World Heritage Sites

世界遺産一覧

("地殻変動"関連)

ヴィルンガ国立公園

Virunga National Park
ヴィルンガ国立公園
ヴィルンガ国立公園は、1925年にマウンテンゴリラの保護を目的として設立された、コンゴ民主共和国初の国立公園です。この国立公園は、アフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)にあるアルバーティーン地溝帯の中心に位置しています。アフリカでも屈指の活火山であるニアムラギラ火山と、富士山に近い標高3,470mのニイラゴンゴ火山があり、この二つの活火山でアフリカの歴史的な大噴火の5分の2が発生していることから、地質学的にも非常に重要な場所として世界遺産に登録されました。また、隣国ウガンダの世界遺産『ルウェンゾリ山地国立公園』にも隣接しており、山地林だけでなく、サバンナや氷河も広がっています。
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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ウルル、カタ・ジュタ国立公園

Uluru-Kata Tjuta National Park
ウルル、カタ・ジュタ国立公園
『ウルル、カタ・ジュタ国立公園』は、オーストラリア中央の半砂漠地帯に位置し、一枚岩のウルル(エアーズ・ロック)と、そこから約45km西にある36の巨岩群カタ・ジュタから構成されています。ウルルは周囲約9km、高さ348m、全長3,400mの巨大な花崗砂岩で、一枚岩としては世界2位の大きさを誇ります。約3~4億年前の造山運動により、水平だった砂岩層がほぼ垂直に立ち上がって地表に現れ、硬い岩質のため浸食や風化を免れて現在の姿が残りました。地中には岩全体の3分の2以上が埋まっていると考えられています。カタ・ジュタも同じ過程で形成されましたが、より軟らかい岩石でできていたため浸食と風化が進み、異なる形状になりました。名称は先住民アボリジナル・ピープルのアナング族の言葉で、ウルルは「日陰の場所」、カタ・ジュタは「たくさんの頭」を意味します。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (v)(vi)(vii)(viii)
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エトナ山

Mount Etna
エトナ山
シチリア島東部にあるエトナ山は、世界で最も活発に活動している成層火山として知られています。頂上の火口では絶えることなく噴火活動が継続しており、側面部や亀裂からは頻繁に溶岩流が流れ出ます。直近では、2025年6月に大規模な噴火が発生しました。一方で、地中海周辺の島で最も高い山でもあるエトナ山の歴史は古く、50万年前まで遡ることができると考えられています。文献上では少なくとも2,700年前から継続的な噴火の記録が残されており、火山活動の歴史について文書で記録された世界で最も古い例のひとつとされています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (viii)
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カナディアン・ロッキー山脈国立公園群

Canadian Rocky Mountain Parks
カナディアン・ロッキー山脈国立公園群
ロッキー山脈は、約6,000万年前に造山活動によって地上に姿を現したとされています。4,500kmにも連なる山々の内、カナダ側の2,200kmの連峰がカナディアン・ロッキーと呼ばれています。世界遺産に登録されているのは4つの国立公園と3つの州立公園です。中でも、表玄関となるのが「バンフ国立公園」です。大陸横断鉄道が通ることから地元民から「この美しい景観を輸送できないなら、観光客を輸入しよう」と言われるほど、カナダが誇る世界有数の景勝地となっています。また、バンフ国立公園内にあるルイーズ湖も有名で、「カナディアン・ロッキーの宝石」と称えられています。1882年に先住民以外の人に初めて発見され、当初は「エメラルド湖」という名だったのですが、ルイーズ王女の名にちなみ「ルイーズ湖」となりました。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(viii)
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グランド・キャニオン国立公園

Grand Canyon National Park
グランド・キャニオン国立公園
アメリカ西部のアリゾナ州を横断するグランド・キャニオンは、長年にわたるコロラド川の浸食作用と風化によってつくり出された、世界最大規模の渓谷です。全長は445km、深さは約1,500m、幅は500mから30kmにも及び、600万年にわたる地質活動の痕跡を現在に伝えています。この一帯の土地は、約6,500万年前に発生した地殻変動による造山活動によって隆起し、その結果としてコロラド高原が形成されました。約1,000万年前からは、軟らかい堆積層がコロラド川の浸食により削られ、約120万年前には現在の姿になったと考えられています。なお、この地域の隆起速度がコロラド川の浸食速度よりも遅かったため、川の流れが逸れることなく深い渓谷が形成されました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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グランマ号上陸記念国立公園

