World Heritage Sites

世界遺産一覧

(登録基準(x))

アイールとテネレの自然保護区群

Air and Ténéré Natural Reserves
アイールとテネレの自然保護区群
ニジェールにある『アイールとテネレの自然保護区』は、アフリカ最大の保護区のひとつであり、その面積は約7万7,000㎢で、約1万2,800㎢のアダックス厳正保護区を含みます。登録されている地帯は、標高約2,000mのアイール山地から広大な砂漠地帯のテネレへと続き、非常に厳しい環境です。特にテネレ砂漠の気温は11月から2月は零度を下回り、逆に3月から6月にかけては最高気温が50度に達するので、年較差が非常に大きいです。また、7月から10月にかけては大雨が降るため、涸れ川であるワジが危険な濁流に変貌します。しかし、自然環境は多様で、半乾燥地域のサヘルや、砂漠の窪地に水が溜まったゲルタ、広大な砂砂漠などが見られます。このような過酷な環境の中でも、希少生物が逞しく生息しています。
地域: アフリカ / 国名: ニジェール共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1991年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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アツィナナナの熱帯雨林

Rainforests of the Atsinanana
アツィナナナの熱帯雨林
アツィナナナの熱帯雨林は、インド洋に浮かぶマダガスカルの北東部から南東部にかけて点在します。これは、島で最大のマソアラ国立公園や、26種のキツネザルや多くの鳥類が暮らすラノマファナ国立公園など、6つの国立公園で構成される自然遺産です。海辺から標高2,500メートルを超える山地まで、さまざまな環境に熱帯雨林が広がります。この島は、かつてゴンドワナ大陸の一部でしたが、約6000万年から8000万年前に、ほかのすべての陸地から分離し、孤島となりました。そのため、ここに生息する動植物は孤立しながらも独自の進化を遂げていきました。
地域: アフリカ / 国名: マダガスカル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (ix)(x)
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奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

Amami-Oshima Island, Tokunoshima Island, Northern part of Okinawa Island, and Iriomote Island
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
この地域は、絶滅危惧種や固有種が多く生息する生物多様性のホットスポットです。多くの分類群において多くの種が確認されており、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの絶滅危惧種、中琉球と南琉球に固有の種も多く見られます。また、アマミノクロウサギなどの飛翔能力を持たない陸生脊椎動物や植物においても、固有種が多く存在する独特な生物相が形成されています。さまざまな固有種の進化だけでなく、環境の変化の中で特定の地域にのみ残った遺存固有種や、独自の進化を遂げた種の例も多く確認されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (x)
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アラスカ・カナダ国境地帯の山岳国立公園群:クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセク

Kluane / Wrangell-St. Elias / Glacier Bay / Tatshenshini-Alsek
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳国立公園群:クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセク
アメリカとカナダの2つの国にまたがるこの自然保護区は,1979年にアメリカのランゲル・セント・エライアス国立公園とカナダのクルアニ国立公園が世界遺産に登録されました。その後、1992年にアメリカのグレイシャー・ベイ国立公園が、1994年にはカナダのタッシェンシニ・アルセク州立自然公園が追加され、広大な山岳公園群となりました。この地域には極地を除けば世界最大の氷原や、世界有数の長さと壮観さを誇る氷河、北アメリカ大陸の最高峰を含む雄大な山々、そして広大な森林やツンドラなど人を寄せつけない厳しい自然が広がっています。これらの公園では現在も地殻変動が活発に続いており,息をのむほど美しい自然景観が形成されています。自然のプロセスが支配的なこの地域では、氷河の作用とそれによって生まれた地形や景観の形成過程を明確に見ることができます。また、アラスカからカナダ北西部にかけて広く分布する多くの野生動物が生息しており、その個体数は他の地域を大きく上回ります。壮大な自然の中で、ハクトウワシ、グリズリー、ドールシープ、カリブー、オオカミ、シロイワヤギなど数多くの野生生物が暮らす楽園となっています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国, カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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アルタイ・ゴールデン・マウンテン

