。高度に発達した社会政治体制を備えており、この地域の文明の興隆を示す重要な証拠となっています。 6.26㎢にわたりデザインの洗練さと建築の複雑さが垣間見える遺跡となっており、特に、石と土で築かれた記念碑的な基壇状の構築物や、くぼんだ円形広場が特徴的です。6つの巨大なピラミッド構造物を含む複雑な都市計画は、強力な宗教的イデオロギーに基づいた祭祀機能を持っていたことも示唆しています。 遺跡から発見された「キープ」は、カラル社会が高度に発達し、複雑な情報を記録・伝達する能力を持っていたことを証明しています。この遺産は早期の放棄により、非常に良好な状態で保存されており、古代のアンデス文明を理解する上で貴重な資料となっています。
地域: 南米 / 国名: ペルー共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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朝鮮王朝の王墓群

Royal Tombs of the Joseon Dynasty
朝鮮王朝の王墓群
『朝鮮王朝の王墓群』は、14世紀末から20世紀初頭にかけて築かれた歴代国王と王妃の墓で、自然と人の調和を重んじる「風水(プンス)」の思想に基づいて配置されています。山と水の調和がとれた地形を選び、俗から聖へと続く空間構成が設けられたその景観は、儒教文化における祖先崇拝の理念が体現されています。また、建築物群や石像、儀礼の道具などが体系的に配置され、自然環境と融合した独自の葬送文化を築いた点で、東アジアの墓制史における発展段階を示す重要なものになっています。現在も王室関係者や奉祭会によって年に1度の祭礼が続けられ、生きた伝統として受け継がれています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 大韓民国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)
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ドロミテ山塊

The Dolomites
ドロミテ山塊
標高3,000m以上の山が18峰ある広大な山岳地帯。切り立った岩壁、密集した狭く深く長い谷間は、激しい地殻変動により隆起や浸食を繰り返し、たび重なる地すべりや洪水、雪崩などによってつくりだされた地球の歴史を見ることができます。これらの大地は氷河地形やカルスト地形等、地形学の面でも世界的に重要とされています。一方、単なる無機質な岩肌とは対照的に、モミやカラマツ等の木々や、豊かな牧草地も広がり、そのコントラストはここにしかない「ドロミーティの風景」として、様々な絵画や写真等を通して人々の記憶に刻まれてきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ヘラクレスの塔

Tower of Hercules
ヘラクレスの塔
ヘラクレスの塔は、ローマ人が1世紀後半に建設して以来、スペイン北西部のコルーニャ港入り口で灯台や陸標(ランドマーク)としての役目を担ってきました。高さ55mのこの塔は現役で稼働する最古の灯台として有名です。現在の姿は18世紀末に修復されたものですが、土台にはローマ帝国時代の部分も残っています。かつて塔のあるガリシア地方は「ブリガンティウム」と呼ばれ、この地を治めたケルト人の一派が海岸沿いに幾つもの見張り塔を建てました。その後、一帯を占領したローマ人が見張り塔のひとつを灯台に改築し「ブリガンティウムの塔」と名付けたと言われています。そしてスペイン統一後に、ケルト文化と関係のない「ヘラクレスの塔」と改名されました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (iii)
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ポントカサステ水路橋と運河

Pontcysyllte Aqueduct and Canal
ポントカサステ水路橋と運河
ウェールズ北東部には、英国で最長かつ最も高い水路橋があります。それが19世紀初頭に開通したポントカサステ水路橋と運河で、それは産業革命の時代における土木技術の結晶とされています。橋を設計したのは、土木技術者のトマス・テルフォードです。彼は、水が流れる橋の上の水路部分に鍛鉄を使い、軽くて頑丈なアーチ構造で完成させました。また、地形的な条件に合わせて、運河には閘門を省くといった大胆な解決策も取り入れました。200年以上も昔に、土木技術と金属構造を融合させたことは画期的であり、後の世界の土木建築に多大な影響を与えたとされています。
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ラ・ショー・ド・フォン/ル・ロクル、時計製造都市の都市計画

La Chaux-de-Fonds / Le Locle, watchmaking town planning
ラ・ショー・ド・フォン/ル・ロクル、時計製造都市の都市計画
「ラ・ショー・ド・フォン」と「ル・ロクル」はスイスのジュラ山脈の麓で隣り合う2つの街です。農業には向かないこの地では、時計製造に特化した独自の都市開発が行われてきました。そのきっかけは、フランスで時計製造に従事していたユグノー(プロテスタント)が宗教的迫害を恐れてこの一帯に移住して来たこととされています。さらに転機となったのが、18世紀末の大火災です。甚大な被害を負った街は「時計産業」というこの地で続くひとつの産業に特化して再建されました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スイス連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (iv)
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ロロペニの遺跡群

Ruins of Loropéni
ロロペニの遺跡群
ロロペニの遺跡群は、堂々たる石壁を持つ11,130㎡の広さの敷地を持ち、ロビ地域にある10の要塞の中で最も保存状態が良いものです。この要塞は、サハラ砂漠を横断する金取引の力を物語る100もの石造要塞群の一部になっています。近年の発掘調査により、ロロペニの石積みの囲いは少なくとも11世紀にまで遡ることが示されており、14世紀から17世紀に最盛期を迎え、集落のネットワークの重要な一部であったことが立証されました。これらは、金貿易によって生み出された独自の集落を示す類まれな証拠となっています。
地域: アフリカ / 国名: ブルキナファソ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (iii)
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ワッデン海

Wadden Sea
ワッデン海
ワッデン海はヨーロッパ北西部の北海沿岸に広がる世界最大級の干潟で、オランダのワッデン海保全地域、ドイツのワッデン海国立公園、デンマークのワッデン海海洋保護区の3カ国の保護区で構成されています。2009年にオランダ、ドイツの保護区が登録され、2014年にデンマークの保護区が追加登録されました。海岸沿いの湿地帯では、潮の干満によって砂州やエスチュアリー(三角江)、干潟、塩性湿地など多様な地形が形成され、様々な動植物にとって重要な生息地となっています。
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