World Heritage Sites

世界遺産一覧

(2011年登録)

アールフェルトのファーグス靴型工場

Fagus Factory in Alfeld
アールフェルトのファーグス靴型工場
ファーグス靴型工場は、ドイツ・ニーダーザクセン州のアルフェルト・アン・デア・ライネに位置し、1910年頃に近代建築家ヴァルター・グロピウスの設計により建設が始まった、10棟からなる建築複合体です。モダニズムの建築美と工業デザインの発展における画期的なランドマークで、のちにグロピウスが校長を務めたドイツの総合造形学校バウハウスが打ち出す、モダニズム的な建築様式の草分けともいわれています。靴製造業で使用される木型(ラスト)の製造、保管、出荷のすべての工程を担うこの施設は、現在も稼働中です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iv)
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アル・アインの文化的遺跡群(ハフィート、ヒリ、ビダ・ビント・サウードとオアシス群)

Cultural Sites of Al Ain (Hafit, Hili, Bidaa Bint Saud and Oases Areas)
アル・アインの文化的遺跡群(ハフィート、ヒリ、ビダ・ビント・サウードとオアシス群)
アラブ首長国連邦の東部に位置するアル・アインは、砂漠地帯にありながら、緑に恵まれた都市です。ここには、新石器時代から営まれてきた人々の暮らしや先史時代の文化を伝える17の遺跡群があります。紀元前2500年頃の円形の墓石や、日干しレンガ造りの住居や塔、宮殿、行政施設などは、当時の定住生活を示す遺構です。また、鉄器時代のものとされる灌漑システム「アフラージュ」の跡も見つかっています。これはアラブ地域で最古級の例とされており、砂漠地帯で、人々は地下深くから水を汲み上げる知恵をもって生き抜いていたことを示しています。
地域: 西・南アジア / 国名: アラブ首長国連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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アルプス山脈周辺の先史時代の掘立柱住居群

Prehistoric Pile dwellings around the Alps
アルプス山脈周辺の先史時代の掘立柱住居群
アルプス山系周辺には937ヵ所にものぼる考古学的集落遺跡がありますが、そのうちの6ヵ国にまたがる111ヵ所の遺跡群が世界遺産に登録されています。ここには紀元前5000年頃から紀元前500年頃までの掘立柱住居跡が残されており、ヨーロッパにおける初期の村落社会の状況を今に伝えています。この時期、人々は農耕だけでなくアルプスを越えていく交易も行っており、火打石や琥珀、陶器など様々なものが取引されていました。それらの運搬には、最古級の木製車輪を用いた荷車などが使われていた痕跡もあります。また、紀元前3000年頃に遡るヨーロッパ最古の織物なども発見されています。
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イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡(568-774年)

Longobards in Italy. Places of the power (568-774 A.D.)
イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡(568-774年)
この遺産はイタリア半島全土に点在する要塞、教会、修道院を含む7つの建築群によって構成されています。6~8世紀、北欧から移住してきたロンゴバルド族はイタリア半島を広く統治し、独自の文化を発展させました。これらの建築物は在りし日のロンゴバルド王国の面影を現在に残しています。その建築様式は、古代ローマの伝統やキリスト教の精神性、ビザンツ文化、北欧のゲルマン様式を統合させたもので、古代から中世へと続く時代の変遷を物語っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iii)(vi)
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エディルネのセリミエ・モスクとその関連施設

Selimiye Mosque and its Social Complex
エディルネのセリミエ・モスクとその関連施設
エディルネはブルサに代わるオスマン帝国2番目の都であり、1453年に都がイスタンブルに移るまで都として栄えました。そのエディルネに、オスマン帝国を代表する建築家、ミマール・スィナンがセリミエ・モスクを設計したのは16世紀後半。イスタンブルが都になってからもエディルネは副都として機能し、特にセリム2世がこの地を気に入っていたため、壮大なモスクの建設をスィナンに命じました。巨大なドームと4本の細いミナレット(尖塔)からなるこのモスクは、イスタンブルにある多くのモスクにも負けない存在感を放っています。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (i)(iv)
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小笠原諸島