Golden Mountains of Altai
アルタイ・ゴールデン・マウンテン
アルタイ山脈はロシア・モンゴル・中国にまたがる全長約2,000kmの大山脈で、浸食の進んだ地形のため多くの分水嶺があり、オビ川とイルティシ川の2つの大河の源流となっています。このうち、ロシア領内の1万6000km²あまりが自然遺産に登録され、タイガやツンドラが広がるアルタイ自然保護区とテレツコヤ湖、希少な動植物が生息するカトゥン自然保護区とアルタイ山脈最高峰のベルーカ山、そしてウコック高原保護区の3つの地域を擁しています。また、数多くの氷河が見られ、その総面積は900km²以上といわれています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (x)
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アルダブラ環礁

Aldabra Atoll
アルダブラ環礁
インド洋上に浮かぶアルダブラ環礁は、アフリカ大陸から640kmも離れているため、これまでほとんど人間が近づくことはありませんでした。「環礁」とはサンゴ礁の一種であり、中央の島の部分が完全に水没してしまっている状態のサンゴ礁を示します。アルダブラ環礁はラグーン(潟湖)を含めると琵琶湖の半分ほどの大きさを誇り、独自の生態系が広がります。ここにはインド洋上でもっとも多くの海鳥が集まり、またタイマイやアオウミガメが産卵場所を求めてやってきます。この状況をみた『進化論』でも有名なチャールズ・ダーウィンは、当時の政府に保護を進言したほどでした。
地域: アフリカ / 国名: セーシェル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園

Alejandro de Humboldt National Park
アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
この国立公園は、キューバ東部北海岸、カリブ海に面するニペ・サグア・バラコア山地などの山岳地帯と森林に覆われた地域を含みます。中南米の自然を調査し、近代地理学の祖と呼ばれたドイツの学者アレクサンダー・フォン・フンボルトを記念して命名されました。約1,300種の種子植物のうち約70%が固有種とされ、哺乳類や昆虫の約3分の1、鳥類の5分の1、爬虫類・両生類の大多数はキューバまたは地域の固有種です。今後も多くの新種の発見が期待されています。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: キューバ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (ix)(x)
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アンドレファナ乾燥林群

Andrefana Dry Forests
アンドレファナ乾燥林群
世界で4番目に大きな島であるマダガスカルは、中央部の山地を境に東側と西側で気候が大きく異なる国です。雨が多い東側に対し、「アンドレファナの乾燥林群」がある西側は年間を通して雨が少ない自然環境です。ここで見ることができるバオバブは、乾燥に適応して、幹に水分を蓄えることができるように進化しました。なお、アフリカ大陸では1種類のみのバオバブは、マダガスカルでは6種もあります。この遺産は、アンカラファンツィカ、ミケア、ツィンギー・ド・ベマラハ、ツィマナンペツォツァの4つの国立公園と、アナラメラナおよびアンカラナの特別保護区で構成されています。1990年に単体で登録されていた「ツィンギー・ド・ベマラハ厳正自然保護区」が、2023年に登録範囲を拡大したものです。
地域: アフリカ / 国名: マダガスカル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1990年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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イヴィンド国立公園

Ivindo National Park
イヴィンド国立公園
これはガボン北部、赤道直下の熱帯雨林地帯にある国立公園です。モンスーンの影響で年に2回雨季があることから、園内には多くの河川や急流・滝などがあります。幅2㎞高さ56mのコンゴウ滝と呼ばれる大きな滝をはじめ、ここには手つかずの自然が残されており、絵のように美しい景観といわれています。また、希少動物の生息地となっており、哺乳類ではマルミミゾウやニシローランドゴリラ、爬虫類ではアフリカクチナガワニなどが見られます。特に淡水魚に関しては13種の絶滅危惧種を含む多くの固有種が生息するのみならず、まだ分類もされていない種や未知の種などもいて、調査が進められています。
地域: アフリカ / 国名: ガボン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (ix)(x)
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イエローストーン国立公園

