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ラトビア共和国 | 世界遺産一覧

クルディーガの旧市街

Old town of Kuldīga
クルディーガの旧市街
ラトビア西部に位置するクルディーガは伝統的な都市景観が残っている街です。クルディーガの起源は13世紀に遡り、ドイツ騎士団の分団・リヴォニア騎士団が城を築いたことに始まります。14世紀にはハンザ同盟に参加しました。街が大きく発展したのは16~18世紀のクールラント公国時代です。公国の中心地として機能したクルディーガは貿易拠点としても発展を遂げ、外国人商人や職人が定住しました。そのため街にはクルディーガの伝統的な丸太造り建築だけでなく、周辺地域の影響を受けたレンガ造りや木造の建築もあり、当時の交流の様子を物語っています。19世紀頃には、交通の主役が水路から鉄道へと移りましたが、クルディーガには鉄道が敷設されず、都市の発展は停滞しましたが、その結果公国時代の街並みが保存されることとなりました。また、クルディーガは20世紀の大きな戦争をほとんど無傷で乗り越え、近代的な都市開発は中心部から離れた場所で行われたこともあり、街の構造は公国時代に発展した通りのレイアウトをほぼそのまま残す、稀有な例となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ラトビア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (v)
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シュトルーヴェの測地弧

Struve Geodetic Arc
シュトルーヴェの測地弧
ドイツ出身のロシア人天文学者フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェは、地球の大きさや形を調べるために約40年をかけて調査を行いました。総距離2,820㎞にわたり、265カ所を測定し、正確な子午線の長さを求めるための三角測量を繰り返しました。世界遺産に登録されたのは265カ所のうち34カ所です。この長期間にわたる測量により、地球がわずかに楕円形であることと、その大きさが科学的に証明されました。
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