Ogasawara Islands
小笠原諸島
小笠原諸島は、日本列島から約1,000km南に位置する孤立した島々で、他の大陸と陸続きになったことがないため、長期間隔絶した環境での進化や適応放散などで、独自の進化を遂げた動植物が多く生息しています。小笠原群島は、地殻のプレートが沈み込むことで形成される海洋性島弧に分類されています。このような環境では、生物集団が極端に偏るという特徴がみられ、種の分布の過程を知ることができる点が貴重です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ix)
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コースとセヴェンヌ:地中海性農業牧草地の文化的景観

The Causses and the Cévennes, Mediterranean agro-pastoral Cultural Landscape
コースとセヴェンヌ:地中海性農業牧草地の文化的景観
フランス中南部に位置する約3,023㎢のこの地域は、深い谷が点在する山岳地帯で、3,000年以上にわたり農業と牧畜業が営まれてきました。この地域の景観は、農牧業の営みと自然環境が密接に結び付いてきた歴史をよく示しており、地中海性農牧業を代表する文化的景観のひとつとされています。農場や森林、畑、集落、水管理施設、家畜の移動路であるドレイユといった要素は、11世紀以降の修道院組織や、12~14世紀の土地経営の展開のなかで農牧業の発展とともに体系的に整えられてきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(v)
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杭州にある西湖の文化的景観

West Lake Cultural Landscape of Hangzhou
杭州にある西湖の文化的景観
浙江省杭州市の中心部にある外周15kmほどの西湖は、三方を丘に囲まれ霧に包まれることが多いところです。この山水画のような世界は、9世紀の唐代以降多くの文人墨客を惹きつけてきました。13世紀に南宋が首都を置いて以降、杭州は中国人にとって伝統的な景観の最高例となりました。13世紀にこの地を訪れたマルコ・ポーロもその美しさを絶賛しました。西湖の周辺には、中国の歴史ある寺廟や楼閣、庭園などが多くあり、湖に浮かぶ3つの島や人工的に造られた2ヵ所の堤防などが絵画的に眺望を演出しています。これは人々がより一層美しい景観を求めて、自然の姿に「改良」を重ねてきたことで生み出された文化的景観です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iii)(vi)
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胡朝の要塞

Citadel of the Ho Dynasty
胡朝の要塞
14世紀に建設された胡朝の要塞は、風水の原理に従って立地が定められており、トゥオン・ソン山とドン・ソン山を結ぶ軸線上に、マー川とブオイ川に挟まれた平野という、美しい景観の場所に位置しています。この城塞建築は、東南アジアにおける新たな様式の帝国都市の顕著な例となっています。特に、内城が大きな石灰岩のブロックで建設されている点は、建築技術と都市計画における新しい発展を象徴しており、東アジアおよび東南アジアにおける風水学的な都市計画の適応を示しています。
地域: 東・東南アジア / 国名: ベトナム社会主義共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iv)
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コロンビアのコーヒー農園の文化的景観

Coffee Cultural Landscape of Colombia
コロンビアのコーヒー農園の文化的景観
多くの方に嗜好品として愛されるコーヒーですが、その農園が世界遺産になるケースもあります。コロンビアのコーヒー農園はその代表例のひとつです。コロンビア西部、18の都市と6ヵ所の農業地帯からなる一帯は「エヘ・カフェテロ」(コーヒーの栽培の軸)と呼ばれて、19世紀からコロンビア北西部のアンティオキアからやってきた人々により農地が拓かれました。55度以上の傾斜をもつ急峻な山脈で、伝統的なコーヒー豆の生産が行われ、数世代にわたって今でもコーヒー豆が生産されているのが、非常に価値のあるものとみなされています。現在、コロンビアのコーヒー豆の生産量は世界3位(ブラジル、ベトナムに次ぐ)であり、この地域のコーヒー生産が少なくともそれに貢献していることは間違いありません。
地域: 南米 / 国名: コロンビア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (v)(vi)
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コンソの文化的景観

Konso Cultural Landscape
コンソの文化的景観
エチオピアのコンソ高原には、石積みの段々畑と要塞化された集落が広がっています。約400年前、この地に移住してきたコンソ族は、20世代以上に渡り独自の文化を育んできました。山の斜面に沿って築かれた段々畑には、土壌を浸食から守り、限られた水を確保する工夫が凝らされています。段々畑を登った丘の上には、石壁によって要塞化された集落が形成されており、茅葺の家屋や倉庫、「モラ」と呼ばれる公共広場が点在しています。また、儀礼や埋葬の際に使われる、神聖なる森林が3つあります。この地では、崇敬された人物や英雄たちの死後、「ワカ」と呼ばれる木像にしてたたえるという葬儀の習俗が続いており、カラの森やモラ、城門近くで木像を見ることができます。
地域: アフリカ / 国名: エチオピア連邦民主共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(v)
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サルーム・デルタ

