トゥルッロ・ソヴラーノ
「ソヴラーノ(Sovrano)」の名にふさわしい威容をもつ、2階建ての大規模住宅

構成資産DATA

唯一の2階建てと圧倒的な大きさのトゥルッロ

「トゥルッロの王様」という意味を持つ「トゥルッロ・ソヴラーノ」は、アルベロベッロの北部に位置し、街の中心的な存在であるサンティ・メディチ・コスマ・エ・ダミアーノ教会のすぐ裏手にあります。この建物は1797年頃、カタルド・ペルタ司祭の家族によって建てられ、当初は「コルテ・パパ・カタルド」と呼ばれていました。内部に石造りの階段がある唯一の2階建てトゥルッロであり、モルタルを使って建てられた最初期のトゥルッロのひとつでもあります。12個の円錐形の屋根が集まるその中心に、高さ約14mの円錐形主ドームがそびえ立ち、その圧倒的な大きさから「トゥルッロ・ソヴラーノ」と呼ばれるようになりました。

トゥルッロの建築技術と建物の用途の変遷

「トゥルッロ・ソヴラーノ」は、トゥルッロの建築技術の全体的な変遷を知るうえで貴重な資料であるといえます。1923年からイタリアの記念建造物に指定されているこの建物は、これまでに礼拝堂や薬局、修道院、祈祷所、そして住居として使われてきました。1800年代初頭には、アルベロベッロの守護聖人である聖コスマと聖ダミアーノの遺骨がここに安置され、1826年からは「最聖サクラメント兄弟会」の本部となりました。19世紀末には、現在もここを所有しているスメラーノ家の持ち物となり、彼らはこのトゥルッロを自宅として使用しました。現在、館内に展示されている家具や調度品は、すべて当時から使われていたものです。

執筆協力者PROFILE

高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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