構成資産DATA
蟻の巣のように張り巡らされた地下都市
デリンクユの地下都市は、カイマクルと同様、軟らかい凝灰岩を掘り下げて築かれ、その深さは約85mにも及びます。一般的にビルの階層は1階層で高さ3~4mなので、21~28階建てのビルが埋まっている計算になり、その規模の大きさを実感できます。まるで蟻の巣のように張り巡らされている地下空間の各所には、内側から閉めることができる転がすことのできる大きな石の扉があり、また各階ごと封鎖することも可能となっており、侵略に対する備えがなされていました。
地下に存在した宣教師の学校
トルコ語で「深い井戸」を意味するデリンクユ。その地下都市には、地表へとつながる深さ55mの通気口があり、井戸も兼ねていたとされています。地下2階の大きな部屋はアーチ型の天井をした宣教師の学校で、書斎や自習室も備えられていました。さらに下層にある教会は十字型をしています。決して便利とは言えない生活環境下においても宗教を生活の一部に位置づけており、宗教が古くから生活に身近なものだったことを裏付けています。その他にも、台所が共用で使われていたことや、現在のカッパドキアの町でも使われている「タンドール」と呼ばれる土窯も備え付けられていたことがわかっています。1965年に一般公開が始まりましたが、見学可能なエリアは全体の10%ほどとなっています。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマンで、知識量よりも考え方の多様性を充実させることに重きを置く。暫定リスト入りを目指している「四国八十八箇所霊場と遍路道」で、お接待などで外国人やお遍路さんに遍路文化や世界遺産の魅力を伝える活動をライフワークにしている。趣味は辺境地の世界遺産巡り、世界遺産関連の書籍や手ぬぐいの収集、発酵食品作りなど。
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民間企業勤務のサラリーマンで、知識量よりも考え方の多様性を充実させることに重きを置く。暫定リスト入りを目指している「四国八十八箇所霊場と遍路道」で、お接待などで外国人やお遍路さんに遍路文化や世界遺産の魅力を伝える活動をライフワークにしている。趣味は辺境地の世界遺産巡り、世界遺産関連の書籍や手ぬぐいの収集、発酵食品作りなど。