Yellowstone National Park
イエローストーン国立公園
イエローストーン国立公園は、世界遺産条約が採択されるちょうど100年前の1872年に誕生しました。この100年というのは偶然ではありません。1971年2月、アメリカ合衆国大統領のリチャード・ニクソンが、「イエローストーン国立公園」設立100周年に当たる1972年に自然遺産と文化遺産を共に保護する国際的な体制を立ち上げると演説します。そこから様々な案が一気にまとめられ、世界遺産条約がユネスコ総会で採択されました。そして「イエローストーン国立公園」は、1978年に世界で最初に登録された世界遺産のひとつになりました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1978年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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イグアス国立公園(ブラジル)

Iguaçu National Park
イグアス国立公園(ブラジル)
アルゼンチンとブラジルの国境を流れるイグアス川の沿岸に広がるイグアス国立公園は、イグアスの滝を中心とする広大な熱帯雨林地帯です。1984年にアルゼンチン側550㎢が、1986年にブラジル側1,700㎢がそれぞれ別の世界遺産として登録されました。登録面積は圧倒的にブラジル側が広いものの、滝の8割はアルゼンチン側に存在しています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (vii)(x)
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イグアス国立公園(アルゼンチン)

Iguazu National Park
イグアス国立公園(アルゼンチン)
アルゼンチンとブラジルの国境を流れるイグアス川の沿岸に広がるイグアス国立公園は、イグアスの滝を中心とする広大な熱帯雨林地帯です。1984年にアルゼンチン側550㎢が、1986年にブラジル側1,700㎢がそれぞれ別の世界遺産として登録されました。登録面積は圧倒的にブラジル側が広いものの、滝の8割はアルゼンチン側に存在しています。
地域: 南米 / 国名: アルゼンチン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(x)
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イシマンガリソ湿地公園とマプト国立公園

iSimangaliso Wetland Park – Maputo National Park
イシマンガリソ湿地公園とマプト国立公園
『イシマンガリソ湿地公園とマプト国立公園』は南アフリカ共和国とモザンビーク共和国にまたがる世界遺産です。海洋、海岸砂丘、湿地、淡水湖、マングローブ林、海草帯、サバンナなどを含んだ広大な自然保護区です。多様な景観の自然美が広がるこの場所は生物多様性も豊かで、「マプタランド・ポンドランド・アルバニー地域」というホットスポットに属しています。イシマンガリソ湿地公園には、521種の鳥類を含む6,500種以上の動植物、マプト国立公園には4,935種の動植物が生息すると記録されており、世界的に重要な絶滅危惧種の保全に欠かせない環境となっています。この遺産は、1999年に世界遺産に登録された南アフリカ共和国の「イシマンガリソ湿地公園」が、2025年にモザンビークの「マプト国立公園」を含めて拡大登録されたものです。
地域: アフリカ / 国名: モザンビーク共和国, 南アフリカ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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イシュケル国立公園

Ichkeul National Park
イシュケル国立公園
北アフリカ、チュニジアの北部に位置し、大湿原に山や湖が点在する自然公園です。イシュケル湖は、かつて北アフリカ全域に広がっていた一連の湖の最後の大きな淡水湖です。この湖を中心とした一帯は、1705年から約250年間、王家の狩猟地として保護されていたため、湿地帯に代表される自然環境や太古からの生態系が残されました。旧北区西部の鳥類にとって重要な越冬地で、毎年冬になると数十万の鳥が飛来します。その中にはカオジロオタテガモといった絶滅危惧種も含まれています。旧北区とは生物相の特徴を元にした地理区分のひとつで、ヒマラヤ山脈北部のユーラシア大陸とサハラ砂漠以北の北アフリカ地域を指します。ダムの建設によって湖の生態系に悪影響が及び、飛来する渡り鳥の数が減少するなどしたため、1996~2006年まで危機遺産リストに記載されていました。
地域: アフリカ / 国名: チュニジア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (x)
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イビサ島の生物多様性と文化

