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イシマンガリソ湿地公園とマプト国立公園
iSimangaliso Wetland Park – Maputo National Park
『イシマンガリソ湿地公園とマプト国立公園』は南アフリカ共和国とモザンビーク共和国にまたがる世界遺産です。海洋、海岸砂丘、湿地、淡水湖、マングローブ林、海草帯、サバンナなどを含んだ広大な自然保護区です。多様な景観の自然美が広がるこの場所は生物多様性も豊かで、「マプタランド・ポンドランド・アルバニー地域」というホットスポットに属しています。イシマンガリソ湿地公園には、521種の鳥類を含む6,500種以上の動植物、マプト国立公園には4,935種の動植物が生息すると記録されており、世界的に重要な絶滅危惧種の保全に欠かせない環境となっています。この遺産は、1999年に世界遺産に登録された南アフリカ共和国の「イシマンガリソ湿地公園」が、2025年にモザンビークの「マプト国立公園」を含めて拡大登録されたものです。
イシュケル国立公園
Ichkeul National Park
北アフリカ、チュニジアの北部に位置し、大湿原に山や湖が点在する自然公園です。イシュケル湖は、かつて北アフリカ全域に広がっていた一連の湖の最後の大きな淡水湖です。この湖を中心とした一帯は、1705年から約250年間、王家の狩猟地として保護されていたため、湿地帯に代表される自然環境や太古からの生態系が残されました。旧北区西部の鳥類にとって重要な越冬地で、毎年冬になると数十万の鳥が飛来します。その中にはカオジロオタテガモといった絶滅危惧種も含まれています。旧北区とは生物相の特徴を元にした地理区分のひとつで、ヒマラヤ山脈北部のユーラシア大陸とサハラ砂漠以北の北アフリカ地域を指します。ダムの建設によって湖の生態系に悪影響が及び、飛来する渡り鳥の数が減少するなどしたため、1996~2006年まで危機遺産リストに記載されていました。
イラク南部のアフワル:生物多様性の保護地域とメソポタミアの都市の残存景観
The Ahwar of Southern Iraq: Refuge of Biodiversity and the Relict Landscape of the Mesopotamian Cities
紀元前5000年から前3000年ごろ、一帯の海水面は現在の海岸線よりも約200㎞内側にあり、湿地帯はさらに内陸に広がっていました。前4000~前3000年にかけて、ティグリス川とユーフラテス川が合流するデルタ地帯周辺に、ウルク、ウル、エリドゥといったシュメール都市が発展しました。前2000年以降、2本の川は分岐して海岸線は南東に後退を始め、気候の乾燥化が進んで湿地が干上がると、メソポタミア南部の諸都市は衰退しました。一方で、川の下流では新たな沼地が形成され、現在見られるアフワルの湿地はこの時期に形成されたものと考えられています。イラク南部の極度に高温で乾燥している環境下では、湿原は多くの生物の生息地であり、かつ生物多様性が見られる重要な場所となっており、水鳥たちの保護を目的としたラムサール条約にも登録されています。また、2つの川の沼沢デルタ地域には、ウルクやウルといった古代メソポタミア文明初期のシュメールの都市遺跡があり、紀元前4000年に遡る建造物や遺物が残る、考古学的に重要なエリアとなっています。イラク南部の4つの湿原と3つの考古遺跡を含むエリアが複合遺産として登録されています。
ウヴス・ヌール盆地
Uvs Nuur Basin
モンゴルとロシアにまたがって広がる総面積10,688㎢のウヴス・ヌール盆地のうち、12の保護地区で構成される8,980㎢が世界遺産に登録されています。浅く塩分濃度の高い、モンゴル最大の塩湖であるウヴス・ヌール湖を中心にモンゴル側に5つ、ロシア側に7つの構成資産が点在しています。区域内には4,000m級の山々から標高約800mのウヴス・ヌール湖に至るまで、タイガやツンドラ、砂漠、ステップ、湿地帯など多様性に富んだ気候環境が存在しています。また、更新世から残る氷河や氷河湖なども存在しており、氷河期以降の気候の変化を知る上でも科学的に重要な意義を持っています。域内の動植物においても固有種や遺存種が多数含まれており、生態系においても豊かな多様性を有しています。山岳地にはアルガリやシベリアアイベックス、シベリアヤマネコ、絶滅危惧種として知られるユキヒョウなどが生息し、砂漠にはトビネスミやアレチネズミ、マヌルネコなどが生息しています。また、水鳥にとっても重要な位置を占めており、シベリア、中国、南アジアを移動する渡り鳥の中継地として機能しています。
ウッド・バッファロー国立公園
Wood Buffalo National Park
カナダのアルバータ州北東部とノースウェスト準州の南部に位置する『ウッド・バッファロー国立公園』は、絶滅の危機に瀕していたシンリンバイソンを保護する目的で設立された国立公園です。その広さは約4万5,000㎢(九州地方より少し広い規模)であり、同国で著名な『カナディアン・ロッキー山脈国立公園群』よりはるかに広く、カナダ最大の国立公園となっています。かつてこの地には約6,000万頭以上のバイソンが生息していたと考えられていますが、ヨーロッパの人々がこの地に入植してからは、狩猟などで激減。なんと1,000頭以下にまで減り、絶滅が危ぶまれました。1922年に国立公園に指定されてからは徐々に生息数は増加し、現在は約40万頭にまで回復したと言われています。
