World Heritage Sites

世界遺産一覧

("産業革命"関連)

アイアンブリッジ峡谷

Ironbridge Gorge
アイアンブリッジ峡谷
イギリス中部、バーミンガム西部のセヴァーン川上流に位置するアイアンブリッジ峡谷には、18~19世紀の産業革命期の象徴ともいえる鉄鋼業地帯が広がっています。 この峡谷に架かるアイアンブリッジは、全長約60m、総重量約400tというスケールで世界初の鉄橋として誕生し、峡谷の名称の由来となりました。 アイアンブリッジは、産業革命期のイギリスで発展した製鉄技術と大量生産を背景に、輸送効率の向上を目的として建設されました。そして1781年に開通してから約250年が経った現在、歩行者専用ではありますが、今も渡ることができます。
詳細ページを見る Arrow-right

Ir.D.F.ヴァウダヘマール:D.F.ヴァウダ技師による蒸気水揚げポンプ場

Ir.D.F. Woudagemaal (D.F. Wouda Steam Pumping Station)
Ir.D.F.ヴァウダヘマール:D.F.ヴァウダ技師による蒸気水揚げポンプ場
オランダ北部、フリースラント州レメルにある世界最大の排水施設です。国土の大部分が海抜0mかそれ以下の低地であるオランダでは、排水設備はたいへん重要な社会インフラです。風力を利用した揚水装置「風車」はこの国の象徴となっていますが、19世紀後半以降は蒸気機関が導入され、そのひとつがこの揚水ポンプ場です。1920年に水利技師のD.F.ヴァウダが建設したもので、現在でも稼働しています。これはオランダの水力工学の頂点を極めたポンプ場で、かつ20世紀を代表する工業デザインの好例と言えます。
地域: ヨーロッパ / 国名: オランダ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

ウェールズ北西部の粘板岩の景観

The Slate Landscape of Northwest Wales
ウェールズ北西部の粘板岩の景観
ウェールズ北西部にあるスノードン山塊にある6つの地域で、粘板岩(スレート)の採掘や国内外への輸出によって農業景観から変容していった産業景観の好例を示しています。1780年から20世紀初頭にかけて山岳地帯で採掘されたスレートは、屋根材として世界に広く流通しました。採石の職人たちが米国などへ移住したことで技術が伝わっていき、スレート産業の発展の基礎をつくっていくことにつながりました。スレートを通じて、人々の交流や採掘技術の伝播へとつながった好例です。
詳細ページを見る Arrow-right

コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観

Cornwall and West Devon Mining Landscape
コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観
グレートブリテン島南西端のコーンウォール州と、隣接するデヴォン州西部に残る、銅やスズなどを産出した10のエリアからなる世界遺産です。18世紀から19世紀初頭にかけて多くの鉱物を産出しました。蒸気エンジンを使った採掘などで、18世紀には世界の銅の産出量の3分の2を占めたほどでした。その過程で鉄道や運河などがつくられ、工業化社会の色合い濃く発展した変遷がみられます。
詳細ページを見る Arrow-right

ダーウェント峡谷の工場群

Derwent Valley Mills
ダーウェント峡谷の工場群
ダーウェント渓谷の北から流れるダーウェント川の周囲に、かつてはヒツジが放牧されている小さな寒村がありました。18世紀後半、産業革命の時代になると、それまで人力で木綿から糸を生成した紡績機を使っていましたが、水力を使った工場がこの寒村の一つ、クロムフォード村に造られ、クロムフォード・ミルとして稼働します。こうして世界で初めて、水力を使った紡績技術を実現させたのがリチャード・アークライトです。その後、このダーウェント川に沿って、ベルパー、ミルフォード、ダービーなど多くの村や街で工場ができ、一寒村であったこのエリアは一大工場地帯と変貌を遂げました。
詳細ページを見る Arrow-right