Ibiza, Biodiversity and Culture
イビサ島の生物多様性と文化
地中海西部のバレアレス諸島に位置し、現在ではリゾート地としても知られるイビサ島は、固有の生物と歴史的建造物が共存する複合遺産です。特に「ポシドニア・オセアニカ」と呼ばれる海草は、地中海沿岸にのみ分布する固有種であり、その中でもイビサ島周辺のものは最も良好な保存状態にあるとされています。この海草草原は、絶滅危惧種を含む多様な海洋生物の産卵・生育の場として重要であり、また、海岸を嵐から守る天然の防波堤としても機能しています。さらに、1ヘクタールあたり年間21トンのバイオマスを生産するなど、生物生産性も非常に高く、熱帯雨林に匹敵します。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(ix)(x)
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イラク南部のアフワル:生物多様性の保護地域とメソポタミアの都市の残存景観

The Ahwar of Southern Iraq: Refuge of Biodiversity and the Relict Landscape of the Mesopotamian Cities
イラク南部のアフワル:生物多様性の保護地域とメソポタミアの都市の残存景観
紀元前5000年から前3000年ごろ、一帯の海水面は現在の海岸線よりも約200㎞内側にあり、湿地帯はさらに内陸に広がっていました。前4000~前3000年にかけて、ティグリス川とユーフラテス川が合流するデルタ地帯周辺に、ウルク、ウル、エリドゥといったシュメール都市が発展しました。前2000年以降、2本の川は分岐して海岸線は南東に後退を始め、気候の乾燥化が進んで湿地が干上がると、メソポタミア南部の諸都市は衰退しました。一方で、川の下流では新たな沼地が形成され、現在見られるアフワルの湿地はこの時期に形成されたものと考えられています。イラク南部の極度に高温で乾燥している環境下では、湿原は多くの生物の生息地であり、かつ生物多様性が見られる重要な場所となっており、水鳥たちの保護を目的としたラムサール条約にも登録されています。また、2つの川の沼沢デルタ地域には、ウルクやウルといった古代メソポタミア文明初期のシュメールの都市遺跡があり、紀元前4000年に遡る建造物や遺物が残る、考古学的に重要なエリアとなっています。イラク南部の4つの湿原と3つの考古遺跡を含むエリアが複合遺産として登録されています。 
地域: 西・南アジア / 国名: イラク共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2016年 / 登録基準: (iii)(v)(ix)(x)
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ヴィルンガ国立公園

Virunga National Park
ヴィルンガ国立公園
ヴィルンガ国立公園は、1925年にマウンテンゴリラの保護を目的として設立された、コンゴ民主共和国初の国立公園です。この国立公園は、アフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)にあるアルバーティーン地溝帯の中心に位置しています。アフリカでも屈指の活火山であるニアムラギラ火山と、富士山に近い標高3,470mのニイラゴンゴ火山があり、この二つの活火山でアフリカの歴史的な大噴火の5分の2が発生していることから、地質学的にも非常に重要な場所として世界遺産に登録されました。また、隣国ウガンダの世界遺産『ルウェンゾリ山地国立公園』にも隣接しており、山地林だけでなく、サバンナや氷河も広がっています。
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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ウヴス・ヌール盆地

