バーベルスベルク公園
ティーファー湖に面する。手前はのちのドイツ皇帝ヴィルヘルム1世が建設したフラトウ塔

ヴィルヘルム王子の命による造営

ドイツのポツダムにある「バーベルスベルク公園」は、ハーフェル川のほとりに位置しています。この公園からは、ティーファー湖やユングフェルン湖、そしてグリーニッケ橋の景色を眺めることができます。1.24㎢の広さを持つこの公園は、後に皇帝ヴィルヘルム1世として即位するヴィルヘルム王子とその妻ザクセン=ヴァイマル公女アウグスタの命によって、1833年以降に造営されました。公園の設計は、造園家ペーター・ヨーゼフ・レンネとヘルマン・フュルスト・フォン・ピュックラー=ムスカウの2人が手がけました。

バーベルスベルク公園
バーベルスベルク宮殿と公園は一体の離宮として構想された(©Jannis Werner/Adobe Stock)

美しい庭園と歴史的モニュメント

公園内にあるネオ・ゴシック様式のバーベルスベルク宮殿の周囲には、美しく整備された庭園が広がり、観賞用の低木や花壇、噴水、小川などの豊かな水辺へと続いています。園内には全長約20㎞におよぶ遊歩道があり、ハーフェルラント地方の自然やポツダムの街並みを一望することができます。公園の中心にそびえ立つのは、19世紀半ばに建てられた「フラトウ塔」です。その名前は、ヴィルヘルム王子の所領であり建設資金の資金源でもあった西プロイセンのフラトウに由来し、ネオ・ゴシック様式で建てられた高さ46mの塔はフランクフルト・アム・マインにあるエッシェンハイマー門を模して造られました。また、園内各所に配置された様々なモニュメントは、プロイセンの王子や国王、とりわけ皇帝ヴィルヘルム1世の軍事的な偉業を記念したものです。なかでもプロイセン勝利の象徴である「戦勝記念塔」は、公園内で最も標高が高い場所に建てられています。これらモニュメントは、バーベルスベルク公園の芸術的・園芸的な素晴らしさを引き立てるだけでなく、1848年から翌年にかけての革命から1871年のドイツ帝国誕生に至るまでの歴史を記録する記念碑としての役割も果たしています。

執筆協力者PROFILE

高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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