18-19世紀のイタリア中部におけるイタリア式の共同所有型劇場システム
ウンブリア州にあるヌオヴォ・ジャン・カルロ・メノッティ劇場。内部の天井にはムラーノガラスのシャンデリアが吊り下げられている

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : イタリア共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2026年 登録基準 : (iii) 遺産の面積 : 0.5155㎢ バッファ・ゾーン : 5.9879㎢ 座標 : N43 51 50.4 E12 12 30.2(アンジェロ・マリアーニ劇場)

about

公私協力による独自の運営制度

イタリア中部のエミリア・ロマーニャ州、マルケ州、ウンブリア州にある、18世紀半ばから19世紀後半にかけて建設された10の劇場で構成されています。これらの劇場は、自治体などの公的機関と富裕な市民による団体「ソチエタ・コンドミニアーレ」が共同で資金を出し合い、建設と運営を担いました。この仕組みは、共同所有と費用分担を特徴とする独自の制度で、当時のイタリアの小・中規模都市における劇場の普及を支えました。また、資金提供者は劇場の運営だけでなく設計にも関与したことから、利用者のニーズを反映した施設づくりが進み、地域社会の文化活動や交流の中心となる劇場が各地に生まれました。

新興ブルジョワジーの交流と世論形成の場へ

当時のヨーロッパで台頭していたブルジョワジー(市民階級)は、自らの街の名声や魅力を示すものとして、文化施設を数多く建設していました。イタリアの小・中規模都市のブルジョワジー階級の人々は、商人や起業家などとともに「ソチエタ・コンドミニアーレ」と呼ばれる団体を組織し、自治体と協力しながら、劇場の建設や運営を進め、所有権を共同で保持していました。劇場には王侯のための特別席は設けられず、当時の社会構造を反映しながらも、多くの人々が同じ空間で文化を享受できる場となっていました。劇場は芸術活動だけでなく、人々の交流の場としても機能し、新たな市民社会の形成に重要な役割を果たしました。これらの劇場群では、現在もさまざまな文化行事が開催されています。

アクセス

【アンジェロ・マリアーニ劇場】日本(成田空港)からドバイやイスタンブル、ワルシャワなどを経由して、ボローニャ空港まで約18~20時間。ボローニャからリミニまで高速鉄道で約1時間。そこからアンジェロ・マリアーニ劇場のあるサンタガータ・フェルトリアまで、車で約1時間。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー研究員

東京外国語大学言語文化学部卒。在学中にパレスチナやヨルダンなど中東地域への留学を経験。大手メディア企業勤務を経て、2021年より現職。書籍やテレビ番組等の監修を行う。
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遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2026年
登録基準 : (iii)
遺産の面積 : 0.5155㎢
バッファ・ゾーン : 5.9879㎢
座標 :N43 51 50.4 E12 12 30.2(アンジェロ・マリアーニ劇場)

アクセス

【アンジェロ・マリアーニ劇場】日本(成田空港)からドバイやイスタンブル、ワルシャワなどを経由して、ボローニャ空港まで約18~20時間。ボローニャからリミニまで高速鉄道で約1時間。そこからアンジェロ・マリアーニ劇場のあるサンタガータ・フェルトリアまで、車で約1時間。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー研究員

東京外国語大学言語文化学部卒。在学中にパレスチナやヨルダンなど中東地域への留学を経験。大手メディア企業勤務を経て、2021年より現職。書籍やテレビ番組等の監修を行う。
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