Uvs Nuur Basin
ウヴス・ヌール盆地
モンゴルとロシアにまたがって広がる総面積10,688㎢のウヴス・ヌール盆地のうち、12の保護地区で構成される8,980㎢が世界遺産に登録されています。浅く塩分濃度の高い、モンゴル最大の塩湖であるウヴス・ヌール湖を中心にモンゴル側に5つ、ロシア側に7つの構成資産が点在しています。区域内には4,000m級の山々から標高約800mのウヴス・ヌール湖に至るまで、タイガやツンドラ、砂漠、ステップ、湿地帯など多様性に富んだ気候環境が存在しています。また、更新世から残る氷河や氷河湖なども存在しており、氷河期以降の気候の変化を知る上でも科学的に重要な意義を持っています。域内の動植物においても固有種や遺存種が多数含まれており、生態系においても豊かな多様性を有しています。山岳地にはアルガリやシベリアアイベックス、シベリアヤマネコ、絶滅危惧種として知られるユキヒョウなどが生息し、砂漠にはトビネスミやアレチネズミ、マヌルネコなどが生息しています。また、水鳥にとっても重要な位置を占めており、シベリア、中国、南アジアを移動する渡り鳥の中継地として機能しています。
地域: / 国名: モンゴル国, ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (ix)(x)
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ウジュン・クロン国立公園

Ujung Kulon National Park
ウジュン・クロン国立公園
この国立公園は、インドネシアの人口の多くを占めるジャワ島の最南西端に位置するウジュン・クロン半島と、スンダ海峡に浮かぶ島々からなります。低地にある熱帯雨林やマングローブ、サンゴ礁などの自然の植生の組み合わせによる美しい景観を有しています。また、絶滅の危機に瀕しているジャワサイも約60頭生息しており、この地以外での生息は確認されていません。1883年にクラカタウ火山が噴火し、約3万6,000人の死者を出す未曽有の災害が起きましたが、地質学的にも重要な研究対象となっているほか、自然環境が回復基調をみせるなど自然の進化の過程を見せています。
地域: 東・東南アジア / 国名: インドネシア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1991年 / 登録基準: (vii)(x)
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ウッド・バッファロー国立公園

Wood Buffalo National Park
ウッド・バッファロー国立公園
カナダのアルバータ州北東部とノースウェスト準州の南部に位置する『ウッド・バッファロー国立公園』は、絶滅の危機に瀕していたシンリンバイソンを保護する目的で設立された国立公園です。その広さは約4万5,000㎢(九州地方より少し広い規模)であり、同国で著名な『カナディアン・ロッキー山脈国立公園群』よりはるかに広く、カナダ最大の国立公園となっています。かつてこの地には約6,000万頭以上のバイソンが生息していたと考えられていますが、ヨーロッパの人々がこの地に入植してからは、狩猟などで激減。なんと1,000頭以下にまで減り、絶滅が危ぶまれました。1922年に国立公園に指定されてからは徐々に生息数は増加し、現在は約40万頭にまで回復したと言われています。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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ウランゲリ島保護区の自然生態系

Natural System of Wrangel Island Reserve
ウランゲリ島保護区の自然生態系
ロシアの最北東端、東シベリア海に浮かぶウランゲリ島保護区は、北極圏にありながら氷河期にも凍結しなかったことから、独自の生態系が育まれました。保護区はウランゲリ島とヘラルド島、その周辺海域で構成されています。植物の固有種は23種が確認されており、遺産推薦時の2004年時点で、17種のアークティックポピーのうち、5種類がこの島の固有種となっています。動物では、タイヘイヨウセイウチが世界最大の個体数を誇り、島の沿岸のルッカリーには最大で10万頭ものセイウチが集まります。また、ホッキョクグマの生育密度が世界一であることでも知られ、絶滅危惧種を含む100種以上の渡り鳥の最北の営巣地にもなっています。さらに、他の北極圏の個体群と比べて独特な行動を示すウランゲリ・レミングや、本土とは異なる個体群に進化したトナカイなど、この島独自の変化や進化が見られます。他の世界遺産に関連する情報としては、メキシコの『エル・ビスカイノ鯨保護区』などからやってくるコククジラの主要な餌場になっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (ix)(x)
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雲南保護地域の三江併流群

