構成資産DATA
松方コレクション収蔵のための美術館
国立西洋美術館は東京の上野恩賜公園内にあり、実業家松方幸次郎が収集した美術品コレクション(松方コレクション)を基礎に、西洋美術作品を収蔵・展示するために建設されました。第二次世界大戦末期、松方コレクションはフランス政府に接収されていましたが、1953年に日本へ寄贈返還されることとなります。その際、フランス政府は返還の条件として、新たな美術館を建設することを求めました。これに応えるため、フランスの建築家ル・コルビュジエの基本設計をもとに、彼の弟子である前川國男、坂倉準三、吉阪隆正によって日本で実施設計が行われました。1959年に完成した国立西洋美術館は、近代建築の巨匠ル・コルビュジエによる日本唯一の作品であり、その後の日本現代建築にも大きな影響を与えたのです。
渦巻き状に無限成長する美術館
建物は鉄筋コンクリート造で、地上2階・地下1階を基本に構成され、ピロティ、スロープ、自然採光など、ル・コルビュジエ建築を象徴する要素が取り入れられています。その平面は、6m間隔で柱を縦横に規則正しく配置した正方形を基本としています。建物中央には、天井まで吹き抜けになった「19世紀ホール」があり、ホール上部の天窓から自然光が差し込む構造になっています。見学者はこの中央ホールを囲むように時計回りに移動し、スロープを上がりながら展示を鑑賞できるようになっています。また、この建物にはル・コルビュジエの「無限成長美術館」の理念が取り入れられており、将来展示作品が増えた場合には、渦巻き状に展示室を外側へ増築することができるように計画されました。
執筆協力者PROFILE
兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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執筆協力者PROFILE
兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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