ボマとバディンギロにおける動物の渡りの景観
ボマ国立公園(©UNESCO/K.Monteil

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : 南スーダン共和国 分類 : 自然遺産 登録年 : 2026年 危機遺産 : 2026年~ 登録基準 : (vii) (ix) (x) 遺産の面積 : 112,368㎢ 座標 : N6 56 30 E33 16 39

about

洪水が生み出す自然環境と動物たちの大移動

南スーダンの南東部に位置するボマ国立公園とバディンギロ国立公園、および2つの公園を結ぶ生物回廊の、約11万2,000㎢の範囲にまたがる遺産です。一帯には、広大なサバンナや湿地、氾濫原、季節的に冠水する草原、疎林、低木林などさまざまな自然環境が広がっています。これらの自然環境は、雨季にソバト川、ピボール川、カンゲン川流域で発生する洪水によって形成されており、野生動物にとって重要な採食地や生息地となっています。また、この地域に生息する有蹄類は、季節ごとに大移動を行います。2023~2024年に行われた調査の結果、一帯を移動する有蹄類はおよそ600万頭にも及ぶことが分かり、陸生哺乳類の移動としては世界最大規模とされています。なかでも、アンテロープの仲間であるシロミミコーブ、ティアンダマリスクス、モンガラガゼルは大規模な移動を行うことで知られています。

絶滅危惧種や渡り鳥を育む豊かな生態系

ボマとバディンギロの一帯に生息しているのは、移動性の有蹄類だけではありません。アフリカゾウやリカオン、ライオン、ヒョウ、チーター、ウシ科のナイルリーチュエなど、多くの絶滅危惧種の個体群も生息しています。さらに、一帯に広がる広大な湿地や氾濫原は、多数の鳥類にとって重要な生息地となっています。旧北区から飛来する渡り鳥の越冬地や中継地としても利用されており、東アフリカ有数の鳥類生息地となっています。しかし、密猟や野生動物の密輸、さらに南スーダン国内で続く内戦と治安の悪化、インフラ開発の深刻な脅威に直面しています。加えて、遺産保護のための管理体制や資金が不足していることなどから、本遺産は緊急的登録推薦により登録されました。

アクセス

南スーダンの首都ジュバから、チャーター便でボマ飛行場まで行き、そこから車でボマ国立公園へと向かう。事前にガイドの手配が必要。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー研究員

東京外国語大学言語文化学部卒。在学中にパレスチナやヨルダンなど中東地域への留学を経験。大手メディア企業勤務を経て、2021年より現職。書籍やテレビ番組等の監修を行う。
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遺産DATA

地域 : アフリカ
分類 : 自然遺産
登録年 : 2026年
危機遺産 : 2026年~
登録基準 : (vii) (ix) (x)
遺産の面積 : 112,368㎢
座標 :N6 56 30 E33 16 39

アクセス

南スーダンの首都ジュバから、チャーター便でボマ飛行場まで行き、そこから車でボマ国立公園へと向かう。事前にガイドの手配が必要。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー研究員

東京外国語大学言語文化学部卒。在学中にパレスチナやヨルダンなど中東地域への留学を経験。大手メディア企業勤務を経て、2021年より現職。書籍やテレビ番組等の監修を行う。
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