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世界遺産一覧

("熱帯雨林"関連)

アツィナナナの熱帯雨林

Rainforests of the Atsinanana
アツィナナナの熱帯雨林
アツィナナナの熱帯雨林は、インド洋に浮かぶマダガスカルの北東部から南東部にかけて点在します。これは、島で最大のマソアラ国立公園や、26種のキツネザルや多くの鳥類が暮らすラノマファナ国立公園など、6つの国立公園で構成される自然遺産です。海辺から標高2,500メートルを超える山地まで、さまざまな環境に熱帯雨林が広がります。この島は、かつてゴンドワナ大陸の一部でしたが、約6000万年から8000万年前に、ほかのすべての陸地から分離し、孤島となりました。そのため、ここに生息する動植物は孤立しながらも独自の進化を遂げていきました。
地域: アフリカ / 国名: マダガスカル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (ix)(x)
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イヴィンド国立公園

Ivindo National Park
イヴィンド国立公園
これはガボン北部、赤道直下の熱帯雨林地帯にある国立公園です。モンスーンの影響で年に2回雨季があることから、園内には多くの河川や急流・滝などがあります。幅2㎞高さ56mのコンゴウ滝と呼ばれる大きな滝をはじめ、ここには手つかずの自然が残されており、絵のように美しい景観といわれています。また、希少動物の生息地となっており、哺乳類ではマルミミゾウやニシローランドゴリラ、爬虫類ではアフリカクチナガワニなどが見られます。特に淡水魚に関しては13種の絶滅危惧種を含む多くの固有種が生息するのみならず、まだ分類もされていない種や未知の種などもいて、調査が進められています。
地域: アフリカ / 国名: ガボン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (ix)(x)
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イグアス国立公園(アルゼンチン)

Iguazu National Park
イグアス国立公園(アルゼンチン)
アルゼンチンとブラジルの国境を流れるイグアス川の沿岸に広がるイグアス国立公園は、イグアスの滝を中心とする広大な熱帯雨林地帯です。1984年にアルゼンチン側550㎢が、1986年にブラジル側1,700㎢がそれぞれ別の世界遺産として登録されました。登録面積は圧倒的にブラジル側が広いものの、滝の8割はアルゼンチン側に存在しています。
地域: 南米 / 国名: アルゼンチン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(x)
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ウジュン・クロン国立公園

Ujung Kulon National Park
ウジュン・クロン国立公園
この国立公園は、インドネシアの人口の多くを占めるジャワ島の最南西端に位置するウジュン・クロン半島と、スンダ海峡に浮かぶ島々からなります。低地にある熱帯雨林やマングローブ、サンゴ礁などの自然の植生の組み合わせによる美しい景観を有しています。また、絶滅の危機に瀕しているジャワサイも約60頭生息しており、この地以外での生息は確認されていません。1883年にクラカタウ火山が噴火し、約3万6,000人の死者を出す未曽有の災害が起きましたが、地質学的にも重要な研究対象となっているほか、自然環境が回復基調をみせるなど自然の進化の過程を見せています。
地域: 東・東南アジア / 国名: インドネシア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1991年 / 登録基準: (vii)(x)
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オカピ野生動物保護区

Okapi Wildlife Reserve
オカピ野生動物保護区
コンゴ民主共和国北東部には、 コンゴ盆地の北東部、イトゥリの森には、世界三大珍獣のひとつに数えられるオカピの保護区があります。オカピは、20世紀初頭にイギリス人探検家ヘンリー・ジョンストンに発見された動物で、ロバとウマの中間ほどの大きさで、シマウマのような横縞のある脚をもちます。かつてはシマウマの仲間と思われていましたが、実際はキリンの仲間だそうです。アフリカに生息するオカピの約6分の1にあたる、約5,000頭が生息すると言われています。
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (x)
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カカドゥ国立公園