Desembarco del Granma National Park
グランマ号上陸記念国立公園
グランマ号上陸記念国立公園は、キューバの南東部、シエラ・マエストラ山脈西側部分に位置する国立公園です。「グランマ号」はキューバの革命家フィデル・カストロが乗っていたヨットの名前で、グランマ号が上陸した岬があることが園名の由来となっています。この場所には、海上360mから海中180mに及ぶ石灰岩の海岸段丘が完全な形で残ります。海岸段丘とは、その名の通り海岸に沿って見られる階段状の地形のことです。地殻変動による隆起や海水面の低下によって、海面付近の浅く平らな海底が陸地となることが繰り返されて形成されます。この地域では、サンゴ礁由来の石灰岩が隆起して海岸段丘となり、その後の風化や溶食でカルスト地形が発達しました。最大100mの段丘崖を含む手つかずの景観や、直径77mのドリーネ(巨大な陥没穴)といった壮大なカルスト地形などが残ります。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: キューバ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (vii)(viii)
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サガルマータ国立公園

Sagarmatha National Park
サガルマータ国立公園
標高8,848mの世界最高峰サガルマータ(チベット語:チョモランマ、英語:エヴェレスト)を中心とした国立公園で、登録範囲の1,244㎢には壮大な山々や氷河、深い渓谷が広がっており、ユキヒョウやジャコウジカ、レッサーパンダといった希少動物も生息している。また、公園内の標高3,500~5,000m付近には2,500人を超えるシェルパ族の共通地域となっています。500年以上にもわたってこの地域に居住している彼らは、動物の狩猟や屠殺の禁止、あらゆる生き物への畏敬の念といった文化や慣習を受け継いでおり、国立公園の保全にも大きく貢献しています。
地域: 西・南アジア / 国名: ネパール / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)
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ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸

Giant's Causeway and Causeway Coast
ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸
緑豊かな自然が広がるアイルランド島の北端の海岸線には、正六角形をした約4万本の玄武岩の石柱が、約8㎞にわたって陸から海へとなだらかに続く石の道のように伸びています。この不思議な光景は、この地に伝わる巨人伝説にちなみ、「ジャイアンツ・コーズウェイ」(巨人の石道)と名付けられています。これらの石柱は人間が意図的に並べたように見えますが、約6,000万年前の火山の大爆発の際に、大量のマグマが冷えて固まる過程の自然現象でつくられたものです。他にも、この海岸では、12mの高さの柱が60本並ぶ「巨人のオルガン」や、浸食により崖から切り離された多くの柱が見られることから「煙突口」と呼ばれる独特の景観を見ることができます。
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白神山地

Shirakami-Sanchi
白神山地
白神山地は、約1万年前から北日本に広がっていたブナ林の貴重な姿を今に伝える場所で、手つかずの森が広く残されています。この地域は多雪の気候により独特の植物群が育まれ、ニホンカモシカやツキノワグマ、クマゲラなどの動物も多く生息しています。ブナ林を中心に、多様な生きものたちがつながりあい、豊かな生態系を支えています。自然のたくましさと繊細なバランスが共存する白神山地は、気候変動や人間の影響で自然が危機にさらされる現代において、地球が長い時間をかけて育んだ奇跡のような場所です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (ix)
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シングヴェトリル国立公園

Þingvellir National Park
シングヴェトリル国立公園
アイスランド語で「集会の平原」を意味するシングヴェトリルは、アイスランド島の南西部、首都レイキャヴィクから北東約50kmに位置する国立公園です。930年、この地で世界最古の議会「アルシング(全島集会)」が開かれ、この集会は1798年まで同じ場所で続きました。議会は年に2週間開催され、出席者は誰でも自分の意見を述べることができました。法議長が演説を行った「法律の岩」や、石で造られた仕切り席などの遺構が現在でも残されています。この集会の記録は、ヴァイキング時代の歴史を伝える史伝集『アイスランドサガ』にも記されています。また、1944年にはアイスランド共和国樹立の宣言もこの地で行われ、国民にとって精神的な象徴の地となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: アイスランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (iii)(vi)
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ダイナソール州立公園

Dinosaur Provincial Park
ダイナソール州立公園
カナダのカナディアン・ロッキー南東に位置する「ダイナソール州立公園」は、バッドランド(樹木が育たない荒れ地)と呼ばれる乾燥した原野が広がる州立公園で、世界遺産には約78㎢が登録されています。荒涼としながらも卓越した自然美の景観を有するとして、登録基準(ⅶ)に該当しています。この地域は、太古の昔には亜熱帯気候にあり、一面に緑が生い茂り、ヤシの木や巨大なシダが繁茂していました。また、当時の大地には大河が内海へと流れ、サメやクロコダイルなど多様な動物が生息していたことが明らかになっています。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)
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タジキスタン国立公園(パミールの山脈)

