カイマクルの地下都市
横に広く広がる地下都市。カッパドキアの地下都市の中でも最大級

住民の安全を確保するために築かれた地下空間

カイマクルの地下都市はデリンクユの地下都市の北側に位置し、軟らかい凝灰岩を掘り下げて築かれた地下都市で、住民の安全を確保するために建設されました。地下8階まであり、100本以上のトンネルで各部屋がつながっています。通路は狭く、低く、傾斜があるのが特徴で、これは外敵が侵入してきた時に移動を制限するためとされています。カイマクルはカッパドキアで最も広い地下都市とされており、多くの貯蔵室があったことが、多くの人たちが暮らしていたことを裏付けています。

外敵の侵入を想定した充実の生活空間

地下都市は単に深く掘り進められただけでなく、さまざまな部屋が設けられているのも特徴です。地下1階には家畜用の厩舎があり、これは、下層へ家畜を移動させる手間を省くためと考えられています。2階にはキリスト教の教会があり、3階には厨房や食料の貯蔵室、ワインの醸造所があります。これらの部屋の周囲には縦型の排気口があります。地中深くで暮らす上で必要な環境を上手に整えていたといえます。

食糧庫
写真は食糧庫。ほかにも礼拝堂、台所、ワイナリーといった用途の空間があった(©h368k742/Adobe Stock)

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/MENSA会員

民間企業勤務のサラリーマンで、知識量よりも考え方の多様性を充実させることに重きを置く。暫定リスト入りを目指している「四国八十八箇所霊場と遍路道」で、お接待などで外国人やお遍路さんに遍路文化や世界遺産の魅力を伝える活動をライフワークにしている。趣味は辺境地の世界遺産巡り、世界遺産関連の書籍や手ぬぐいの収集、発酵食品作りなど。

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NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/MENSA会員

民間企業勤務のサラリーマンで、知識量よりも考え方の多様性を充実させることに重きを置く。暫定リスト入りを目指している「四国八十八箇所霊場と遍路道」で、お接待などで外国人やお遍路さんに遍路文化や世界遺産の魅力を伝える活動をライフワークにしている。趣味は辺境地の世界遺産巡り、世界遺産関連の書籍や手ぬぐいの収集、発酵食品作りなど。