オキフェノーキー国立野生生物保護区
オキフェノーキー湿原は、亜熱帯地域における世界最大の淡水泥炭湿地。生態系の維持には定期的に起こる山火事が欠かせない

遺産DATA

地域 : 北米 保有国 : アメリカ合衆国 分類 : 自然遺産 登録年 : 2026年 登録基準 : (ix) (x) 遺産の面積 : 1645.655㎢ 座標 : N30 47 56 W82 18 18

about

山火事が生み出すモザイク状の自然環境と豊かな生態系

アメリカ合衆国南東部、ジョージア州とフロリダ州にまたがるオキフェノーキー国立野生生物保護区には、オキフェノーキー湿原を中心に森林や草原が広がっています。オキフェノーキー湿原はメキシコ湾へ注ぐスワニー川と、大西洋へと注ぐセントマリー川の源流域であり、亜熱帯地域における世界最大の淡水泥炭湿地とされています。この保護区の大きな特徴が、頻繁に発生する山火事です。火災は湿原全体が森林化することを防ぎ、干ばつ時には泥炭層を焼いて新たな湿地や浅い湖沼を生み出します。火災は生態系の維持に欠かせない要素であり、その結果としてモザイク状に形成される多様な生息環境が、保護区内の生物多様性を支えています。

北米海岸平野ホットスポットを代表する生物多様性

オキフェノーキー国立野生生物保護区は、世界的な生物多様性ホットスポットである「北米海岸平野」に位置しています。そのうちわずか0.15%の範囲が世界遺産として登録されましたが、ここでは1,270種以上の植物・脊椎動物と、数千種の無脊椎動物が確認されています。食虫植物であるサラセニア・ミノールの変種は同保護区の固有種で、通常は30~45cm前後のところ、オキフェノーキーのものは80cmにまで生長するそうです。また、IUCNのレッドリストで絶滅危惧種に指定されている24種の生物のほか、アメリカ国内の法律で絶滅危惧種に指定されているキツツキの仲間のホオジロシマアカゲラや、アメリカ原産のヘビとしては最大級のトウブインディゴスネークも生息しています。さらに、アメリカ南東部にのみ分布し、本来の生育地の約3%しか残されていないダイオウショウ(大王松)の重要な生育地でもあります。

アクセス

日本からはシカゴなどを経由して、フロリダ州のジャクソンビル空港まで飛行機で約20時間。ジャクソンビルから、保護区のリチャード・S・ボルト・ビジターセンターまで、車で1時間強。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー研究員

東京外国語大学言語文化学部卒。在学中にパレスチナやヨルダンなど中東地域への留学を経験。大手メディア企業勤務を経て、2021年より現職。書籍やテレビ番組等の監修を行う。
≫世界遺産の執筆記事一覧
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遺産DATA

地域 : 北米
分類 : 自然遺産
登録年 : 2026年
登録基準 : (ix) (x)
遺産の面積 : 1645.655㎢
座標 :N30 47 56 W82 18 18

アクセス

日本からはシカゴなどを経由して、フロリダ州のジャクソンビル空港まで飛行機で約20時間。ジャクソンビルから、保護区のリチャード・S・ボルト・ビジターセンターまで、車で1時間強。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー研究員

東京外国語大学言語文化学部卒。在学中にパレスチナやヨルダンなど中東地域への留学を経験。大手メディア企業勤務を経て、2021年より現職。書籍やテレビ番組等の監修を行う。
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