Tajik National Park (Mountains of the Pamirs)
タジキスタン国立公園(パミールの山脈)
タジキスタン東部のパミール地域は、ユーラシア大陸最高峰の山脈が交わる場所で、「パミール・ノット(パミールの結び目)」と呼ばれます。プレート同士の衝突による巨大な地殻変動で隆起した、ヒマラヤやカラコルムなどの各山脈が、ここから放射状に広がっているのです。その中心に位置するのがタジキスタン国立公園です。ここは世界で最も地殻変動が活発な地域の一つで、地球表面の大きな変動はプレートの境界で起こるという「プレートテクトニクス理論」や大陸の沈み込み現象のまたとない研究の場になっています。また、頻繁に強い地震が発生することから人口密度が低く、マルコ・ポーロ・アルガリ羊やユキヒョウ、シベリア・アイベックスなど絶滅危惧種の哺乳類や鳥類の貴重な生息地にもなっています。
地域: 西・南アジア / 国名: タジキスタン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (vii)(viii)
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中国の丹霞地形

China Danxia
中国の丹霞地形
『中国の丹霞地形』は中国南部の亜熱帯地帯に位置する6つのエリア(崀山、丹霞山、龍虎山、江郎山、泰寧、赤水)から構成される自然遺産です。「丹霞地形」とは大陸由来の赤い堆積岩が、内因性(地殻隆起など)と外因性(気候、侵食、風化など)の複合的な力を受けて形成する丹(あか)い霞の様に見える地形を指します。約2,300万〜258万年前の新第三紀に形成されたもので、登録エリアはそれぞれ「若年期」「成熟期」「壮年期」の3段階に分けられます。起伏の富んだ地形には多くの動植物が生息・生育しており、その中の約400種は希少種または絶滅危惧種であると考えられています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2010年 / 登録基準: (vii)(viii)
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テ・ワヒポウナム

Te Wahipounamu – South West New Zealand
テ・ワヒポウナム
ニュージーランド南島の南西部の2万6,000㎢(ニュージーランドの陸地面積の10%)に広がり、フィヨルドランド、マウント・アスパイアリング、マウント・クック、ウエストランドの4つの国立公園をはじめ、2つの自然保護区、3つの科学保護区、13の景観保護区、4つの野生生物管理保護区などが含まれています。ニュージーランド最高峰(アオラキ/マウント・クック(標高3,724m))、最長の氷河(ハウパパ/タスマン氷河(長さ27km))をはじめとした様々な景観美を堪能することができます。
地域: オセアニア / 国名: ニュージーランド / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1990年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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ドーセット及び東デヴォン海岸

Dorset and East Devon Coast
ドーセット及び東デヴォン海岸
イングランド南西の沿岸部で、デヴォン州エクスマスからドーセット州スタットランド湾にかけてのイギリス海峡に面した海岸には、生物進化の過程を示す多様な化石が埋まっています。2001年に世界遺産『ドーセット及び東デヴォン海岸』として登録された155㎞に及ぶ範囲には、約2億5,200万年前の三畳紀から、ジュラ紀、白亜紀まで、約1億8,500万年にわたる中生代の地層が露出した場所が存在し、幅広い年代にまたがった多数の化石が発掘されています。そこでは、代表的なアンモナイトを始めとして、魚類、海生・陸生の爬虫類、哺乳類、そして樹木に至る多様な生物の化石が見られます。それらの化石は18世紀から今日に至るまで、300年以上にわたって古生物学や古気候学の貴重な研究史料となっています。なお、地質時代区分の古生代デヴォン紀の名称は、この東デヴォン海岸に由来しています。
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ドロミテ山塊

The Dolomites
ドロミテ山塊
標高3,000m以上の山が18峰ある広大な山岳地帯。切り立った岩壁、密集した狭く深く長い谷間は、激しい地殻変動により隆起や浸食を繰り返し、たび重なる地すべりや洪水、雪崩などによってつくりだされた地球の歴史を見ることができます。これらの大地は氷河地形やカルスト地形等、地形学の面でも世界的に重要とされています。一方、単なる無機質な岩肌とは対照的に、モミやカラマツ等の木々や、豊かな牧草地も広がり、そのコントラストはここにしかない「ドロミーティの風景」として、様々な絵画や写真等を通して人々の記憶に刻まれてきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ハード島とマクドナルド諸島

