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世界遺産一覧

("ワイン"関連)

アルト・ドウロのワイン生産地域

Alto Douro Wine Region
アルト・ドウロのワイン生産地域
ポルトガル北部の港湾都市ポルトから北に100㎞ほどのドウロ川上流に位置するアルト・ドウロ地域では、2,000年前から伝統的な方法でワインが醸造されています。ここは、夏は暑く冬は寒冷で雨量が少ないという気候です。その自然環境がワインのブドウ栽培に適していました。何世紀にもわたり、起伏の激しい傾斜地にブドウの苗木を植えるための場所が整備され、さまざまな工夫を重ねて段々畑が築かれてきました。アルト・ドウロ地域は、広大な段々畑と、村々に点在するワイナリーや教会、道路など住民の暮らしも溶け込んで、唯一無二の景観を生み出しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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ヴァッハウ渓谷の文化的景観

Wachau Cultural Landscape
ヴァッハウ渓谷の文化的景観
ドイツ南部から中・東欧を抜けて黒海へと注ぐドナウ川の流域のうち、オーストリア北東部の都市メルクとクレムスの間に広がるヴァッハウ渓谷は、特に風光明媚なことで知られ、訪れる人に感動を与えてくれます。この地域の歴史は非常に古く、先史時代の遺物が数多く出土しており、ガルケンベルクでは約3万2,000年前の、ヴィレンドルフでは約2万6,000年前のものと推定される像が発見されています。その後の青銅器時代、鉄器時代を経て、ケルト人の王国ノリクムや、ローマ帝国の国境都市マウテルンが置かれるなど、歴史の舞台となりました。中世にはバーベンベルク家の支配下で町や修道院が発展し、11〜12世紀には現在の街の基礎が築かれました。ヴァッハウはドイツ叙事詩『ニーベルンゲンの歌』にも登場し、地域の歴史的重要性を物語っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: オーストリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iv)
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コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群

Le Colline del Prosecco di Conegliano e Valdobbiadene
コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群
コネリアーノとヴァルドッビアーデネは、イタリア北東部ヴェネト州の2つのコムーネ(自治体)で、ヴェネツィアから北へ55㎞ほど離れた丘陵地帯に位置し、プロセッコと呼ばれるブドウの品種を使用した発泡性の白ワインの産地として知られています。「ホッグバック」と呼ばれる長くて狭い尾根が見られる丘陵地や、「チリオーニ」と呼ばれる草が茂った狭い段丘を利用して、17世紀から小さな区画で仕切られたブドウ畑が作られました。そこには、傾斜に沿って垂直に交わったブドウの列が見られて、チェス盤のような独特な景観がつくり出されました。背の高いブドウを左右に並べて、トンネルのように枝を張らせる「ベルッセラ」という独特の栽培法が19世紀に開発されて、美しいブドウ畑の景観が拡がりました。点在する集落や周囲の森などと合わせた文化的景観としての価値が、世界遺産として認められています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (v)
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サン・テミリオン地域

Jurisdiction of Saint-Emilion
サン・テミリオン地域
くねくねと続く石畳の道など中世の面影が残るサン・テミリオン地域は、ワイン生産地として初めて登録された世界遺産です。フランス南西部のヌーヴェル・アキテーヌ地方に位置し、ボルドーワインのなかでも高級品の産地として知られます。広大なブドウ畑と醸造所、教会などの歴史的建造物が融合した景観は往時の姿をとどめています。この地におけるブドウ栽培の歴史は古く、古代ローマ時代まで遡ります。温暖な気候で水はけも良い土壌は、ブドウの栽培に適していました。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (iii)(iv)
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シャンパーニュの丘陵、醸造所と貯蔵庫

Champagne Hillsides, Houses and Cellars
シャンパーニュの丘陵、醸造所と貯蔵庫
この遺産は、17世紀初頭から19世紀初頭の初期産業化の時期にかけて、ボトル内での二次発酵の原理に基づいたスパークリング・ワインの生産方法が発展した場所を包含しています。遺産は、シャンパン生産の全プロセスを実証する三つの異なる要素で構成されています。一つ目は、ブドウの供給源である歴史的な丘陵(オーヴィイエ、アイ、マルイユ・シュル・アイの歴史的ブドウ畑)。二つ目は、地下貯蔵庫を含む生産拠点(ランスのサン・ニケーズの丘)。三つ目は、販売・流通センターである(エペルネのシャンパーニュ大通りとシャブロール要塞)です。これらは機能的に連携し、シャンパンの製造と流通を一体的に示しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)
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タウリカ半島の古代都市とチョーラ