エヴァーグレーズ国立公園
Everglades National Park
フロリダ半島の南端に位置するエヴァーグレーズ国立公園は、アメリカ最大の湿原地帯に広がっており、その総面積は愛媛県とほぼ同じ、約5,670?に及びます。この広大な湿原は、最終氷期の終わりに水没した平坦な海底が起源とされています。最大幅は約150kmにも達しますが、水深は平均してわずか30cmほどで、水源であるオキーチョビー湖から南方のフロリダ湾に向けて、1日に数cmから数十mのゆるやかな速度で水が流れています。湿原の上流部には、「ハンモック」と呼ばれるわずか数cmの高さの小島が点在しており、常緑高木や熱帯植物が繁茂しています。下流の海岸地帯では、淡水と海水が混ざり合う汽水域にマングローブ林が広がっています。エヴァーグレーズ国立公園では、海水と淡水、温帯と熱帯が交差することにより、極めて多様で複雑な生態系が形成されており、固有種を含む1,000種以上の植物と、アリゲーターおよびクロコダイルの2種のワニを含む700種以上の動物が生息しています。
オカバンゴ・デルタ
Okavango Delta
オザラ・コクアの森林山塊
Forest Massif of Odzala-Kokoua
中部アフリカに位置するコンゴ共和国の北部、バテケ高原とコンゴ低地林、コンゴ盆地の北西端にある一帯が世界遺産として登録されています。園内には密林や河畔林などの森林、乾燥・湿潤サバンナ地帯が広がっており、複数の生態系が交差するホットスポットとして生態学的に貴重な場所とされています。一帯は、アフリカ中央部におけるマルミミゾウの最も重要な拠点のひとつとなっているほか、ニシローランドゴリラやチンパンジーが生息するなど霊長類の多様性が豊かな場所でもあります。また、コンゴ・ガボン・カメルーンの参加する三国間保護地域=TRIDOMランドスケープにも位置しており、『サンガ川流域-三カ国を流れる大河』の世界遺産登録エリアに隣接しています。ラムサール条約登録湿地や生物圏保存地域など様々な生物の保全地域が含まれており、野生生物の貴重な営みを守るべく日夜、努力が注がれています。
カカドゥ国立公園
Kakadu National Park
キンデルダイク-エルスハウトの風車群
Mill Network at Kinderdijk-Elshout
グアナカステ保護地区
Area de Conservación Guanacaste
コスタリカ北西部に広がる『グアナカステ保護地区』は、国土面積(約5万1,000㎢)の約2%を占める約1,040㎢の陸地部分と、約430㎢の海域部分から構成されています。広範囲な地域を包含することで、標高2,000m以上の雲霧林やカリブ海側の熱帯湿潤林、太平洋側の熱帯乾燥林など多様な自然環境が保全されている地域となっています。陸地部分には上記のような様々な森林形態に加え、変化に富んだ海岸線や広大な湿地、無数の水路、標高1,916mのリンコン・デ・ラ・ビエハを頂点とするグアナカステ山脈などを含んでいます。一方、海域には無人島や小島が点在しています。沖合には栄養分を豊富に含んだ海流が流れる影響で植物プランクトンが多く、生物の重要な餌場となっています。
グラン・プレの景観
Landscape of Grand Pré
ここはカナダ東部ノヴァスコシア州のミナス湾の湿原帯と考古遺跡群で、広さは13㎢以上あります。ここには17世紀にフランス系入植者(アカディア人)が環境に適応して農地開発を進めてきた歴史が残されています。彼らは世界で最も干満差が激しい(平均11.6m)といわれるこの地に、堤防や木製水門システム(アボトー)を用いて広大な干拓農地をつくり出しました。さらに、その土地区画の方法や作物栽培法は何世紀にもわたって受け継がれ、彼らの生活様式の跡と合わせて、きわめて重要な考古学的遺跡ともなっています。アカディア人は1755年のグラン・デランジュマンと呼ばれる出来事でこの地を追放されてしまいましたが、彼らの入植と農地開発の象徴的な風景が残されています。
グレート・スモーキー山脈国立公園
Great Smoky Mountains National Park
ゲボル:韓国の干潟
Getbol, Korean Tidal Flats
コルキスの多雨林群と湿地群
Colchic Rainforests and Wetlands
ジョージア西部の黒海東岸の全長80㎞のエリアに位置する7つの構成資産からなる自然遺産です。この地域内には海抜0mから2,500mを超える高地が含まれており、典型的なコルキス生態系を連続的に見ることができます。コルキスの多雨林は氷河期を生き延びた世界で最も古い温帯広葉樹林の一つとされ、その森林には、第三紀の氷河期を生き延びた絶滅危惧種や遺存固有種などが数多く存在しています。これはこの地域の気候条件が非常に安定していることを示しており、1,000万年から1,500万年にもわたる森林相の多様な進化の過程を残す貴重な証拠となっています。また、この地域には44種の絶滅危惧種を含む約1,100種の維管束植物や約500種の脊椎動物、その他多数の無脊椎動物が生息しています。このなかにはコルキスチョウザメなど19種の絶滅危惧種が含まれています。