Kakadu National Park
カカドゥ国立公園
カカドゥ国立公園は、オーストラリア北部に位置する国立公園で、マングローブが群生する干潟や雨季には沼地と化す氾濫原、熱帯雨林、サバンナなど、様々な自然環境が広がり、多くの野生動植物が見られます。植物は1,600種を超え、動物は「人食いワニ」の逸話で有名なイリエワニをはじめ123種類の爬虫類、ワラビーなど60種類以上の哺乳類、「ジャビル」と呼ばれるコウノトリ科のセイタカコウなど270種類以上の鳥類のほか、数千種にも及ぶ昆虫が生息しています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (i)(vi)(vii)(ix)(x)
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カナイマ国立公園

Canaima National Park
カナイマ国立公園
カナイマ国立公園は、南米ベネズエラの南東部、ギアナ高地に位置し、面積は約300万ヘクタールに及びます。これは四国の約1.6倍に相当し、世界最大級の自然保護区の一つとされています。公園の65%はテーブルマウンテン(テプイ)と呼ばれる独特な地形で覆われており、これらの地形は生物学的・地質学的に非常に重要な存在です。
地域: 南米 / 国名: ベネズエラ・ボリバル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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ガラホナイ国立公園

Garajonay National Park
ガラホナイ国立公園
アフリカ北西海岸からほど近い大西洋に浮かぶカナリア諸島ゴメラ島に、ガラホナイ国立公園はあります。この島はアメリカ大陸を目指したコロンブスが西へ向かう航路で最後の補給を行った島としても知られています。火山島であるゴメラ島中央部に位置するガラホナイ国立公園では、湿潤な海風によって発生する霧により、約6,500万~200万年前の太古の環境が色濃く保たれ続けています。第三紀にヨーロッパと北アフリカの大部分を占めていた熱帯雨林と暖温帯林の名残を残す森林をもつガラホナイ国立公園、そこには多くの固有種が生息しており、中には絶滅の危機に瀕しているものもいます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (vii)(ix)
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カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と保護熱帯雨林群

Ancient Maya City and Protected Tropical Forests of Calakmul, Campeche
カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と保護熱帯雨林群
ユカタン半島のカンペチェ州内陸にあるカラクムルは紀元前1000年頃から紀元後1000年頃までマヤ文明のカーン王朝の本拠地として発展した古代都市です。文明崩壊後、都市は完全に放棄され、無人状態が続きました。そのため都市は全体として非常に良い状態で保たれ、当時の都市の様子や生活、文化を鮮明に知ることができます。また象形文字の碑文やレリーフ彫刻も当時の様子を記録しています。しかし9~10世紀頃に古典マヤ文明が崩壊した理由は判明しておらず、謎ものこる古代都市です。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2002年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(ix)(x)
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キナバル自然公園

Kinabalu Park
キナバル自然公園
ボルネオ島のマレーシア領内サバ州にあるキナバル自然公園は、東南アジア最高峰のキナバル山を中心に広がる国立公園で、その総面積は、東京23区が丸ごと収まるほどです。標高が4095メートルあるキナバル山は、地元のドゥスン族にとって聖なる山とされてきました。6つの植物帯をもつキナバル自然公園は、低地の熱帯ジャングルから高山エリアまで、実に様々な自然環境が特徴的で、東南アジアの植物多様性の中心地としても承認されています。食虫植物のウツボカズラ属や、1,000種に及ぶラン、世界最大の花として知られるラフレシアなど、ここに生育する植物は5,000種以上です。また、ボルネオ島の哺乳類、鳥類、両生類、無脊椎動物の半数以上がこの公園内に生息しています。
地域: 東・東南アジア / 国名: マレーシア / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ix)(x)
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グアナカステ保護地区

Area de Conservación Guanacaste
グアナカステ保護地区
コスタリカ北西部に広がる『グアナカステ保護地区』は、国土面積(約5万1,000㎢)の約2%を占める約1,040㎢の陸地部分と、約430㎢の海域部分から構成されています。広範囲な地域を包含することで、標高2,000m以上の雲霧林やカリブ海側の熱帯湿潤林、太平洋側の熱帯乾燥林など多様な自然環境が保全されている地域となっています。陸地部分には上記のような様々な森林形態に加え、変化に富んだ海岸線や広大な湿地、無数の水路、標高1,916mのリンコン・デ・ラ・ビエハを頂点とするグアナカステ山脈などを含んでいます。一方、海域には無人島や小島が点在しています。沖合には栄養分を豊富に含んだ海流が流れる影響で植物プランクトンが多く、生物の重要な餌場となっています。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: コスタリカ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (ix)(x)
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クイーンズランドの湿潤熱帯地域