ニュー・ラナーク

New Lanark
ニュー・ラナーク
英国スコットランドのグラスゴーの南にある美しい渓谷に綿紡績工場を中心とした村があります。紡績工場は1785年の設立で、リチャード・アークライトが開発した水力紡績機を導入し、品質の向上と大量生産を可能にしました。紡績工場や付属設備の他に、工場労働者のための住宅や諸施設があります。ここを建設したのは実業家のデヴィッド・デイルで、その娘婿のロバート・オーウェンの人道主義思想を取り入れ、数々の労働者福祉の施設を設けました。
詳細ページを見る Arrow-right

ノール=パ・ドゥ・カレの鉱山地帯

Nord-Pas de Calais Mining Basin
ノール=パ・ドゥ・カレの鉱山地帯
ヨーロッパ随一の農業国の印象があるフランスですが、工業の分野でも発展している地帯があります。フランス北端にある『ノール=パ・ドゥ・カレの鉱山地帯』はフランス屈指の工業地帯であり、1,200㎢の中になんと109もの構成資産が存在しています。カレ地方は百年戦争でイギリスに約200年近く占領されたことでも有名です。この地で石炭の層が発見されたのは17世紀。イギリスやベルギーが産業革命を迎え、19世紀半ばにフランスも産業革命を迎えると、この地域の石炭や鉄鉱石の重要度が急激に高まりました。1850年代にはフランスで最も重要な鉱山地帯となり、坑道や石炭輸出のインフラに加えて、労働者が暮らす住宅やコミュニティ施設も次々に作られていきました。現在は閉山しているものの、20世紀後半まで現役であったため、150年近くにわたって機能してきた炭鉱都市の姿を今でもうかがえるのが貴重です。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
詳細ページを見る Arrow-right

ビスカヤ橋

Vizcaya Bridge
ビスカヤ橋
スペイン北部バスク地方の港湾都市ビルバオ近郊のネルビオン川に架かるビスカヤ橋は、世界で初めてのゴンドラを使った運搬橋です。ポルトゥガレテとゲチョの2つの街を結ぶこの橋は、1893年に完成し、橋げたは全長160m、船の運航に支障がないよう水面から45mにあり、橋げたに吊るされた巨大なゴンドラに人や車などを乗せて対岸へ移動します。ビスカヤ橋のゴンドラは今も現役で稼働しており、約2分で対岸へ渡ることができます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2006年 / 登録基準: (i)(ii)
詳細ページを見る Arrow-right

フェルクリンゲンの製鉄所

Völklingen Ironworks
フェルクリンゲンの製鉄所
フェルクリンゲン製鉄所は、フランス国境に近いドイツ西部に位置し、6ヘクタールに及ぶ敷地を持つ、西ヨーロッパにおける銑鉄生産の独特な記念碑です。これほど完全な形で銑鉄生産の全工程を示し、かつ高い真正性と完全性を備え、さらに革新的な工学技術の数々を示す歴史的高炉施設は、他に例がありません。フェルクリンゲンは、19世紀の産業史全般、そして特にヨーロッパの中心に位置するザール地方からロレーヌ地方,そしてルクセンブルクまでの国境を越えた産業地域の歴史を象徴した製鉄所となっています。また、この製鉄所は、19世紀から20世紀初頭にかけての第一次・第二次産業革命における人類の技術的成果の象徴でもあります。当時の宰相ビスマルクが推進した富国強兵政策の後押しもあり、最盛期には1日に約1,000トンの銑鉄を生産しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

フォース鉄道橋

The Forth Bridge
フォース鉄道橋
スコットランド東部を流れるフォース川には、19世紀後半当時、新素材だった軟鋼を大量に使用し、また先端土木工学の設計原理と工法によって鉄道橋が建設されました。大きな3つのひし形の構造部分は、トラス構造と呼ばれる三角形を組み合わせた形をして強度を誇っています。また、このひし形をカンチレバーと呼び、世界で最初に複数のカンチレバーを採用したトラス橋として評価され、世界遺産に登録されました。なおこの鉄橋の工事監督には、日本の土木技術史の父とも呼ばれる渡邊嘉一氏が関わっており、20ポンド札にも登場します。1890年の開通以来、現在も鉄道が通る鉄橋として使用され続けています。
詳細ページを見る Arrow-right

