1~30件を表示中(全30件中)
アタプエルカの考古遺跡群
Archaeological Site of Atapuerca
アワッシュ川下流域
Lower Valley of the Awash
アンティコスティ
Anticosti
イスチグアラストとタランパヤ自然公園群
Ischigualasto / Talampaya Natural Parks
ウィランドラ湖地域
Willandra Lakes Region
オーストラリア大陸の南部、旧マンゴ湖周辺の砂漠地帯にある約1万5,000年前に干上がった乾燥湖です。ここはアフリカ以外で現生人類ホモ・サピエンス・サピエンスが生活していた痕跡が残る最古の地で、4~5万年前から先住民アボリジナル・ピープルが暮らしていました。かれらの描いた岩絵跡も残っており、複合遺産となっています。この地域からは、26,000年前に火葬された女性の骨など百数十体のホモ・サピエンス・サピエンスの骨が出土しており、世界最古の火葬場や植物食物の採集システムの痕跡も見つかっています。ウィランドラ湖は、新生代更新世(約25万年前~約1万2000年前まで)に4回あったとされる氷河期にも凍らなかったとされ、この期間の環境や生態系の変化、さらには現生人類ホモ・サピエンス・サピエンスの文化や生活の変遷を知ることのできる貴重な場所となっています。
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園
Waterton Glacier International Peace Park
オーストラリアの哺乳類の化石保存地区
Australian Fossil Mammal Sites (Riversleigh / Naracoorte)
オモ川下流域
Lower Valley of the Omo
カナディアン・ロッキー山脈国立公園群
Canadian Rocky Mountain Parks
ロッキー山脈は、約6,000万年前に造山活動によって地上に姿を現したとされています。4,500kmにも連なる山々の内、カナダ側の2,200kmの連峰がカナディアン・ロッキーと呼ばれています。世界遺産に登録されているのは4つの国立公園と3つの州立公園です。中でも、表玄関となるのが「バンフ国立公園」です。大陸横断鉄道が通ることから地元民から「この美しい景観を輸送できないなら、観光客を輸入しよう」と言われるほど、カナダが誇る世界有数の景勝地となっています。また、バンフ国立公園内にあるルイーズ湖も有名で、「カナディアン・ロッキーの宝石」と称えられています。1882年に先住民以外の人に初めて発見され、当初は「エメラルド湖」という名だったのですが、ルイーズ王女の名にちなみ「ルイーズ湖」となりました。
サン・ジョルジオ山
Monte San Giorgio
サン・ジョルジオ山は、スイスとイタリアの国境付近にあるルガーノ湖の南に位置し、標高1,096mのピラミッド形状をした森林に覆われた小峰です。ここでは、2億4,500万~2億3,000万年前の中生代三畳紀に生きた生物の化石が、極めて良好な状態で数多く発掘されています。この一帯は、かつてサンゴ礁が囲む豊かな海であり、外洋から隔てられた潟(ラグーン)であったと考えられています。その海底に生物の遺骸が閉じ込められ、その後の地殻変動で山となり、化石の宝庫となったと考えられています。2003年にスイス側が、地球の歴史を表すものとして世界自然遺産として登録され、さらに2010年にイタリア側にも登録部分が拡張されました。
シャーク湾
Shark Bay, Western Australia
ジョギンズの化石断崖群
Joggins Fossil Cliffs
人類化石出土のサンギラン遺跡
Sangiran Early Man Site