Heard and McDonald Islands
ハード島とマクドナルド諸島
ハード島とマクドナルド諸島は、オーストラリア西部のパースから南西に約4,100㎞、南極大陸からは北に約1,700㎞の場所に浮かぶ島々です。登録範囲の総面積は約6,589㎢におよび、そのうち陸地は5%強にあたる約370㎢のみで、残りの大部分は海域が占めています。陸地はケルゲレン海台が海面上に露出して形成された、極めて孤立した火山性の島嶼群です。絶海の孤島であり、気候条件も非常に厳しいことから、人間の手がほとんど入っていません。事実上外来種が存在しないことから、原初的な島嶼生態系の広がる貴重な環境となっています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (viii)(ix)
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バーバートン・マコンジュワ山脈

Barberton Makhonjwa Mountains
バーバートン・マコンジュワ山脈
「バーバートン・マコンジュワ山脈」は南アフリカの北東部、エスワティニに隣接する地域にあります。この山脈は世界最古級の地質構造の一つである「バーバートン・グリーンストーン・ベルト」の約40%を占めています。これは、36億年前から32億5,000万年前に形成された火山岩と堆積岩が非常に優れた保存状態で残されているもので、隕石の衝突、火山活動、地殻の変動、そして最初期の生命が出現した際の環境など、この地球ではじめて大陸が形成された頃の状況を知るための、極めて貴重な地質学的記録となっています。
地域: アフリカ / 国名: 南アフリカ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (viii)
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ハワイ火山国立公園

Hawaii Volcanoes National Park
ハワイ火山国立公園
ハワイ島南東部に位置するハワイ火山国立公園には、固まった溶岩でできた荒野や吹き上がる硫黄の蒸気など、火山地帯ならではの光景が広がっています。国立公園内にあるマウナ・ロア山は、ハワイ語で「長い山」を意味する名前の通り、海底部分にまですそ野が広がる世界最大の活火山です。楯状火山で、溶岩の粘度が非常に低いため、なだらかな稜線を描いています。1984年までは数年に一度の頻度で噴火を繰り返し、直近では2022年11月に噴火しました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (viii)
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プリトヴィツェ湖群国立公園

Plitvice Lakes National Park
プリトヴィツェ湖群国立公園
プリトヴィツェ湖群国立公園は、約300㎢の広さを誇るクロアチア最大の国立公園です。一帯は石灰岩地帯(カルスト地形)に位置し、主に中生代の石灰岩や苦灰岩(ドロマイト)で形成されています。プリトヴィツェ川の水は炭酸カルシウムが高濃度で含まれており(過飽和状態)、植物やコケ類、藻類などの光合成の作用が関わって炭酸カルシウムが沈殿することで、トゥファ(石灰華)といわれる石灰質の堆積物がつくられました。トゥファはまるで天然のダムのように河川をせき止め、大小16の湖が形成されました。これらの湖を計92の滝がつないでいます。湖底まで見ることのできる水の透明度の高さは、流域周辺を覆う森林の働きによるものです。幻想的なエメラルドグリーンの湖は、訪れる観光客を魅了します。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)
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武陵源:歴史的・景観的重要地区

Wulingyuan Scenic and Historic Interest Area
武陵源:歴史的・景観的重要地区
湖南省にある武陵源は、高さ100~400mの珪岩の柱が3,000本以上林立する山岳地帯です。この一帯はもともと海であり、1億8,000万年前から続く地殻変動で隆起した海底の砂岩層が風化・浸食したことによって、独特な景観がもたらされました。2つの巨大な天然橋や40以上の洞窟などが壮大な景観をつくり出しています。また、多種多様な動植物の生育地で、脊椎動物は絶滅が危ぶまれているチュウゴクオオサンショウウオなど116種、植物は3,000種にも及びます。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (vii)
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ヘーガ・クステン/クヴァルケン群島

High Coast / Kvarken Archipelago
ヘーガ・クステン/クヴァルケン群島
バルト海北部、スウェーデンのヘーガ・クステンとその対岸にあるフィンランドのクヴァルケン群島には、9,600年前の氷河期末期から現在も隆起を続ける高層海岸があります。氷河期に氷床の重みによって沈んでいた地域が、氷河期が終わり、氷床が解氷したことで地面が反発し盛り上がる地殻変動が起こっています。これはマントル上で地殻の重みと地殻に働く浮力が釣り合うアイソスタシー(地殻均衡)が成立していないことが原因とされています。隆起のスピードは1年間に8~10mmで、現在知られている中で最も氷河解氷後の地殻上昇が高い例証となっています。また、2万4,000~1万年前にかけて大陸氷河の解氷によって作られたとされる、波状の畝のついた洗濯板のような氷堆石「デ・ギア・モレーン」も見ることができます。2006年、もともと登録されていたヘーガ・クステンに5600の島々と周辺海域からなるクヴァルケン群島が加わり登録地域が拡大されました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スウェーデン王国, フィンランド共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (viii)
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マックォーリー島