Ancient City of Tauric Chersonese and its Chora
タウリカ半島の古代都市とチョーラ
黒海に面するクリミア半島南端のケルソネソスには、古代ギリシャの植民都市の遺跡が残っています。そこには「チョーラ」と呼ばれる区分けされた土地も含まれています。この地はワイン生産の中心地として発展し、ギリシャ、ローマ、ビザンツ、黒海以北の人々との交流拠点となってきました。また、石器時代や青銅器時代の集落跡、ローマ時代の要塞や給水システムなども残されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (ii)(v)
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トカイ地方のワイン産地の歴史的文化的景観

Tokaj Wine Region Historic Cultural Landscape
トカイ地方のワイン産地の歴史的文化的景観
ハンガリー北東部、ティサ川流域のトカイ地方は世界三大貴腐ワイン(他はフランスのソーテルヌとドイツのラインガウ)の一つ、アスーワインの産地として知られています。火山岩やミネラル豊富な土壌とその気候条件によってブドウ栽培に適した地域として古くから知られ、その伝統は1,000年以上にも及ぶとされています。また、この地域は1737年のカール6世(神聖ローマ皇帝、ハンガリー王としてはカール3世)の勅令によって、世界初の閉鎖型ワイン産地として定められたことを契機として300年近くにわたって生産が厳格に管理されてきた地域でもあります。
地域: ヨーロッパ / 国名: ハンガリー / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2002年 / 登録基準: (iii)(v)
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ピーコ島のブドウ栽培の景観

Landscape of the Pico Island Vineyard Culture
ピーコ島のブドウ栽培の景観
リスボンから西に1,500㎞の北大西洋にあるアゾレス諸島。この中で2番目に大きな火山島であるピーコ島は、種子島ほどの面積です。この島には、伝統的な農法で築かれたブドウ園が西側の海岸沿いに広がっていますが、大きな特色は、それが石垣によって形成されていることです。約6m×3mの長方形に区切られた石垣が何千も密集しており、各区画にワイン用のブドウが植えられています。これらの石垣には、大西洋の潮風からブドウの苗木を保護し、また、畑の温度を維持する効果があります。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (iii)(v)
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ピエモンテのブドウ園の景観:ランゲ・ロエロとモンフェッラート

Vineyard Landscape of Piedmont: Langhe-Roero and Monferrato
ピエモンテのブドウ園の景観:ランゲ・ロエロとモンフェッラート
イタリア北部ピエモンテ州に位置するランゲ・ロエロ地方とモンフェッラート地方のワイン産地5地区とカヴール城からなる世界遺産です。北はポー川、南はリグリア・アルプスの中間地域にあたるこの一帯では、長い年月をかけて土壌や野生種だったブドウを改良し、最適なワインづくりを発展させてきました。丘陵斜面を開墾して作り出されたブドウ畑が、城やロマネスク様式の教会、村落、農園など周辺の風景と調和した景観を生み出しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (iii)(v)
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フェルテー(ノイジードル)湖の文化的景観

Fertö / Neusiedlersee Cultural Landscape
フェルテー(ノイジードル)湖の文化的景観
オーストリアとハンガリーの国境にまたがるノイジードル湖は、ヨーロッパ最大の塩水湖です。ノイジードルはドイツ語であり、ハンガリー語ではこの湖はフェルテー湖と呼ばれています。それぞれオーストリア側の湖は1977年、ハンガリー側の湖は1979年にユネスコの生物圏保護区に指定され、また、1983年以来、ラムサール条約に基づく保護区にも指定されています。ただし、世界遺産の価値としては、文化遺産としての価値のみ認められており、湖自体の世界遺産の価値は見出されていません。では、何が評価されたのかというと、ここで約8,000年前から育まれた異文化の交流と、そこから生まれた独特な文化的景観という点です。
地域: ヨーロッパ / 国名: オーストリア共和国, ハンガリー / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (v)
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ブルゴーニュのブドウ栽培の景観

