構成資産DATA
王妃たちが眠る場所
ナイル川西岸、王家の谷の南西に「王妃の谷」があります。歴代の王たちが埋葬されている王家の谷に対して、ここでは王の妻や子どもたちが埋葬されています。主に新王国時代の第18王朝から第20王朝にかけての王妃が埋葬されています。第20王朝以降は、新しい墓は造営されることなく、やがて王妃の谷は放置されました。しかし、ローマ帝国時代に再利用され、またコプト教が流行した時期には修道女の避難所などにも使用されたようです。
エジプトで最も美しいと言われる墓
「王妃の谷」で最も有名な墓は、ラメセス2世の正妃であるネフェルタリの墓でしょう。ラメセス2世には数多くの妻がいたのですが、その中でもネフェルタリは最も寵愛を受けたとされる人物です。墓が「発見」された1904年には、すでに墓は盗掘の被害に遭っていましたが、残された品々から非常に豪華な副葬品が納められていたことが判明しています。特筆すべきは、墓の内部に描かれた壁画です。ネフェルタリの死後の世界への旅をテーマとしています。墓を発見したイタリア人考古学者エルネスト・スキアパレッリは、美しい状態で保存された壁画に深い感銘を受けたようです。その美しさから、ネフェルタリの墓は「エジプトで最も美しい墓」とも言われています。

執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。