Macquarie Island
マックォーリー島
長さ34km、幅5kmの小島・マックォーリー島は、タスマニア島の南東約1,500km、オーストラリア大陸と南極大陸のほぼ中間に位置している海洋島です。インド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの衝突で隆起して誕生しており、その地形は、地球表面の大きな変動はプレートの境界で起こるという「プレートテクトニクス理論」の研究に貴重な資料を提供しています。また、地球上で唯一、海底よりさらに6km下のマントルから噴出した枕状玄武岩などの岩石が海面上に露出している場所でもあります。海洋地殻と上部マントルの構造・組成のわかる断面が現れており、数億年にわたって作用してきた「海底拡大」と地殻変動のプロセスを読み取ることができます。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス

Swiss Alps Jungfrau-Aletsch
ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス
『ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス』は、アルプス有数の氷河地帯であり、ヨーロッパの中でも広大な氷河が特徴です。スイス南西部に広がるアルプス山脈北部ベルナー・アルプスにそびえる、ユングフラウ山を中心としたエリアには、標高4,000m級の山々が連なります。ユングフラウ、アイガー、メンヒなどの名峰がそびえるこの一帯には、アレッチュ氷河など手つかずの自然が多く残されています。山並みが織りなす風景は、古来多くの芸術家たちにインスピレーションを与え、数々の文学や美術の題材として取り上げられました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スイス連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)
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ヨセミテ国立公園

Yosemite National Park
ヨセミテ国立公園
アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州に位置するヨセミテ国立公園は、氷河期に形成されたダイナミックな地形が特徴の自然公園です。シエラネバダ山脈の中心部にあるこの地域では、約70万年前から1万年前にかけて氷河の活動が活発で、独特な地形が形づくられました。19世紀後半、カリフォルニアがゴールドラッシュに沸く中、人々の関心がヨセミテにも向けられるようになりました。アメリカ先住民を追跡していた騎兵隊が偶然この地にたどり着いたことが、公園の「発見」のきっかけとされています。その後、観光開発が進められる一方で、自然保護活動も活発化しました。とりわけ大きな役割を果たしたのが、自然保護活動家のジョン・ミューアです。彼は、ヨセミテの地形は氷河活動による産物であるという説をいち早く発表し、その保護を訴え続けました。その結果、1890年にイエローストーンに次ぐアメリカで2番目の国立公園として、ヨセミテ国立公園が誕生しました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ロレンツ国立公園

Lorentz National Park
ロレンツ国立公園
インドネシア・パプア州に位置する『ロレンツ国立公園』は、赤道付近に氷河が存在する世界でも稀な地域です。太平洋プレートとオーストラリアプレートの衝突地帯にあり、現在も造山活動が続いています。園内にはインドネシア最高峰のプンチャック・ジャヤ山(4,884m)がそびえ、雪を頂く山脈から湿地や海岸まで、約150㎞にわたる多様な地形が広がります。氷河や湖、モレーンなど、氷河期の名残を今に伝える地形が数多く見られ、地球のダイナミックな進化の過程を体現する貴重な自然遺産です。
地域: 東・東南アジア / 国名: インドネシア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (viii)(ix)(x)
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ンゴロンゴロ自然保護区

Ngorongoro Conservation Area
ンゴロンゴロ自然保護区
タンザニア北部に位置する『ンゴロンゴロ自然保護区』は、巨大な火山の噴火によって形成されたカルデラを中心に広がる広大な草原地帯です。8,094㎢の保護区内には2万5,000頭以上の大型哺乳類をはじめ、たくさんの野生動物がこの地に暮らしています。かつて活発な火山活動を繰り返していたこの地域では、長い歳月の中で地表が陥没し、現地語で「巨大な穴」を意味する「ンゴロンゴロ・クレーター」が誕生しました。世界最大級のカルデラのひとつであり、地球の壮大な地形変化を間近に感じられる場所です。サバンナ、森林、湖、湿地といった多様な自然環境が凝縮されたこの地は、まさに大地の進化を伝える「生きた博物館」です。季節ごとに移動する動物たちのドラマや、命が息づく瞬間に出会うことができます。
地域: アフリカ / 国名: タンザニア連合共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (iv)(vii)(viii)(ix)(x)
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