Saloum Delta
サルーム・デルタ
西アフリカのセネガル西部、ガンビア川河口北側に広がる、三つの河川が形成した5,000㎢の三角州。汽水域に200以上の島々が点在し、マングローブ林だけでなく、乾燥林も含まれています。一帯には2,000年にわたって人類が築いてきた長さ数百mにもなる貝塚が218基存在しており、独特の文化的景観を生み出しています。
地域: アフリカ / 国名: セネガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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シリア北部の古代集落群

Ancient Villages of Northern Syria
シリア北部の古代集落群
シリア北西部のアレッポからイドリブにまたがる「シリア約40の古代集落群」は、1~7世紀に栄え、8~10世紀の間に放棄された集落遺跡です。放棄後は歴史の舞台から姿を消していましたが、19世紀にヨーロッパでその存在が再認識され、その後発掘調査が進められていきました。遺跡の状態は非常に良好であり、住居や浴場、墓碑など当時の人々の生活が垣間見える遺構も発見されました。かつては「忘れ去られた都市」「死の都」などと言われていましたが、実際には都市ではなく農村社会によって形成された古代の集落です。約40の集落遺跡は広範囲に点在し、現在8つの考古学公園に区分けされています。
地域: 西・南アジア / 国名: シリア・アラブ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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大地溝帯にあるケニアの湖沼群

Kenya Lake System in the Great Rift Valley
大地溝帯にあるケニアの湖沼群
ケニア西部、大地溝帯にあるボゴリア湖、ナクル湖、エレメンタイタ湖の湖沼群は、比較的浅いアルカリ塩湖が地下でつながって広がっています。世界遺産にはこれら3つの湖を中心とする国立公園がそれぞれ登録されています。ボゴリア湖国立保護区のボゴリア湖は、最大14mの水深をもち、豊富に生育している藻類がフラミンゴのエサとなっています。湖の周辺は地熱活動が活発で、アフリカで最も多くの間欠泉が集中する地域のひとつとなっているほか、アカシアやイチジクなどが優占する有刺灌木が広がっています。ナクル湖国立公園内のナクル湖は、水深3m以下の浅いアルカリ湖で、周囲には森林や草地が広がっています。エレメンタイタ湖は3つの湖の中で最も小さく、ナクル湖同様に水深の浅いアルカリ性の塩湖です。保護区にはロスチャイルドキリンが150頭ほど生息しています。
地域: アフリカ / 国名: ケニア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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トラムンタナ山脈の文化的景観

Cultural Landscape of the Serra de Tramuntana
トラムンタナ山脈の文化的景観
地中海に浮かぶスペイン領マヨルカ島の北西岸に連なる険しい山岳地帯の急傾斜地には、段々畑のなかに村落や水車などの水利施設が点在する景観が広がっています。ここでは資源の乏しい環境下にもかかわらず数千年間にわたり農耕が行われてきており、特に10世紀からのイスラム支配の時代には、アラブ系の人々が得意とする地下水路カナートや用水路・貯水池などの技術が生かされ、オリーヴなどの栽培が発展しました。山の斜面に蜘蛛の巣のように張り巡らされた当時の集水・貯水と排水の高度な水利システムは現在も利用されています。13世紀末からのキリスト教勢力の支配の時代にもこれら水利施設は引き継がれて、加えて入植者のための水と土地の管理システムが構築され、さらに発展していきました。ここでは、地中海世界におけるイスラム世界とキリスト教世界の農業文化の交流の典型を見ることができます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iv)(v)
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ニンガルー・コースト

Ningaloo Coast
ニンガルー・コースト
オーストラリア西海岸に位置し、東インド洋沿岸と乾燥した海岸が美しい陸と海の景観を構成しています。海洋と陸地を合わせて約70万㏊の広大なエリアに、海洋部には大陸棚や沿岸のサンゴ礁「裾礁」などがあり、陸上部は乾燥地帯のケープレンジ半島のほか、カルスト地形や地下洞窟、張り巡らされた地下水路があります。そのような多様な自然環境が、海洋、陸上の生物多様性の豊かさを支えています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (vii)(x)
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平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-