Wet Tropics of Queensland
クイーンズランドの湿潤熱帯地域
オーストラリア北東部の海岸沿いに広がる約89万㏊の大半が熱帯雨林に覆われた地域です。熱帯雨林と沖合に広がるサンゴ礁「裾礁」が織りなす珍しい景観がみられます。カンガルーに代表されるオーストラリア固有の有袋類ほとんどが熱帯雨林に起源を持っており、2億年前のシダ植物から始まる植物の進化がみられます。また、5,000万年前から1億年前にオーストラリア大陸と南極大陸の一部を覆っていたゴンドワナ大陸時代の森林の名残が残っています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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グヌン・ムル国立公園

Gunung Mulu National Park
グヌン・ムル国立公園
ボルネオ島マレーシア領サラワク州内にある「グヌンムル国立公園」は、豊かな生物多様性で知られる熱帯カルスト地帯です。標高約2,370mのムル山を中心とする地域には、総延長295㎞にもなる巨大洞窟群が連なっています。ここにある「サラワク・チャンバー」という世界最大の地下空洞は、大型旅客機が40機も収まるほどの巨大空間です。高さ150mの入口をもつディア洞窟では、夕方になると数百万匹のコウモリがいっせいに空へ飛び立っていきます。また、アジア最長のクリアウォーター洞窟群では、あらゆる種類の鍾乳石も見られます。17の植生帯があるこの公園には、約3,500種もの維管束植物が生息しています。特にヤシが豊富で109種が記録されており、世界有数の生息地の一つです。
地域: 東・東南アジア / 国名: マレーシア / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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ココス島国立公園

Cocos Island National Park
ココス島国立公園
ココス島は、コスタリカ本土から南西約550㎞の太平洋上に位置する絶海の孤島で、かつては無人島でした。ココス島は東部熱帯太平洋の海洋で唯一熱帯雨林帯に属しており、年間降水量は約7,000mmに達します。これは東京都の年間降水量の約4倍に相当し、世界でも有数の多雨地域です。このような気候と地理的隔離により、ココス島は多様な動植物が独自の進化を遂げながら生息しています。熱帯雨林が茂る島内では、235種の植物、85種の鳥類、362種の昆虫が確認されています。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: コスタリカ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (ix)(x)
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コモエ国立公園

Comoé National Park
コモエ国立公園
コートジボワール北東部に位置するコモエ国立公園は、面積約11,500㎢にも及ぶ、西アフリカ最大級の国立公園の一つです。多様性豊かな植物相が特徴で、公園内を流れるコモエ川の影響を受け、通常ははるか南の地域でしか見られない低木サバンナや密生した熱帯雨林などの植生も分布しています。サバンナ、樹木が茂ったサバンナ、回廊林、河川沿いの森林、河畔草原など、多彩な生息環境を内包し、森林からサバンナへと移り変わる様子が確認できる際だった例となっています。
地域: アフリカ / 国名: コートジボワール共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (ix)(x)
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ゴラとティワイの複合地域

Gola-Tiwai Complex
ゴラとティワイの複合地域
ゴラとティワイの複合地域は、シエラレオネ東部と南部に位置する2つの保護地域とゴラ熱帯雨林国立公園、ティワイ島野生生物保護区の4つの保護地帯が含まれています。この一帯の森林では降雨量が多く、1,000種以上の植物種(固有種113種)、55種の哺乳類 (絶滅危惧種19種)が生息する生物多様性のホットスポットでもあります。特に絶滅危惧IA類に指定されているニシチンパンジーは全体の個体数が減少しているなかで、この一帯では他の世界遺産に登録されている生息域よりも高い密度で生息していることが確認されています。また、コビトカバ、カワスズメなどの淡水魚も多く生息しているほか、絶滅危惧種のハゲチメドリの希少な生息地でもあります。
地域: アフリカ / 国名: シエラレオネ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2025年 / 登録基準: (ix)(x)
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サロンガ国立公園

