鋳物工場に併設の木型場として築かれた赤レンガの建物。鋳型をつくるために必要な木型を製作した(©Indiana jo/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0)
構成資産DATA
電化が進む造船所を支えた木型製作工場
長崎造船所内にある史料館は、1898(明治31)年、三菱合資会社長崎造船所の鋳物工場に併設された「木型場」として建設されました。イギリス積みで積まれた赤煉瓦造り2階建ての建物の内部は、屋根を支える柱や梁に木材が使用されており、長崎造船所に現存する最古の工場建屋です。当時は動力が蒸気機関から電力へと移り変わる時期であり、1897(明治30)年の中央発電所建設にともなう造船所の電化にあわせて、機械部品やプロペラなどの鋳物製造のための木型を製作するための場所でした。その後、1985(昭和60)年に史料館として開館し、長崎造船所の歴史や日本最古のオランダ製工作機械の竪削盤などの貴重な資料を展示しています。(※資料館は2026年9月現在休館中)
執筆協力者PROFILE
高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター
兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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