The Climats, terroirs of Burgundy
ブルゴーニュのブドウ栽培の景観
「ブルゴーニュのクリマ(Climats)」とは、ディジョンから南へ約50㎞、マランジュまで続くコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの斜面に位置する、粘土石灰質の土壌を持つ自然の丘陵地に広がる、厳密に区分された小さなブドウ畑の区画のことを指します。それぞれの区画は、地質や日照条件などの自然環境、そしてブドウの品種によって異なり、人の手による栽培によって形づくられてきました。やがて、それぞれの区画は生産されるワインによって認識されるようになりました。この文化的景観は2つの部分から成り立っています。ひとつは、ブドウ畑と、それに関連する生産拠点(村々やボーヌの町など)で、これはワイン生産の商業的側面を表しています。もうひとつは、ディジョンの歴史的中心部で、ここは「クリマ」制度を生み出した政治的・規制的な動きの象徴です。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (iii)(v)
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ボルドー、月の港

Bordeaux, Port of the Moon
ボルドー、月の港
「ボルドー、月の港」は、世界的に有名なワイン生産地域の中心都市としての役割と、地域および国際レベルでの商業における港の重要性により、2000年以上にわたる人類の価値交流の卓越した例です。18世紀初頭から発展した都市計画と建築の集合体は、ボルドーを古典主義や新古典主義の傑出した例として位置づけ、都市や建築の統一性と調和を際立たせています。その都市計画を代表する場所が、ガロンヌ川に面してたたずむブルス広場です。大劇場(フラン・テアトル)は、建築家ヴィクトル・ルイによって設計された建物です。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)

Portovenere, Cinque Terre, and the Islands (Palmaria, Tino and Tinetto)
ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)
広くはリヴィエラと呼ばれた地域のうち、イタリアのジェノヴァを挟んで西側の一帯は、フランスのニースまで続く国際リゾート地帯となっています。一方、東側に当たるイタリア半島北西部のリグリア海の海岸線一帯は未開発なままで1,000年にわたり自然と共存共栄を図ってきた街並を残しています。ここでは現在も、ブドウ栽培や漁業などでの伝統的な生活を送る人々が暮らしています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (ii)(iv)(v)
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ポルトの歴史地区、ルイス1世橋とセラ・ド・ピラール修道院

Historic Centre of Oporto, Luiz I Bridge and Monastery of Serra do Pilar
ポルトの歴史地区、ルイス1世橋とセラ・ド・ピラール修道院
ドウロ川の河口に位置するポルトは海洋通商の中心地として発展したポルトガル第2の都市です。15世紀には大航海時代を導いたエンリケ航海王子の海外進出を支援しました。ポルトには12世紀以来、ポルトガル経済を支えた商人たちが築いた数多くの建造物が残っています。建造物にはロマネスクやゴシック、ルネサンス、バロック、新古典主義、近代といった時代を超えた様々な建築様式が存在しています。世界遺産に登録されているのはフェルナンド王の市壁の内側の部分です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)
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ラヴォー地域のブドウ畑

Lavaux, Vineyard Terraces
ラヴォー地域のブドウ畑
スイス、ローザンヌ東部郊外からモントレー郊外シヨン城までの約30㎞にわたって、レマン湖畔の丘陵に広がる地域はスイス屈指のワイン産地です。ローマ時代にワイン生産が始まりましたが、組織的な生産が始まったのは、カトリック修道会であるベネディクト会とシトー会がラヴォーを支配した11世紀頃とされています。その後、盛んになったワイン製造のために湖畔を徐々に開発し、14世紀には現在のような石壁で区切られた段々畑が築かれました。その結果、急斜面のブドウ畑の間に民家やワイン工場が点在する独特の景観が生まれました。段々状に続くテラスのようなブドウ畑、教会や城、ワイン貯蔵室、生産者の住居からなる村が織り成す文化的景観は、人々がこの地の都市化を拒み、伝統的なワイン生産を約10世紀にわたって受け継いできた賜物です。
地域: ヨーロッパ / 国名: スイス連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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