構成資産DATA
新たな州都チャンディガールの都市計画
1952年にインドのパンジャーブ州チャンディガールで始まった都市計画は、「チャンディガールのキャピトル・コンプレックス」として、建築家ル・コルビュジエによる最も壮大な近代建築のひとつとして知られています。1947年にインドがイギリスから独立した際、パンジャーブ州は東西に分割され、東側はインド領、西側はパキスタン領になりました。当時、州都であったラホールがパキスタン側に属することになったため、新たな州都がチャンディガールに建設されることになったのです。この都市計画は、独立を果たしたインドが自由と近代化へ向かう姿を象徴しており、民主主義を支える立法・行政・司法の3つの建物と、ル・コルビュジエの思想を表現する4つのモニュメントで構成されています。
民主主義とル・コルビュジエ思想の複合体
キャピトル・コンプレックスを構成する建物には、立法を表す「議会議事堂」、行政を表す「事務局庁舎」、司法を表す「高等裁判所」があり、お互いが向かい合うように配置されています。また敷地内にある4つのモニュメントは、それぞれがル・コルビュジエの思想を表現しています。「与えるために開かれ、受け取るために開かれている」として平和と和解を象徴する「オープンハンド記念碑」、太陽光をコントロールして快適な環境を作り出そうとする考えを表す「影の塔」、人間の活動を支配する光と闇の均衡をレリーフで示した「幾何学の丘」、パンジャーブ分割の犠牲者を追悼する「殉教者記念碑」です。この場所は単なる官庁街ではなく、インド独立後の理想や民主主義、そして人間と自然の調和を建築によって表現した記念碑的空間でもあるのです。

執筆協力者PROFILE
兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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