リオーネ・モンティ地区
トゥルッリが数多く残る集落。トゥルッリは店舗やレストランとして活用されているものも多い

構成資産DATA

地区の名前に見るイタリア近代史

アルベロベッロの街の南側に位置する「リオーネ・モンティ(モンティ地区)」は、円錐形の屋根を持つトゥルッリが多く集まり、この街で最も特徴的な景観を見られる場所です。16世紀半ば、この地区には40棟ほどのトゥルッリがあるのみでした。しかし、1620年に当時の伯爵ジャン・ジローラモ・グエルチョがパン屋や製粉所、宿屋の建設を命じたことで集落が拡大し始め、18世紀末には3,500人以上が暮らす集落へと発展したのです。かつては「プリンチペ・ディ・ピエモンテ(ピエモンテ皇太子)地区」と呼ばれていましたが、1920年代初頭のファシスト政権下に現在の名称へと変更されました。「モンティ」とはイタリア語で「山々」を意味し、この地区にあるすべての通りに、第一次世界大戦でイタリア軍が激戦を繰り広げた山の名前が付けられていることに由来しています。現在、この地区に残る1,030棟のトゥルッリが住宅として利用されることは少なくなり、その多くがお土産店や飲食店など、観光客向けの施設になっています。

執筆協力者PROFILE

高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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