見どころDATA
古代好きイタリア好き王子の地中海地方を思わせる宮殿
ベルリンの「グリーニッケ宮殿」は、木々が生い茂る丘からハーフェル川へと緩やかに広がる緑地にあります。この地にはもとは、造園家ペーター・ヨーゼフ・レネが、前の所有者であるカール・アウグスト・フュルスト・フォン・ハルデンベルク侯爵のために手がけた見事な庭園が広がっていました。1823年、初めてのイタリア訪問からベルリンへと帰国した当時21歳のプロイセンのカール王子は、砂だらけで不毛なこの土地に南国を思わせるイタリア風別荘を建てるという夢を抱き、それをこの地で実現させたのです。1824年、建築家カール・フリードリヒ・シンケルの設計により、グリーニッケには、宮殿やカジノ、大小の東屋(ノイギーアデ)といった古典主義的な建物が古代様式で建てられました。調和を重んじて建てられた建物と、カール王子が熱心に収集した数多くの古代芸術品は、この宮殿に地中海地方を思わせるたたずまいをもたらしています。
色彩豊かな部屋が連なる宮殿の内部
グリーニッケの来訪者は、トケイソウやアリストロキアのツタが絡まる回廊を通って宮殿内へと進みます。その壁面は、古代の彫刻や石棺から集められた無数の大理石の断片で彩られています。上階の居住空間にも、建築家シンケルの特徴的な意匠が見られます。その中心となるのが「赤の間」です。ここを起点に、「緑のサロン」「ターコイズの寝室」「大理石の間」そして「深藍の図書室」へと、鮮やかな色彩の空間が繋がっています。また、宮殿の西翼には、ヨーロッパで唯一の「宮廷庭師博物館」が併設されており、この職業の歴史と業績を紹介しています。
執筆協力者PROFILE
兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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