Three Parallel Rivers of Yunnan Protected Areas
雲南保護地域の三江併流群
中国南西部の雲南省は緑の森林に恵まれています。東部にはカルスト地形(『中国南部のカルスト地帯』として世界遺産に登録されています)が広がりますが、西部には中国最長の川である長江、東南アジアの「母なる川」としてされるメコン川、タイとミャンマーの国境の一部を成すサルウィン川という三つの大河の上流域があります。この三つの大河の上流はそれぞれ中国では金沙江、瀾滄(らんそう)江、怒江と呼ばれ、これらの川がほぼ並行して流れる約1.7万㎢が世界遺産に登録されています。約5,000万年前に、ユーラシアプレートにインドプレートが衝突しました。この地はその衝突部分に近い場であり、古代のテチス海がその衝突により閉鎖したことや、ヒマラヤ山脈とチベット高原の隆起に関連することを示す、地質学的にも非常に重要な場所なのです。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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エヴァーグレーズ国立公園

Everglades National Park
エヴァーグレーズ国立公園
フロリダ半島の南端に位置するエヴァーグレーズ国立公園は、アメリカ最大の湿原地帯に広がっており、その総面積は愛媛県とほぼ同じ、約5,670?に及びます。この広大な湿原は、最終氷期の終わりに水没した平坦な海底が起源とされています。最大幅は約150kmにも達しますが、水深は平均してわずか30cmほどで、水源であるオキーチョビー湖から南方のフロリダ湾に向けて、1日に数cmから数十mのゆるやかな速度で水が流れています。湿原の上流部には、「ハンモック」と呼ばれるわずか数cmの高さの小島が点在しており、常緑高木や熱帯植物が繁茂しています。下流の海岸地帯では、淡水と海水が混ざり合う汽水域にマングローブ林が広がっています。エヴァーグレーズ国立公園では、海水と淡水、温帯と熱帯が交差することにより、極めて多様で複雑な生態系が形成されており、固有種を含む1,000種以上の植物と、アリゲーターおよびクロコダイルの2種のワニを含む700種以上の動物が生息しています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (viii)(ix)(x)
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エル・ビスカイノ鯨保護区

Whale Sanctuary of El Vizcaino
エル・ビスカイノ鯨保護区
メキシコの北西部にあるエル・ビスカイノ鯨保護地区はコククジラやゼニガタアザラシ、シロナガスクジラなどの多くの海洋生物の繁殖・越冬地です。この地は世界中のコククジラの半分が誕生すると言われています。またラグーンには絶滅危惧種のウミガメも生息しています。保護区は2つの潟とその周辺の湿地や沼地を含む海域と内陸の砂漠や高山地帯を含み、内陸では砂漠気候に適応した動植物の生態系も確認できます。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (x)
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エル・ピナカーテとグラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保存地域

El Pinacate and Gran Desierto de Altar Biosphere Reserve
エル・ピナカーテとグラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保存地域
メキシコ北西部、アメリカとの国境からカリフォルニア湾まで広がる714,566ヘクタールのエリアが世界遺産に登録されています。この遺産は、二つの明確に異なる広範な景観タイプで構成されています。一つは、黒と赤の溶岩流と砂漠の舗装道路が広がる休火山ピナカテ楯状地であり、もう一つは常に変化する最大200メートルの高さに達する変化に富んだ砂丘が広がるグラン・アルタル砂漠です。火山楯状地の暗い色と広大な砂の海が劇的な対比を生み出し、視覚的に傑出した風景を提供しています。線状砂丘、星型砂丘、ドーム型砂丘など多様な砂丘が存在し、壮大な美しさを持っています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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オーストラリアのゴンドワナ雨林