ジャワ島中部、ジョグジャカルタの北方のソロ川流域に広がる地域で初期人類の化石が数多く出土しています。その数は世界で発掘された数の約半数といわれます。ここでは19世紀末から人類化石が発見されていたようですが、その後20世紀になってからの本格的発掘調査で頭蓋骨や顎骨、歯などが多数出土し、これらは「ジャワ原人」(学名:ピテカントロプス・エレクトゥス)と呼ばれました。約150万年前にこの地で暮らしていた人類で、発掘当時は現生人類の祖先と思われましたが、現在では初期人類の流れのうちのひとつとして「ホモ・エレクトゥス・エレクトゥス」と呼ばれています。脳の容量は1,000cc程度で顔や身体はまだ原始的な特徴を残していますが、この遺跡では石器も多く出土し、それらから彼らが狩猟や獲物の加工を行っていたことがわかっています。われわれがイメージする「原始人」も一様ではなく、各地でさまざまな生活様式や文化的特徴を持っていたようです。
ステウンスの崖壁
Stevns Klint
デンマークのシェラン島中東部にある海岸沿いに高さ41mの白亜質の崖壁が15㎞も続いています。地球の生命史における隕石衝突の影響を証明する世界的にも卓越した証拠を持つ場所です。この遺産は、約6500万年前の白亜紀末期にメキシコのユカタン半島の沖合にチクシュルーブ隕石が衝突した証拠を表しています。隕石の衝突の際に巻き上げられた灰が多く離れたステウンスにも降り積もり、滅びた動植物の化石が完全な形で残る地層が発見されました。この出来事が恐竜時代の終焉を引き起こしたと広く信じられています。この場所は、小惑星によって恐竜などの大量絶滅が引き起こされたという根本理論を築いた、ルイス・W・アルバレスと息子ウォルターらによる研究が行なわれた3つの場所の中で最も重要でアクセスしやすい場所となっており、その科学的意義は非常に高いものです。この遺産は、科学への過去、現在、そして未来の貢献という観点でも極めて重要であり、その価値を世界中の人々に伝えています。
ダイナソール州立公園
Dinosaur Provincial Park
澄江の化石出土地域
Chengjiang Fossil Site
ドーセット及び東デヴォン海岸
Dorset and East Devon Coast
イングランド南西の沿岸部で、デヴォン州エクスマスからドーセット州スタットランド湾にかけてのイギリス海峡に面した海岸には、生物進化の過程を示す多様な化石が埋まっています。2001年に世界遺産『ドーセット及び東デヴォン海岸』として登録された155㎞に及ぶ範囲には、約2億5,200万年前の三畳紀から、ジュラ紀、白亜紀まで、約1億8,500万年にわたる中生代の地層が露出した場所が存在し、幅広い年代にまたがった多数の化石が発掘されています。そこでは、代表的なアンモナイトを始めとして、魚類、海生・陸生の爬虫類、哺乳類、そして樹木に至る多様な生物の化石が見られます。それらの化石は18世紀から今日に至るまで、300年以上にわたって古生物学や古気候学の貴重な研究史料となっています。なお、地質時代区分の古生代デヴォン紀の名称は、この東デヴォン海岸に由来しています。
トゥルカナ湖国立公園群
Lake Turkana National Parks
ドロミテ山塊
The Dolomites
北京原人化石出土の周口店遺跡
Peking Man Site at Zhoukoudian
北京の南西に位置する周口店遺跡は、東アジア最大の旧石器時代の遺跡です。1921年にこの地で未知の化石人類の臼歯が発見され、シナントロプス・ ペキネンシスと名付けられました。これは北京原人のことで、現在の学名はホモ・エレクトゥス・ペキネンシスと呼ばれています。化石人類とは現生人類(新人)に進化する前の猿人、原人、旧人を指し、打製石器を使用する旧石器時代に生存していました。1929年には頭蓋骨が発見されました。北京原人は約 70万年から約20万年前の原始人類で、直立歩行をして、道具と火を使用し、河岸や洞窟で集団生活をしていたと考えられています。周口店遺跡からは40体あまりの人骨、約10万点の石器、骨製道具などが発見されました。また、北京原人よりも現代人に近い、1万9,000年ほど前の山頂洞人の遺跡も見つかっています。山頂洞人とは、北京原人が発見された北京郊外の周口店にある竜骨山の頂上付近にある洞窟から発見されたのでこう呼ばれています。ヨーロッパのクロマニョン人などの化石の現生人類と考えられています。
ミグアシャ国立公園
Miguasha National Park