Salonga National Park
サロンガ国立公園
コンゴ川中流域の中心部に位置するサロンガ国立公園は、約3万6,000㎢にもわたって広がる、アフリカ最大の熱帯雨林保護区です。広大な湿地帯と、水路でしかアクセスできない森林地帯から構成されており、これらの地域は未だに十分には探索されておらず、事実上未開の状態にあると考えられています。非常に隔絶されていることから野生動物の楽園となっており、種と生態系の重要な進化の過程を知ることができます。ここで暮らす動植物は、複雑な赤道直下の熱帯雨林環境における生物進化と生物群集の適応を示す好例となっているのです。 
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(ix)
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サンガ川流域-三カ国を流れる大河

Sangha Trinational
サンガ川流域-三カ国を流れる大河
カメルーン共和国、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国の3ヵ国が国境を接するコンゴ盆地北西部に位置するこの地域は、3つの国立公園が隣接しており、コア・エリア(核心地域)の総面積は約7,500㎢に及びます。3つの国立公園は、カメルーン共和国のロベケ国立公園、中央アフリカ共和国のザンガ・ンドキ国立公園、コンゴ共和国のヌアバレ・ンドキ国立公園です。さらに、より広範な景観とそこに生息する生物の重要性から、約1万7,900㎢のバッファー・ゾーン(緩衝地帯)が設定されています。
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シアン・カーン自然保護区

Sian Ka'an
シアン・カーン自然保護区
メキシコのユカタン半島のカリブ海沿岸に位置する『シアン・カーン自然保護地区』はメキシコ最大の自然保護区の一つです。約5300㎢におよぶ保護区域には湿地やマングローブ林、熱帯林、ラグーン、砂浜などの植生域が比較的手つかずの状態で存在します。保護区内には自然の陥没穴であるセノーテが数多く点在し、独特な景観を造りだしています。セノーテ内には独自の生態系が形成されています。また一帯はラムサール条約や生物保存圏にも登録されています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (vii)(x)
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ジャー動物保護区

Dja Faunal Reserve
ジャー動物保護区
カメルーン南部に位置する、アフリカ最大かつ最も保護が行き届いた熱帯雨林の1つです。実に約5,260㎢にも及ぶ広さの保護区は、自然の境界線を形成するジャー川にほぼ完全に囲まれており、人間社会と隔絶されてきました。そのため、全体の9割を占める熱帯雨林が今も手つかずのまま残されている貴重な地域となっていて、一帯には、ランやシダなどの原始的な植物が生育しています。
地域: アフリカ / 国名: カメルーン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (ix)(x)
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シンハラジャ森林保護区

Sinharaja Forest Reserve
シンハラジャ森林保護区
スリランカ南西部の低地湿潤地帯に位置するシンハラジャ森林保護区は、スリランカで唯一残存する原生熱帯雨林です。尾根と谷が連なり、複雑な河川網が交差する、細長く起伏のある地形になっています。急峻な丘陵地帯でアクセスが困難なため、古来保護されてきた土地ですが、近年、周辺地域の開発が進んだ結果、森林は中世から現在までの間に約10分の1の規模にまで激減しているとも指摘されています。樹木の60%以上が固有種で、その多くが希少種です。スリランカには固有の植物830種が生息していますが、そのうち少なくとも139種がこの保護区内で確認されました。その中には椰子の一種であるロキソコッカス・ルピコラなど16の希少種が含まれています。
地域: 西・南アジア / 国名: スリランカ民主社会主義共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (ix)(x)
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スマトラの熱帯雨林遺産