Gondwana Rainforests of Australia
オーストラリアのゴンドワナ雨林
「ゴンドワナ」は、かつて存在したといわれる巨大大陸の名称です。この大陸の分裂によって、現在の南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極、インドなどの大陸が誕生したとされています。そのゴンドワナ大陸の活動の歴史を伝えるのが、オーストラリア東海岸、ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州にまたがる地域です。火山活動で生まれた山岳地域や世界最大級の多雨林帯が広がり、地球の進化の歴史や地質学的プロセスを伝える痕跡を残しています。たとえば、ツイード火山群など一連の火山は、地形進化の年代測定を可能にするという点で重要視されています。また、「世界で最も保存状態の良い浸食カルデラ」とされる浸食カルデラもこの地域にあり、その大きさや年代、中央の山塊の存在、カルデラ底の基盤岩への浸食などの際だった特徴で貴重な情報を提供しています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (viii)(ix)(x)
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オカバンゴ・デルタ

Okavango Delta
オカバンゴ・デルタ
ボツワナ北西部のオカバンゴ・デルタは、海につながらず、砂漠の中で水流が消えていく内陸デルタの貴重な例です。また、内陸デルタとしては、アフリカ最大規模を誇ります。この地域では、アフリカ南部で3番目に長いオカバンゴ川(全長約1,500km)が、乾季の6~7月に氾濫します。これは雨季に上流のアンゴラで降った雨が、数ヵ月をかけて下流にあたるオカバンゴ・デルタ一帯に届くためで、氾濫した水はカラハリ砂漠に吸収されます。一帯では常時湿地が約6,000㎢を占め、季節的に浸水する草地は最大1万2,000㎢に達します。世界遺産には、約2万200㎢の地域が登録されています。
地域: アフリカ / 国名: ボツワナ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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オカピ野生動物保護区

Okapi Wildlife Reserve
オカピ野生動物保護区
コンゴ民主共和国北東部には、 コンゴ盆地の北東部、イトゥリの森には、世界三大珍獣のひとつに数えられるオカピの保護区があります。オカピは、20世紀初頭にイギリス人探検家ヘンリー・ジョンストンに発見された動物で、ロバとウマの中間ほどの大きさで、シマウマのような横縞のある脚をもちます。かつてはシマウマの仲間と思われていましたが、実際はキリンの仲間だそうです。アフリカに生息するオカピの約6分の1にあたる、約5,000頭が生息すると言われています。
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (x)
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オザラ・コクアの森林山塊

Forest Massif of Odzala-Kokoua
オザラ・コクアの森林山塊
中部アフリカに位置するコンゴ共和国の北部、バテケ高原とコンゴ低地林、コンゴ盆地の北西端にある一帯が世界遺産として登録されています。園内には密林や河畔林などの森林、乾燥・湿潤サバンナ地帯が広がっており、複数の生態系が交差するホットスポットとして生態学的に貴重な場所とされています。一帯は、アフリカ中央部におけるマルミミゾウの最も重要な拠点のひとつとなっているほか、ニシローランドゴリラやチンパンジーが生息するなど霊長類の多様性が豊かな場所でもあります。また、コンゴ・ガボン・カメルーンの参加する三国間保護地域=TRIDOMランドスケープにも位置しており、『サンガ川流域-三カ国を流れる大河』の世界遺産登録エリアに隣接しています。ラムサール条約登録湿地や生物圏保存地域など様々な生物の保全地域が含まれており、野生生物の貴重な営みを守るべく日夜、努力が注がれています。 
地域: アフリカ / 国名: コンゴ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (ix)(x)
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カカドゥ国立公園

Kakadu National Park
カカドゥ国立公園
カカドゥ国立公園は、オーストラリア北部に位置する国立公園で、マングローブが群生する干潟や雨季には沼地と化す氾濫原、熱帯雨林、サバンナなど、様々な自然環境が広がり、多くの野生動植物が見られます。植物は1,600種を超え、動物は「人食いワニ」の逸話で有名なイリエワニをはじめ123種類の爬虫類、ワラビーなど60種類以上の哺乳類、「ジャビル」と呼ばれるコウノトリ科のセイタカコウなど270種類以上の鳥類のほか、数千種にも及ぶ昆虫が生息しています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (i)(vi)(vii)(ix)(x)
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