ミグアシャ国立公園は、カナダ東部ケベック州の南東部、ガスペ半島南岸に位置する古生物学的遺跡です。1985年に設立された総面積87万㎡の園内では、「魚の時代」として知られる古生代デボン紀(約4億1,000万年~約3億6,000万年前)の魚類化石を中心に、保存状態がきわめて良好な化石標本が約1万3,000点発見されています。園の中核をなすのは「エスクミナック層」と呼ばれる地層です。この地層は、デボン紀後期にあたる約3億7,000年前に形成され、脊椎動物を中心とする重要な化石群を多数含んでいます。エスキュミナック層は長さ約8km、幅約1kmに及び、地層の露出部が公園の主要部分を構成しています。なかでも重要なものは、肉鰭類(にくきるい)と呼ばれる魚類の化石です。肉鰭類は、四股のようなヒレをもち、陸上脊椎動物の起源とされています。このグループに属するユーステノプテロンは、頭蓋骨の形から両生類の祖先に近いとも考えられており、脊椎動物の進化の過程を解き明かす古生物学上の貴重な標本となっています。
ミステイクン・ポイント
Mistaken Point
カナダ東部、ニューファンドランド島アバロン半島の南東部に位置するミステイクン・ポイントは、,岩肌が露出した全長17㎞にも及ぶ細長い海食崖です。この地名は、霧が立ち込めることが多く航行の際にしばしば障害となったことに由来します。ミステイクン・ポイントでは、深海起源の厚さ約2㎞の岩石層が露出しており、約5億8000万年前から5億6000万年前のエディアカラン生物群の化石が発見されています。ここでは世界最古かつ豊富で多様な大型化石群が極めて良好な状態で保存されています。これらの化石は、地球の生命史における重要な分岐点を示す貴重な証拠です。約35億年前に登場した細菌などの微小な生物が約30億年をかけてより複雑で大型の生物へと進化していったことを示す極めて重要な一歩を物語っています。
南アフリカの人類化石遺跡群
Fossil Hominid Sites of South Africa
南アフリカ北東部のスタークフォンテン渓谷一帯には多くの石灰岩洞窟があります。ここからは、400万年前から100万年前の間に生きていた初期人類の化石が多数出土しており、アフリカ大陸が人類発祥の地であることを明らかにするものです。スタークフォンテン渓谷は、1999年にスワートクランズ、クロムドラーイ地区とともに世界遺産登録され、2005年にはマカパン渓谷、タウング頭骨化石遺跡が追加登録されました。これらの遺跡群では、現在もなお新しい発見が続いています。20世紀末には「リトル・フット」と称される367万年前の猿人の骨格化石が、2013年には「ホモ・ナレディ」と命名された、新種のヒト属の化石も発見されています。
ムンス・クリント
Møns Klint
デンマーク南東部にあるムン島の東端部には、全長約6kmにも渡る白亜の崖「ムンス・クリント」(デンマーク語で「ムン島の崖」)が延びています。ここでは、ヨーロッパ北部における最終氷期(約11万7,000年前〜約1万1,750年前)に氷河の力によって地層が大きく変化した地形を見ることができます。ムンス・クリントの断崖には、約7,000万年前に堆積した白亜紀のチョーク(石灰岩)や、第四紀の堆積物が氷河の巨大な圧力で押し上げられ、氷河の進退によって褶曲や断層運動が繰り返されたことが明瞭に現れています。また、氷河の後退時に削り出された砂や礫が堆積して丘や細長い峰のような形になった地形や、砂礫を多く含む氷塊が溶け出して形成されたケトルホールと呼ばれる窪地など、多様な氷河地形が見られます。断崖には黒いフリントの層が繰り返し沿岸ではバルト海による浸食が現在も進行しており、そのペースは年間約30cmと非常に速い速度で続いています。
メッセルの化石採掘地区
Messel Pit Fossil Site
19世紀からオイルシェール(油母頁岩)の鉱山として操業してきたドイツ中部のヘッセン州メッセルにあるメッセル・ピットでは1876年にワニの化石が発見されて以来、様々な化石が発見されています。これまで発掘された1000種を超える動植物の化石では、全身骨格や羽毛、皮膚、毛、胃の内容物などが非常に良好な状態で保存されており、貴重な研究材料として利用されています。特に保存状態の良質なコウモリの化石における反響定位(エコロケーション)の研究や霊長類、鳥類、昆虫の進化に関する重要な新しい発見などがなされています。鉱山としての採掘は1960年代には終了していますが、地元ヘッセン州やメッセル市とゼンケンベルク自然研究協会等によって組織されたNGOによって共同管理され貴重な遺産の保護保全を行っています。