Hiraizumi – Temples, Gardens and Archaeological Sites Representing the Buddhist Pure Land
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-
平泉は東北地方の奥州に位置し、11~12世紀に栄えた、短命ながらも華やかな都でした。山々や池を巧みに取り入れた4つの浄土庭園は、極楽浄土の理想を現実に映し出す美しい景観で、仏の教えによる理想の世界「仏国土」を空間として表現しています。また、当時は仏の教えが衰えるとされる「末法の時代」と考えられていたことから、浄土への強い願いが込められていました。金鶏山を中心とした自然との調和も見どころで、日本の庭園文化の真髄を味わえる貴重な場所です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(vi)
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ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅

Residence of Bukovinian and Dalmatian Metropolitans
ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅
ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅は、チェコの建築家ヨセフ・フラヴカによって1864年から1882年にかけて建設されました。この施設は、19世紀の歴史主義建築の傑出した例であり、さまざまな時代の建築様式の見事な融合を体現しています。邸宅、神学校、修道院から成るこの複合施設は、ビザンチン時代以降の建築的・文化的影響を表現しています。特に、神学校棟の十字形平面と5つのドームをもつ教会が特徴的であり、庭園と公園に囲まれた景観とともに、デザインと都市計画の面で卓越した価値を持つ建築群です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ペルシア庭園

The Persian Garden
ペルシア庭園
ペルシア庭園はイラン各地に点在する9つの庭園で構成されています。紀元前6世紀のキュロス2世の時代に起源をもつ造園様式は、乾燥地帯という厳しいイランの気候条件に合わせて発展してきました。地上の楽園の概念を具体的に表現していると言われています。ペルシア庭園は4つのセクションに分けられており、これはゾロアスター教が重視する空、土、水、植物の4つの要素を表しています。ペルシア庭園の造園様式や技術はインドやスペインまで広範囲の庭園設計に影響を与えました。
地域: 西・南アジア / 国名: イラン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
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メロエ島の考古遺跡

Archaeological Sites of the Island of Meroe
メロエ島の考古遺跡
スーダン中央東部、ナイル川とアトバラ川に挟まれた半砂漠地帯には、紀元前8世紀から後4世紀にかけて栄えたクシュ王国の遺跡が残ります。クシュ王国とは、前10〜9世紀頃にナイル中部地域に興隆した大国でした。王国の文化は、ナパタ文化とメロエ文化の2つの時期に分けられます。前期は紀元前900〜前270年にかけてナパタ地域を中心に栄え、当時の支配者の埋葬地などを含む遺跡は『ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群』として世界遺産に登録されています。メロエ文化は、王国がナイル川近くのメロエへと遷都し最盛期を迎えた前270〜後350年の時期を指し、地中海からアフリカの中心部まで版図を広げました。本遺産には、メロエにあるクシュ王の王都や、内陸に位置する宗教遺跡のナカとムサワラット・エス・スフラが含まれています。ピラミッド、寺院、住宅、灌漑システム、工業地帯などがあり、1,000年以上にわたって形成されたメロエ文化の証拠でもあります。
地域: アフリカ / 国名: スーダン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(v)
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モンゴルのアルタイ山脈にある岩面画群

Petroglyphic Complexes of the Mongolian Altai
モンゴルのアルタイ山脈にある岩面画群
モンゴル領のアルタイ地域に残る、ツァガーン・サラー・バガ・オイゴル遺跡、上ツァガーン・ゴル遺跡、アラル・トルゴイ遺跡の3つの岩面画遺跡が世界遺産として登録されています。いずれも更新世の氷河によって削り取られた渓谷に位置しており、岩絵だけでなく葬祭儀礼等の痕跡も残されています。後期更新世(紀元前1万1,000年頃)に形成されたと考えられる最初期の岩絵にはマンモス、サイ、ダチョウなどが含まれており、北部アジアが寒く乾燥した時代の証拠となっています。その後気候環境が乾燥したステップから森林ステップへと変化していった前期完新世(約1万1,000~6,000年前)の頃ではヘラジカやオーロックス、アイベックスなどへと移っており、この時代の岩絵はこの地域が狩猟に適した地域に変化したことを示しています。さらに植生が変化した中期完新世(約6,000~4,000年前)では、狩猟に変わって牧畜がこの地域の経済基盤となっていったことを反映しており、その後も前1,000年頃のスキタイ人や7~8世紀頃のテュルク系の人々の描写など1万2,000年にもわたるこの地域の文化や社会の変遷をすることができる貴重な証拠となっています。
地域: 東・東南アジア / 国名: モンゴル国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)
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モンバサのフォート・ジーザス

