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アペニン山脈北部の蒸発岩カルストと洞窟群
Evaporitic Karst and Caves of Northern Apennines
イタリア半島を縦貫するアペニン山脈の北部に位置する蒸発岩カルストと洞窟群からなるシリアル・サイトです。蒸発岩は、海水や湖水などでの鉱物を含んだ水が干上がることにより、水中に溶けた物質が固まってつくられた堆積岩のことです。その多くはカルスト地形を形成し、洞窟が見られます。この地域では洞窟の密度が非常に高く、比較的狭い地域に900以上の洞窟があり、その総延長距離は100㎞を超えています。また、最も深いものでは地下265mに達しています。この一帯では、保存状態の良いカルスト地形が広範囲に存在し、希少な岩石や鉱物が豊富で、16世紀以来、世界中の多くの博物学者や科学者により、蒸発岩カルストの研究が国際的に続けられている貴重な場所となっています。
エオーリエ諸島
Isole Eolie (Aeolian Islands)
エトナ山
Mount Etna
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林
Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
ヨーロッパの広範囲に広がる10種のブナ原生林は、氷河期後期からの生物進化やブナの分化の過程が知れる貴重な遺産です。ブナの他にもヨーロッパナラをはじめ、絶滅の危機に瀕した80種を含む1,067種の植物や101種の鳥類、73種の哺乳類などが登録地に生息しています。また、広大な森林には、IUCNのレッドリストにも記載されているキンメフクロウも生息しています。2007年にスロバキアとウクライナの世界遺産として登録されましたが、その後、登録範囲が順次拡大されていきました。この地のブナ原生林は、現存するヨーロッパブナ(ファグス・シルヴァティカ)の原生林として世界最大であり、その中には世界最樹高のブナの標木も含まれています。
サン・ジョルジオ山
Monte San Giorgio
サン・ジョルジオ山は、スイスとイタリアの国境付近にあるルガーノ湖の南に位置し、標高1,096mのピラミッド形状をした森林に覆われた小峰です。ここでは、2億4,500万~2億3,000万年前の中生代三畳紀に生きた生物の化石が、極めて良好な状態で数多く発掘されています。この一帯は、かつてサンゴ礁が囲む豊かな海であり、外洋から隔てられた潟(ラグーン)であったと考えられています。その海底に生物の遺骸が閉じ込められ、その後の地殻変動で山となり、化石の宝庫となったと考えられています。2003年にスイス側が、地球の歴史を表すものとして世界自然遺産として登録され、さらに2010年にイタリア側にも登録部分が拡張されました。
ドロミテ山塊
The Dolomites