メルカ・クントゥレとバルチット:エチオピア高原地域の考古学的・古生物学的遺産群
Melka Kunture and Balchit: Archaeological and Palaeontological Sites in the Highland Area of Ethiopia
エチオピア高原のアワッシュ川上流域にあるこの遺産群は、200万年前から人類の集団がこの地域に居住していたことを証明する先史時代の遺跡です。海抜約2,000mから2,200mにあり、地表の下は、河川による沖積堆積物と火山起源の堆積物が凝灰岩を挟んで堆積し、比較的連続した地層構造が形成されています。堆積物の下に埋もれた古景観の断片と動植物の化石から、更新世のエチオピア高地の高山生態系を復元することができます。考古学的に正確な年代測定ができる地層からは、ホモ・エレクトゥス、ホモ・ハイデルベルゲンシス、古代ホモ・サピエンスの化石が発見されています。これらは、人類が高地に居住し、低地の乾燥サバンナとは異なる高地の厳しい環境や気候条件に適応したことを示す最古の証拠の一つで、人類史の重要な段階を示すものとなっています。
レナ石柱自然公園
Lena Pillars Nature Park
ロシアの極東にあるサハ共和国は、東シベリアの広大な面積を占めます。サハ共和国の中央を流れるレナ川の河岸には、壮大な石柱群を見ることができます。高さが100m、より高いものだと200mを超える石柱が連続して40㎞以上も続き、遠くからは、川に垂直に突き刺さっている一枚岩の壁のようにも見えます。これらの石柱群は、年間100℃に達する寒暖差(冬季は-60℃、夏季は+40℃)という、サハの大陸性気候によって形成されました。岩の表面から染み込んだ水が凍結すると、後に凍結融解作用が起きて岩に亀裂が生じます。この繰り返しにより柱間の溝が広がったことで、独特の景観となりました。また、この場所には、カンブリア紀に遡る化石が多数存在し、化石の産地としての重要性も高いことが特徴です。
レンゴン渓谷の考古遺跡
Archaeological Heritage of the Lenggong Valley
ワディ・アル・ヒタン(鯨の谷)
Wadi Al-Hitan (Whale Valley)
首都カイロから西に150km離れた砂漠地帯にある『ワディ・アル・ヒタン(鯨の谷)』では、約4,000万年前のクジラの祖先にあたる海洋動物の化石が多数発見されています。かつてこの一帯には、浅い海が広がり、バシロサウルスと呼ばれる後ろ足のあるクジラ類が生息していました。この地域で発掘された化石は、陸生哺乳類が陸上から海へと生活の場を移して海生哺乳類となり、後ろ足が消えようとする最終段階のもので、生物進化の過程を解明する貴重な証拠となっています。また、その他にもサメの歯やマングローブの根の化石などもこの一帯から出土されています。ワディ・アル・ヒタンは、化石の多さや密集度、そしてその質とともに世界に類例のない場所で、当時の周辺環境や生態学的状態の再現までもが可能なほどとされています。
ンゴロンゴロ自然保護区
Ngorongoro Conservation Area
タンザニア北部に位置する『ンゴロンゴロ自然保護区』は、巨大な火山の噴火によって形成されたカルデラを中心に広がる広大な草原地帯です。8,094㎢の保護区内には2万5,000頭以上の大型哺乳類をはじめ、たくさんの野生動物がこの地に暮らしています。かつて活発な火山活動を繰り返していたこの地域では、長い歳月の中で地表が陥没し、現地語で「巨大な穴」を意味する「ンゴロンゴロ・クレーター」が誕生しました。世界最大級のカルデラのひとつであり、地球の壮大な地形変化を間近に感じられる場所です。サバンナ、森林、湖、湿地といった多様な自然環境が凝縮されたこの地は、まさに大地の進化を伝える「生きた博物館」です。季節ごとに移動する動物たちのドラマや、命が息づく瞬間に出会うことができます。