フライ・ベントスの産業景観

Fray Bentos Industrial Landscape
フライ・ベントスの産業景観
フライ・ベントスは、ウルグアイ南西部のウルグアイ川に突き出た地で、1859年設立の食品加工工場を中心に発展した街です。肉の調達から加工・梱包・発送までの全工程が行われ、1865年にロンドンで設立されたリービッヒ肉エキス製造会社の工場や、1924年にリービッヒ社を買収したアングロ食肉加工工場の建物や設備も含まれています。最盛期には50ヵ国以上の国から5,000人以上の移民労働者が集まるなど、国内の主産業のひとつとなっていました。フライ・ベントスで生産・輸出された牛肉エキスやコンビーフは、ヨーロッパで大変人気のある食品となっていたようです。残念ながら1979年に操業停止となりましたが、ここには当時の移民労働者の様子と食肉産業の全体像を今に伝える建造物が残っています。
地域: 南米 / 国名: ウルグアイ東方共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

ブレナヴォン産業景観

Blaenavon Industrial Landscape
ブレナヴォン産業景観
ブレナヴォンは、イギリス南ウェールズのエイヴォン・ロイド渓谷の上流に位置する街で、19世紀には世界でも有数の鉄鉱石と石炭の産地でした。古代ローマ時代から鉄の生産が行われていたとされ、18世紀後半に近代的な製鉄所が建設されました。最盛期には66万tもの鋳造量があり、イギリスの産業革命を支える存在でした。製鉄所や炭鉱、そして労働者の邸宅、また鉄道、運河による輸送システムなど、初期の産業都市の景観が今も残されています。
詳細ページを見る Arrow-right

ポントカサステ水路橋と運河

Pontcysyllte Aqueduct and Canal
ポントカサステ水路橋と運河
ウェールズ北東部には、英国で最長かつ最も高い水路橋があります。それが19世紀初頭に開通したポントカサステ水路橋と運河で、それは産業革命の時代における土木技術の結晶とされています。橋を設計したのは、土木技術者のトマス・テルフォードです。彼は、水が流れる橋の上の水路部分に鍛鉄を使い、軽くて頑丈なアーチ構造で完成させました。また、地形的な条件に合わせて、運河には閘門を省くといった大胆な解決策も取り入れました。200年以上も昔に、土木技術と金属構造を融合させたことは画期的であり、後の世界の土木建築に多大な影響を与えたとされています。
詳細ページを見る Arrow-right

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

Sites of Japan’s Meiji Industrial Revolution: Iron and Steel, Shipbuilding and Coal Mining
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
官営八幡製鐵所は、明治維新後の産業近代化に伴う鉄鋼需要の高まりに対応するため、鋼鉄を生産する日本初の銑鋼一貫製鉄所として1897年に着工され、1901年に操業を開始した官営工場です。日清戦争の下関条約によって莫大な賠償金を得た日本は、筑豊炭田に近く洞海湾に面した八幡村に、ドイツのグーテホフヌンクスヒュッテ社の設計・施工により製鉄所を建設しました。1910年には、国内鋼材生産量の90%以上を担っていました。官営八幡製鐵所は、「旧本事務所」、「修繕工場」、「旧鍛冶工場」で構成されています。「旧本事務所」は、八幡製鐵所の操業2年前の1899年に完成した初代本事務所で、中央にドームをもつ赤レンガ造りの2階建てであり、屋根は日本瓦葺きです。「修繕工場」は、製鐵所で使用する機械の修繕や部材の製作・加工を目的に1900年に建設された日本最古の鉄骨建造物で、現在も現役の工場として使用されています。「旧鍛冶工場」は、製鐵所建設に必要な鍛造品の製造を目的として1900年に建設された鉄骨建造物です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right