Tropical Rainforest Heritage of Sumatra
スマトラの熱帯雨林遺産
スマトラ島の南北に広がる3つの国立公園、北部のグヌン・ルセル国立公園、中部のケリンチ・セブラ国立公園、南部のブキット・バリサン・セラタン国立公園が世界遺産に登録されており、これらには「スマトラのアンデス」として知られるブキット・バリサン山脈が連なっています。その特徴は山岳地帯だけでなく、東南アジアで最も標高が高いと言われる湖をはじめとし、緑豊かな熱帯雨林の中に数多くの滝や洞窟等が広がることで、その自然美は特に評価されています。そして多様な生物の生息地でもあり、例えばグヌン・ルセル国立公園では、世界最大の花とされるラフレシアを含め、植物は少なくとも92の固有種が確認されているほか、絶滅危惧オランウータンの生息地にもなっています。2009年に発生したスマトラ沖地震で沿岸部から高山地帯まで大きな被害を受け、2011年に危機遺産リストに登録されました。
地域: 東・東南アジア / 国名: インドネシア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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セランゴール森林公園マレーシア森林研究所

Forest Research Institute Malaysia Forest Park Selangor
セランゴール森林公園マレーシア森林研究所
首都クアラルンプール郊外にある「マレーシア森林研究所・セランゴール森林公園」は、研究施設も備えた森林保全エリアです。ここはかつて錫の採掘が盛んに行われて劣化した土地でした。1920年代に人の手で植林し森を育てる取り組みが始められ、フタバガキ科の苗木をはじめ、当時入手可能であったあらゆる樹種が手植えされていきました。そして最終的に、成熟した低地熱帯林を再生することに成功しました。長年に及ぶ努力により、今では多くの樹木のほか、さまざまな昆虫類も生息するなど、豊かな生物多様性が維持されています。この遺産は、荒廃した錫の採掘跡地で立派な熱帯林の生態系を再生させた偉業を実証する希少な場所です。
地域: 東・東南アジア / 国名: マレーシア / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2025年 / 登録基準: (iv)
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タイ国立公園

Taï National Park
タイ国立公園
アフリカのコートジボワールのタイ国立公園は、西アフリカに残された原生熱帯林の最後の主要な残存地域の一つです。この原生熱帯林は,かつては隣国のガーナ、リベリア、シエラレオネにまで広がっていましたが、大規模な森林伐採と開墾が行われた結果,広大な密林は8分の1にまで減少してしまいました。1970年代初頭、伐採を免れた原生林のおよそ1割、3,300㎢がタイ国立公園に指定され、密林では高温多湿の気候のなか、50mほどもある巨木がひしめき、1,300種以上の植物の約半分が、西アフリカのジャングルでしかみられない貴重なものとなっています。
地域: アフリカ / 国名: コートジボワール共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (vii)(x)
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W-アルリ-ペンジャーリ国立公園群

W-Arly-Pendjari Complex
W-アルリ-ペンジャーリ国立公園群
元々は「W国立公園」としてニジェールの国立公園が1996年に世界遺産に登録されていましたが、ベナンとブルキナファソの国立公園群も含まれて2017年に拡大登録されました。保護地域は全部で9つあり、三か国で共有されるW国立公園をはじめ、ブルキナファソのアルリ国立公園、コアクラナとクルティアグーの狩猟保護区、ベナンのペンジャーリ国立公園、コンコンブリとメクロウの狩猟保護区に分かれます。なお、Wの由来はニジェール川がWに湾曲しているからであり、この一帯は世界で最も暑い土地の1つとなっています。また、地理的にもちょうどサバンナ草原地帯と森林地帯の境界域に位置し、サバンナと熱帯雨林、灌木地帯という多彩な環境を持ち合わせています。
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タラマンカ山脈地帯:ラ・アミスタ自然保護区群とラ・アミスタ国立公園