サーメ人地域
Laponian Area
サリアルカ:北部カザフスタンの草原と湖群
Saryarka – Steppe and Lakes of Northern Kazakhstan
サルーム・デルタ
Saloum Delta
サロンガ国立公園
Salonga National Park
シャーク湾
Shark Bay, Western Australia
知床
Shiretoko
スホクラントと周辺の干拓地
Schokland and Surroundings
スレバルナ自然保護区
Srebarna Nature Reserve
ブルガリア北東部ドナウ川の下流に広がるスレバルナ自然保護区」は、「銀の湖」を意味するスレパルナ湖を中心に、ブルガリアに生息するほぼ全種の鳥類が見られる6㎢の湿原地帯です。プロンズトキやオオサギなどのサギ類を含む100種類の鳥類や、ユーラシアカワウソなど39種類の哺乳類が確認されているほか、両生類や爬虫類も多数生息し、一時は絶滅が危惧された、ペリカンの最大種であるハイイロペリカンが50~100つがいも確認されています。またこの自然保護区は、渡り鳥の飛来路にある重要な湿地でもあり、約80種の渡り鳥に季節ごとの生息地を提供しています。世界的に絶滅の危機に瀕しているコビウとアカガンが越冬するところでもあります。1948年に自然保護区となり、1975年にはラムサール条約の登録地にもなっています。
スンダルバンス国立公園
Sundarbans National Park
青海フフシル(可可西里)
Qinghai Hoh Xil
フフシルはモンゴル語で「青い峰」を意味し、チベット語では「ホホシリ」と呼ばれています。「青海フフシル」は、チベット高原の北東端に位置し、世界最大かつ最も高い場所にある高原です。海抜4,500m以上の高山とステップ地帯からなる北部エリアが世界遺産に登録されています。年間平均気温は0℃以下、最低気温はマイナス45℃に達することもある極寒の高原気候で、北極・南極とならんで「第三極」と言われています。氷河の雪解け水は無数の河川となり、湿地帯や湖沼を形成しています。このような環境下で独特な生態系が築かれ、3分の1以上の植物種と、すべての草食哺乳類は 一帯の固有種です。この地はチベットカモシカ(チルー) が「渡り」を行うルートでもあります。北のアルトゥン山脈からフフシルを経由して青海省南部まで移動するルート上には高速道路や鉄道が敷かれているうえに密猟者も出現することから、現在は国家自然保護区に登録され、パトロール活動が盛んです。
セルー動物保護区
Selous Game Reserve
チトワン国立公園
Chitwan National Park
中央アマゾン自然保護区群
Central Amazon Conservation Complex
中央アマゾン自然保護区群は、アマゾン盆地最大の保護区であり、面積は約6万㎢に及びます。ジャウー川全流域を保護する目的で2000年に自然遺産に登録されたジャウー国立公園が、2003年に登録拡大されたものです。これらの地域は、アマゾンの豊かな自然環境を保護するために重要な場所となっています。この地域は、「バルゼア(浸水林)」や「イガポー(泥炭湿地林)」の他にモザイク状に広がった無数の湖沼があり、独特の生態系が形成されています。アマゾンマナティー、オオアラパイマ、カワイルカなど約320種の魚類と約120種の哺乳類、15種の爬虫類が生息しています。また、電気魚と呼ばれる魚類の世界最大の生息地であり、その数は7科64種にも上ります。これは適応放散の結果、複数の種に分化したものです。
中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区
Migratory Bird Sanctuaries along the Coast of Yellow Sea-Bohai Gulf of China
『中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区』は、世界最大の潮間帯湿地の一部をなす地域です。この地域は、ロシア極東地域やアラスカ、東アジア、東南アジア、オセアニアにかけて22ヵ国にまたがる「東アジア・オーストラリアフライウェイ」と呼ばれる渡りのルートを利用する鳥類にとって重要な生息地となっています。黄海と渤海湾はフライウェイを移動する渡り鳥の10%以上が通過する地域で、何百万もの水鳥にとって欠かせない中継地として、独自の生態的機能を果たしています。鳥類ではクロツラヘラサギ、コウノトリ、タンチョウ、オバシギなどの絶滅危惧種が確認されているほか、特に世界で最も希少な渡り鳥のひとつとされるヘラシギや、カラフトアオアシギも生息しています。さらに、豊富な動物底生類や魚類をはじめ、哺乳類、両生類、爬虫類も生息しており、渡り鳥を支える沿岸生態系全体を形成しています。
テ・ワヒポウナム
Te Wahipounamu – South West New Zealand