Fort Jesus, Mombasa
モンバサのフォート・ジーザス
ケニア南部の街、モンバサの南端のサンゴ岩の尾根の上に、1593~1596年に築かれた要塞です。これは、ポルトガル人ジョバンニ・バッティスタ・カイラティの設計によるもので、モンバサ港とインド洋の海上貿易路の防衛を目的として建造されました。要塞の配置や形状は、人体には完璧なプロポーションと幾何学的な調和があるというルネサンスの理想を反映しており、上空から見ると人体を模したようにも見えます。フォート・ジーザスは、長らく東洋文明の影響下にあったインド洋海上貿易路を西洋文明が始めて支配しようとしそれに成功したことを物語る存在です。建築技術においては15世紀から16世紀にかけての軍事技術の革新を反映させる近代的な要塞ですが、1世紀ほどのポルトガル支配の後はアラビア人、スワヒリ人、イギリス人など支配者が幾度となく変わったという歴史を経ながら、その間幾度もの改修や変更があったにも拘わらず、当初の姿を保っている貴重な遺跡です。それと同時に、インド洋地域においてアフリカ、アラブ、トルコ、ペルシャそしてヨーロッパといった様々な地域の人々が交流した地としてもその価値は非常に高い遺産となっています。
地域: アフリカ / 国名: ケニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iv)
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レオン大聖堂

León Cathedral
レオン大聖堂
ここはニカラグア西部レオン市にある大聖堂で、グアテマラ人建築家のディエゴ・ホセ・デ・ポレス・エスキベルの設計によって1747年から19世紀初頭にかけて建設されました。この時期は後期バロック様式から新古典主義様式への移行期にあたり、それらの折衷的特徴を有しています。豊富な自然光と落ち着きのある質素な内装をベースにしながらも、堂内の至聖所の天井周りには豪華な装飾が施されています。また、聖堂の横幅を広く柱を太くして、地震の多いこの地の環境にも配慮しているなど、スペインと現地の文化が混淆した当時の様式を反映しています。美術作品としては、フランドル様式の木製祭壇やニカラグアの芸術家アントニオ・サッリアの絵画「十字架への道の14の場面」などが残されています。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: ニカラグア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iv)
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歴史都市ブリッジタウンとその要塞

Historic Bridgetown and its Garrison
歴史都市ブリッジタウンとその要塞
バルバドスは、カリブ海に浮かぶ小アンティル諸島南東端に位置する島国です。この島国にある、英国植民地時代の17世紀から19世紀にかけて建設された都市が世界遺産に登録されています。中南米地域からヨーロッパに向かう航路上で、カーライル湾は最初の大きな中継基地であったため、イギリス人による都市開発が進みました。多くの歴史的建造物から構成されている他、一部には 軍の駐屯地が含まれています。ブリッジタウンの街路は不規則に配置されており、格子状の都市が多い他国とは異なった植民地都市計画であったことがわかります。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: バルバドス / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ワディ・ラム保護地域

Wadi Rum Protected Area
ワディ・ラム保護地域
ヨルダン南部のアカバの北側58㎞に位置する「ワディ・ラム保護地域」は、720平方㎞に及ぶ広大な砂漠地域です。1978年に同国の自然保護地域に指定され、細い谷や自然に形成された岩のアーチ、岸壁、洞窟など、捌く独自の景観美で知られています。百万年にわたる地質的な変化が作り上げたワディ・ラムは、T・E・ロレンス(通称「アラビアのロレンス」)の著作によって、美しい砂漠景観美のイメージが定着したと言えます。その後多くの人気映画のロケが行われていることも、その圧倒的な景観に拠るものです。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(v)(vii)
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