Talamanca Range-La Amistad Reserves / La Amistad National Park
タラマンカ山脈地帯:ラ・アミスタ自然保護区群とラ・アミスタ国立公園
コスタリカとパナマの国境沿いに広がる、タラマンカ山脈一帯の自然保護地域です。1983年にコスタリカ側のラ・アミスタ自然保護区群が、1990年にパナマ側のラ・アミスタ国立公園が登録されました。コスタリカ最高峰のチリポ山(セロ・チリポ、3,820m)がそびえ、氷河湖や氷河圏谷(カール)など第四紀の氷河作用に由来する地形が残されています。高低差のある地形と気候が多様な生態系を産み出しており、雲霧林、低地熱帯多雨林、熱帯高山草原(パラモ)など8つの植生帯が見られ、約10,000種の顕花植物や4,000種以上の非維管束植物が生息しています。また、動物群においても、中央アメリカに生息する全てのネコ科動物や絶滅危惧種のオルナトクモザルやベアードバク、危急種のセアカリスザルなどを含む215種の哺乳類や、他にカザリキヌバネドリ(ケツァル)や希少な猛禽類といった約600種の鳥類、約250種の爬虫類と両生類、115種の淡水魚が生息しています。両生類の内の絶滅危惧種のヤドクガエルなど6種はこの山脈のみに生息する固有種となっています。
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ダリエン国立公園

Darien National Park
ダリエン国立公園
ダリエン国立公園は、新世界の二つの大陸(中央アメリカと南アメリカ)を結ぶ架け橋になっています。この公園は、海抜0mから標高1,875mのタカルクナ山までの標高差を持ち、卓越した多様な生態系と生息地を誇ります。砂浜、岩の多い海岸、マングローブ、湿地といった沿岸部から、低地および高地の熱帯林までが含まれています。中央アメリカの太平洋岸で最も広大な低地熱帯雨林を有しており、文化的な重要性と類まれな動植物の多様性を併せ持つ地域です。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: パナマ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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チトワン国立公園

Chitwan National Park
チトワン国立公園
インドとの国境付近の丘陵地帯の「タライ」と呼ばれる地域に位置しており、総面積932㎢を誇る一帯は王室の狩猟地として保護されてきた歴史を持っています。タライ地域の生態系が残された貴重な場所で、公園周辺の750㎢の中にはラムサール条約に指定されているビーシャザール湖と関連湖なども含まれています。
地域: 西・南アジア / 国名: ネパール / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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中央アマゾン自然保護区群

Central Amazon Conservation Complex
中央アマゾン自然保護区群
中央アマゾン自然保護区群は、アマゾン盆地最大の保護区であり、面積は約6万㎢に及びます。ジャウー川全流域を保護する目的で2000年に自然遺産に登録されたジャウー国立公園が、2003年に登録拡大されたものです。これらの地域は、アマゾンの豊かな自然環境を保護するために重要な場所となっています。この地域は、「バルゼア(浸水林)」や「イガポー(泥炭湿地林)」の他にモザイク状に広がった無数の湖沼があり、独特の生態系が形成されています。アマゾンマナティー、オオアラパイマ、カワイルカなど約320種の魚類と約120種の哺乳類、15種の爬虫類が生息しています。また、電気魚と呼ばれる魚類の世界最大の生息地であり、その数は7科64種にも上ります。これは適応放散の結果、複数の種に分化したものです。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ix)(x)
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ティカル国立公園

Tikal National Park
ティカル国立公園
グアテマラの北部の密林にあるティカル国立公園には、ユカタン半島で興ったマヤ文明の最大級の都市遺跡が残っています。1696年にスペイン人によって発見されたこの都市は、当時ローマ帝国の遺跡と間違えられた程。また、マヤ文字が解読されていなかったので詳しいことはわかりませんでした。ところが19世紀半ばのアメリカの外交官、ジョン・ロイド・ステファンズの徹底的な調査の結果、これらはローマ帝国の遺跡ではなく、先住民の祖先が築いたものだということがわかり始めました。さらに1950年代後半にマヤ文字の解読が進むと、強大な権力をもつ王のもと、周辺国家と戦争や政略結婚を繰り返し、交易で繁栄した都市国家であったということが判明しました。少なくとも33人の王がいたとされ、王の遺体なども発見されています。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: グアテマラ共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)(ix)(x)
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